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シン・エヴァンゲリオン劇場版から得たもの

先日、シン・エヴァを見てきました。
序・破・Qは映画館で見られなくて、Amazon Prime Videoで2回ずつくらい見ました。エヴァを映画館で見たのはシンエヴァが初めて。

この先ネタバレがあるかもしれないので、見てない人は注意してください。(意図して書くつもりはないけれど書いている間にそれっぽいことを書くかもしれないので。)

映画館マジックってすごいですね。
アマプラで見てると、家族と一緒に見ているのもあってか泣けないけれど、映画館で見たシンエヴァは1回目にして3回泣きました。終わる頃には、目の前がぐしゃぐしゃで、トトロ探してる場合でもなければ、推しの声優のことを考えてる場合でもありませんでした。

これまでのエヴァから私が得ていたもの

これまでの序・破・Qが私にくれていたのは、「生存権」

続きがあるから、生きていられた。
続きを見るために、生かされていた。

(正真正銘アニメオタクの私は、人生の五割がアニメのことで、その五割のうちの三割をエヴァにあてて生きてきたので、シンエヴァでの全てのエヴァへの完結によって、私は三割を失って、虚無感しか感じてません。)

エヴァは何回同じものを見ようと、理解しようと思ってみようと、難しいアニメで、でも、その中に、14歳の子供へミサトさんや加持さんみたいな大人からのたくさんのメッセージがあって、私はいつもそれに救われていました。

序・破・Qが私にくれたたくさんの名言で、私は生きてこられた。そして、続きがあるから生きてこられた。

エヴァはアニメ映画の中でも「エヴァ」というカテゴリーの中にいて、もはやアニメの領域なんて越してます。

エヴァの領域展開。

そんなすごい映画で生かしてもらって、光栄でした。

また生存権とは別に受け取ったものとしては、「人の暖かさ」

あんなにバトルしかしてない中に人のちゃんとした暖かさとサイコパスな部分がちゃんと描かれていて、それこそがエヴァの中で、世界の人間を感じさせてくれていると考えています。

盛大な親子喧嘩に巻き込まれて、でもその親子喧嘩の中でたくさんの人が大人になっていく。(序・破・Qまでは盛大な親子喧嘩だと思ってた。)

Qを見て、この世界突然月日が経ちすぎてよくわからん、となっていたけれど、アスカは見た目は変わらずとも、大人になっていた。ミサトさんも、大人だったけれど、さらに大人になっていた。

そんな大人になっていく中での人の暖かさ。

教えてあげるだけじゃなくて、気づかせてあげる優しさ。
(これはシンエヴァにも言えること。)

エヴァにはここまで生きる導線と、人として生きる心得をもらいました。

ありがとう、エヴァンゲリオン。


シン・エヴァンゲリオンから私が得たもの

本題です。

生存権を序・破・Qでいただき、無事にエヴァの終わりを見届けるという役目を果たし、私がシンエヴァから得たものは「未来への確かなイメージ」

クリエイターになりたい、という明確なイメージさえ持たないままここまで生きてきた私ですが、シンエヴァが私に序・破・Q・シンエヴァでの完結との引き換えに、私が将来どうあるべきかを教えてくれました。

クレジットに載ること。
エンドロールに名前を流してもらうこと。
ずっとずっと愛してもらう、エヴァのような作品に携わって、その中に私の名前を刻むこと。

Last one kissを聴きながら、推しの声優の名前が流れてくるのを待ちながら、そう考えていました。

ここまで導いてもらったことだけでもとても感謝しなきゃいけないのに、この先まで導いてもらってしまった。

本当に感謝以外の何もない。

エヴァは完結してしまって、もう制作側として関わることはないけれど、エヴァのようなたくさんの人から愛される映画を、映像作品に携わっていけるように、これからも努力するしかない。

未来への確かなイメージを受け取ったのと同時に、また、「人の暖かさ」を学びました。

アスカは特にその例だった。
自分の使命を理解して、そのためなら自分の身さえ滅ぼしてしまう覚悟。それが、大人のアスカ。だから、ずっとシンジ君の自分のことしか考えないで、逃げている部分が嫌で「ガキシンジ」なんだろうな、と自分なりに考えた。

綾波も。
私の推しはポカ波でしたが、Qのアヤナミ苦手だったけど、シンエヴァでまた推しになった。
アヤナミも、自分の使命=命令な部分がありつつも、自分の心を受け入れて、自分がしたいことをしていく。その果てに終わりがあっても。
アヤナミは、私と似ている。一緒に「人の暖かさ」を学んで、実行していて。

カヲル君も。
このお方、出てきた時から永遠に好き。推しという枠を超えて好き。
シンジ君を導いた人であり、シンジ君を幸せに導いてくれた人。カヲル君なしじゃシンジ君はシンエヴァのシンジ君になり得なかったと思うくらいには、すごく大切なキャラクター。
カヲル君は、基本的にシンジ君のためにしか生きていなかったけれど、他人のことを考えて生きているのも人の暖かさだと思う。
ある一人を幸せにしたい、と考えているなんて、とても素敵だと思う。
 BLとかの範囲を超えて、人類愛とかあり得なくビッグな愛。

ミサトさんも。
基本的に大事な部分に関しては、本当に感情論が多いミサトさんだけど、それが誰も苦しまずに済む結果になっていて、論理性ばっかり追い求めては、きっともっと納得させられないのかもしれないと思った。
序・破・Qで、シンジ君に大人の立場からの言葉をたくさん言っていて、私もその部分に救われたこともあって、ミサトさんは大人な人の暖かさを持っていた。

エヴァは、見てもよくわからないし難しい部分がたくさんだけど、その中にたくさん救われる部分もある。

終わった虚無感しかまだないし、毎日エヴァ関連の動画見てるけど、それくらい人生の一部だった。

エヴァに出会えてよかったです!!ありがとうございました。

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