リマからイカへ
2024/4/22 リマ~イカ
交通ルールの概念がない?
本日の予定はリマからイカまで長距離バスで4時間半の旅。
まずは宿の朝ごはんでパワーチャージ。ハエがたかっているけどあまり気にしない。
朝にドライバーから「今から行くよ」とリマインド連絡が来ていて安心。
と思いきや、市街地に向かう道路がなんともカオスな状況。割り込んだり割り込まれたりを繰り返すので発車と停車を繰り返す。
事前に飲んでおいた酔い止めの効力を凌駕する悪路だった。
車線を無視して走るので隣の車との距離や車間距離が異様に近い。これでよく事故にならないなと思ったけど、走っている車の多くはベコベコに凹んでいた。
そんな道路状況なので当然渋滞もひどい。Google Mapでは宿からターミナルまで30分だったが、結局1時間半かかった。ターミナルに着いた頃にはこれからバスに乗るというのにすでに瀕死。
これからリマに行く人には強力な酔い止めを持って行くことをお勧めする。
ここから4時間半バスに揺られるのかと思うともう地獄だったが、Cruz del Surのバスはかなり乗り心地が良く、しばらく寝ていたら復活した。飛行機よりもシートが広く、前の席との余裕があるからリクライニングも思いっきり倒せて、長距離の移動が苦にならないバスだった。リマ市内から抜け出すと渋滞もなくスイスイ。
なお、「このバスは○○行きです」みたいなアナウンスや全員乗車しているかの確認はないので、自己責任で間違いなく乗らなければならない。結構肝が冷える。
砂漠の街 イカ
イカはリマより気温が高く日中は30度にまでなるが、湿度が低いので日陰は快適に過ごすことができる。普段の生活でそこまで湿度を意識することはないが、高温多湿のリマから適度な湿度でより高温のイカに来ると、いかに湿度が快適さを左右するものかがわかる。
イカの見どころは、ワカチナという砂漠のオアシス!
バスターミナルから出るなりワカチナツアーの勧誘ラッシュ。イカを訪れる人は基本的にワカチナ訪問を目的としている。
スペイン語圏だと知らない人が相手でも「Amigo!」と声をかけるのが一般的なようだが、私が日本人だとわかると「Hey トモダチ!」とツアー勧誘の人たちが話しかけてくる。なんでだろう、初対面の人にトモダチ!と声をかけられるととても怪しい人に見えてしまう(笑)
ツアーはとりあえず不要なのでお断りしたが、宿の名前を伝えたら親切に場所を教えてくれた。
本日の宿はこちら:Ica wasi hotel
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一泊$6.49(朝食なし)
イカに行くならぜひここに泊まってほしい。宿のオーナーとスタッフさんのホスピタリティが素晴らしい。
お湯OK。部屋ではWiFiの接続は良くない。
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口コミがすごく良いなと思っていたが、実際に行ってみると対応がものすごく親切だった。
近くの観光どころやスーパー、カフェ、おすすめの朝ごはんスポット、危険なエリアを教えてくれただけでなく、近所の食堂まで一緒に行ってメニューの解説までしてくれる充実っぷり…。
ホステルの業務範囲超えてるよね?
すべての説明が終わった後で「何か困っていることはない?」と聞かれたので大きいお札を両替してもらえるかと尋ねたところ「それならガソリンスタンドでやってくれると思う」とガソリンスタンドまで一緒に行って店員さんに頼んでくれた。
涙が出そう…。私も人に親切にしようと心に固く誓った。
ワカチナまではタクシーやトゥクトゥクがたくさん走っており、トゥクトゥクは片道7ソルが相場とのこと。
タクシーだともっと高いの?と聞くと、そりゃあタクシーの方が車輪の数が多いからね!と返ってきた。理由の真偽はわからないけどトゥクトゥクの方がよさそう。
宿には屋上があり、洗濯物を手洗いして干すスペースがあった。湿度の低い街なので一日干しておけばカラカラに乾く。
※ただし周りが砂漠なので砂っぽくはなる。
せっかくなのでおすすめしてもらった食堂でランチ。メインだけを10ソルで頼むこともできるみたいだけど12ソルのスープセットを頼んでみた。リマで一回失敗しているんだけど、またしても量が多いことを忘れて注文してしまった。
スープは鶏肉とマカロニが入っていてコンソメ風味。メインは焼きそばのようなものにミートソースっぽいものがかかっていて、長岡市の名物 "イタリアン" のような感じ。
大きい鶏むね肉が乗っていてボリューミー。胸肉ってよく噛まないと飲み込めないから、より満腹感出るよね…。
どちらの料理も多すぎる点を除けばとても美味しくいただきました。食堂を経営しているのは愛知県豊橋市からの移民の子孫とのこと。
お昼ご飯の量が多過ぎたので、ワカチナへの5キロ弱は歩いていくことに決める。
ワカチナが近づくと歩道が砂漠化してきて足を取られるが、そこまでキツい坂もなく歩ける距離だった。
途中からほぼ一本道なので迷うこともない。左右に砂漠の山が広がる中、歩き続けると急にこんもりした木々が見えてくる。ここがワカチナ!
気分は西遊記なので、頭の中でMonkey MajikのAround the Worldが流れ始める。
湖の周りに飲食店が立ち並び、コンパクトな観光地といった雰囲気。さすがに暑いし疲れたのでジュースを購入。5ソル。
バギーツアーに参加すれば砂漠の斜面から見下ろす形でもっと綺麗なワカチナの写真を撮れるのだろうけど、必要以上に車には乗りたくないのでパス。
夕方まで水辺でのんびり座って過ごした。サンセットが綺麗と言われていたけど、確かに太陽が山に隠れる間際には素晴らしい景色が見られた。普段仕事をしていると夕焼けって見る機会があまりないんだなと気付かされる。
ぼったくりと対戦
帰りはトゥクトゥクを使うことにしたが、宿の住所を伝えると両手をパーにするジェスチャーで10ソルと言われた。
10ソルね?と英語で確認。事前に教えてもらった相場よりは高いけど、スペイン語しか話せないみたいなので交渉も面倒だし疲れたしもういいかと思って乗車。
ところが、いざ宿について、10ソル札がなかったので20ソル札を出したところ、両手パーを二度突き出すジェスチャーで「いや20ソルって言ったし」と主張し出す。
は?10ソルって確認したじゃん??と反論するも、スペイン語vs英語の平行線の議論。
10がスペイン語でわからないわけではなかったしスペイン語で確認するべきだったなと後悔するが、そもそも悪徳な手段を取る向こうが悪い。
お互い同じ主張を繰り返しながら徐々にヒートアップしていくけど、すでに20ソル札を渡してしまっている私の方が圧倒的に分が悪いし、逆切れされても嫌だなと思ったので、嘘繰り返すな!二度と使わん!と伝わらない英語で吐き捨ててやった。
正直なところ現金は余裕を持って用意しているので10ソルでも20ソルでも大きくダメージを食らうことはないし、ぼったくりは旅に付き物だとも思っている。
ただ、仕事は誠実さを持って行うべきものだと思っているので、こういうやり方をされると気分が悪い。
ペルーのトゥクトゥクやタクシーはぼったくりが多いとも言うが、真っ当に商売をしている人もたくさんいるので、個人のモラルの問題だと思う。
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