親戚

親戚付き合いは元々ない方だった。
最後に親戚に会ったのは
祖母の葬式だっただろうか。

葬儀の合間に親戚でお弁当を食べたが
その時も個数が足りないと揉めた。
本当に情けない。大人が誰ひとりいないのだ。
今でも思い出すと嫌悪感で
おかしくなりそうになる。

頭のおかしい連中の集まりだ。

「お母さんを支えてあげてね。」
「子供に先立たれた親の悲しさは計り知れない。」
「お兄ちゃんの分まで生きてね。」
無責任な言葉ばかりを口にする。

何が親だ。
兄を追い詰めた親をなぜ私が支えなければいけないのか。悲しい?悲劇のヒロインにでもさせたいのか。馬鹿馬鹿しい。
兄の分までって自らこの世を降りたものの分まで生きる必要はない。

私は許さない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?