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詩|秋空

なぞなぞを出そう
これなーんだ?

親がするように
みなを抱き
みなが依るべとする
大きなかいな

ずっと前から
変わらずに  
隣にあって
寄り添うように

不断の情を
乳飲子たちへ

求めのままに
注ぐように

穏やかな
幸いを
注ぐもの 

目を向ければ
いつも、必ず
見守っているもの

凸凹しがちな
人格なんか

遠く離れて
世界の片隅で

誰のことをも区別せず
美しい色に染めて

気高さの輪郭を
描いてる

柔らかに
大きく

心の形を 
胸の中へ贈る

それが
いつもの
語り口  

互いの話の
嬉しいタネさ

微笑むように
当たり前に

天から降りて
僕らを囲い

肌を滑り    
街を覆って
僕らを満たす

そんな
秋の
始まりの空

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