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ブランド戦略を考えてみよう!

暑い季節が近づいてきましたね。よく問われる質問に「夏か冬のどちらが好きですか?」がありますが,皆さんはどちらが好きですか? 私は今まで夏と答えていたのですが,最近は冬の魅力にも気づき始めました。クリスマスとかバレンタインといったロマンティックなイベントが多いですし,正月のまったり感も捨てがたいですよね。まあ,朝起きたくなくなるのは大変厄介ですが… こんな何気ない質問について考えてみるのも面白いものですね。

さて,今回はブランドについてまとめていきたいと思います。もちろん,言葉は聞いたことがありますが,それはあくまで消費者としてですよね? では,ビジネスの視点から捉えるとどのように見えるのか,早速確認していきましょう。


ブランドって何?

はじめに,ブランドの定義についてまとめていきます。

アメリカ・マーケティング協会によれば,ブランドとは,「共同他社とは差別化された売り手の製品やサービスを識別するネーム,言葉,デザイン,シンボル,その他の特徴」と定義されています。ここでの注目ポイントは,太字にしてある「差別化された」です。つまり,ブランド力を高める時には,競合他社にはでは得られない,自社にしかない強みを創り出していく必要があります。

身近なブランドから少し考えてみましょう。私は大変ビールが好きなのですが,ビールにもさまざまな種類がありますね。サントリー,キリン,アサヒなどが代表格ですが,特に高級なイメージがあるのが,サントリーのプレミアムモルツです。では,プレミアムモルツの何が差別化されていると思いますか? CMなどを見ている方はわかるかもしれませんが,「神泡」ですね。ビールにおいて阿波の役割は風味や香りを逃がさない重要な役割を担っており,その泡に力を入れているプレミアムモルツはかなり魅力的で高級感があります。まさに,競合他社との差別化を図っている一面ですね。


ブランドを知ってもらうためには?

ブランドが差別化を図ることを特徴としていることは分かりましたが,ではどのようにしてブランドを認知してもらえばよいのでしょうか。大きく分けて2つ方法があるので,まとめていきたいと思います。

1.ブランド再認

ブランド再認とは,ブランドを手掛かりとして与えられたときに,過去に当該ブランドに接した経験を思い出すことができることです。消費者はよく知っているブランド安心感を抱き,積極的に購入しようとします。例えば,スーパーなどで醤油を買うとします。商品を手に取ってみると,「あ!これ使っているやつだ」と認識し,購入に至るケースが過去にありませんでしたか? 実際に商品を見て,ブランドを認識することで安心感を抱き,購入に結びつけることができます。また,過去に使っていなくても,CMで好きな俳優さんが広告塔になっている商品は買ってみようかなとなりませんか? 私は新垣結衣一筋なので,十六茶を死ぬほど飲んでました(笑)。

2.ブランド再生

ブランド再生とは,製品カテゴリー,購買状況,使用状況などが手掛かりとして与えられたときに,当該ブランドを記憶から呼び起こすことです。先ほどの醤油の例を用いると,家においてあった醤油がなくなっていたため,醤油を購入しようとしたときに,すぐに使っていたブランドを思い出すことができるかということです。つまり,店舗などに行って実物を見てからブランドを思い出すのではなく,頭の中でブランドを思い出すことを指しています。

ブランド認知のオフライン・オンライン

2つのブランド認知をまとめていきましたが,実は用途によってその重要性は異なります。

例えば,オフラインで,つまり直接店舗に出向いて商品を購入するときは,1の「ブランド再認」が重要となります。実際に手に取って商品を見ることができるわけですから,ブランド経験を想起しやすいですよね。

しかし,オンラインで,つまり電子商取引などではどうでしょうか。お察しの通り,2の「ブランド再生」が重要となります。なぜか,それは今までの購入経験を思い出していただきたいです。オンラインでは自ら積極的にブランドを探知していくことが求められますよね。したがって,検索したブランド以外の情報はなかなか入手することができません。自分の経験を記憶の中から呼び起こしていくしかないのです。

以上のことからも,消費者が置かれている環境を理解し,ブランド認知に対して異なった角度からマーケティング施策を考えていく必要があります。


まとめ

今回は,ブランド戦略と称して,ブランドとはそもそも何か,ブランド認知はどうすればよいかについてまとめていきました。

やはり,ブランド戦略については情報量が多いため,数回にわたってお送りしていきたいと思います。次回も楽しみにしていてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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