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ターゲットへの深い理解がカギを握る

noteを始めてから1週間くらい経ちました。始めた当初はすぐやめてしまうかなと思っていましたが,なんやかんや毎日投稿を続けることができています。やはり,少数ではあるものの人に見てもらえているという感覚になるので,頑張らないとなと意識的に取り組んでいます。いつの日か習慣づいて,無意識的に記事の作成ができるようになれればなと思います。6月からは少し忙しくなってしまうため,投稿頻度が減るかもしれませんが,温かく見守ってください。

さて,今回はターゲットの深い理解についてまとめていきたいと思います。ポイントとなるのはずばり「無意識」です。どういうことなんでしょうか,詳しく見ていきましょう。


インサイトという概念

インサイトという言葉を聞いたことがありますか? 英単語などで覚えたという方もいらっしゃるかもしれませんね。単純な意味は「洞察」ですが,マーケティングの中では,「消費者が自分では気づいていない,もしくは言われれば気づく,それを押せば行動が変わる心へのボタンで,それは同じターゲットから繰り返しマーケターが発見できるもの」とされています。

なんか難しいこと言ってるなと感じる方もいらっしゃると思います。より簡潔にすると,消費者が何か商品を購入したときに,その理由や購入までのプロセスなどを掘り下げていくことで知ることができる,消費者自身すら自覚していなかった情報のことです。例えば,ゲームが子どもにとって良くないと考えている親に,なぜ良くないんですかと尋ねると「目が悪くなるから」といった回答が返ってきます。しかし,ゲーム会社にとって購入者は子どもの親であり,商品は是非とも買ってもらいたいわけです。そこで,しばらく掘り下げていくと「家族とのコミュニケーションを持ちたい」という回答を得ることができました。つまり,何かしら家族とのコミュニケーションを図れるゲームであれば,購入機会が増えるかもしれないことが分かります。

このように,質問を掘り下げていくからこそ消費者ですら気づいていなかった情報にたどり着くことができ,販売促進につなげることができます。以上の意味合いからもインサイトはマーケティングにおいて重要な要素であるということができますね。

では,どのようにしてインサイトを発見することができるのか,確認していきましょう。


1.行動観察

消費者のとる行動に注意を向けて,「なぜ」や「どうして」という視点をもって観察していきます。単純そうな作業ですが,かなり深く消費者の行動を分析していかなければなりません。例えば,皆さんはどのように洗濯していますか? 前日からつけおきする人,一度手洗いする人,何日か溜めてから選択する人など,多様だと思います。意識的に行なっている方ももちろんいらっしゃると思いますが,中には親がそういうやり方をしていたという方もいらっしゃると思います。つまり,消費者自身が「なぜ」「どうして」という思考なしに洗濯を行なっているケースがあります。あらゆる場面を想定しながら,インサイトを知覚していく必要がありますね。

2.論理的思考を外せるような工夫

単純に消費者に対してインタビューを行なっても,一般的な視点から回答されてしまうことがあります。本来はその人自身について知りたいのに,論理的な裏付けをされた回答しか得ることができない状態に陥ってしまいます。そうならないためにも,いくつか方法があります。

まずは,消費者と一緒に行動することです。インタビューをするときに,質問者と回答者という構図は圧倒的に回答者が委縮してしまうような状況です。少しでも緊張感を減らし,お互いラフな状態でインタビューを行うことができれば,インサイトを獲得することができるかもしれません。

次に,その人が日常いるような場所でのインタビューです。インタビューの場所が,例えば会社内の応接室などだった時,かなり緊張しませんか? そのような状況ではなかなか自分の本当の姿をさらけだすことができません。対象者がリラックスできるような場所でのインタビューを心がければ,インサイトを獲得しやすくなるかもしれません。

最後に,写真などのビジュアルを使用することです。雑誌などから切り抜き,風景や人物などのビジュアルを対象者に直感で選んでもらいます。直感とは潜在的に思っていることを表現してもらうのに適した手法であるため,選んでもらったビジュアルをもとにインタビューを進めていきます。また,なるべく言葉で表せことが難しいような事柄に対して深く掘り下げていくことが重要です。言葉にできないということは論理的に説明しきれないことと一致します。なるべく,対象者への深い理解を生むために時間をかけて掘り下げていくとインサイトを獲得できるかもしれません。


まとめ

今回はインサイトについてまとめてみました。私にとってインサイトは英単語の一つにすぎなかったのですが,マーケティングを学習するにしたがって,その重要性について知ることができました。言葉の持つ意味を理解するってとても大切なことですね。

次回は「ブランド」についてまとめていきます。おそらく,マーケティング・リサーチと同様に何回かに分けてまとめていくかもしれませんが,ぜひご覧いただけたらなと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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