ライターは世界を「書き直す」
1.ライター業とはリライト業
リライト。
以前に書いた記事なり論文を、再度書き直すこと。
ウィキペディアによると、推敲とは違い、ある一定の目的を持って、ほぼ全部を1から書き直すことを指す。
ライターの仕事には、リライト業務も多い。
僕が現在、業務契約を結んでいる、朗読系の台本製作の仕事はほとんどがリライト案件だ。
身も蓋もない事を言ってしまえば、別のチャンネルで書かれた動画をリライトする。つまり他人の書いた本を少しだけアレンジして書き直すというわけだ。
これはパクリなのではないか?
2.動画のタケノコ現象。
YouTube動画では、朗読系にしろ、2ch修羅場系にしろ、一つの動画が受けると、その後、別のチャンネルでも、また別のチャンネルでも、ほぼ同じ設定の話が、まるで雨後の筍のように、そこら中に生えている現象を見かけたことはないだろうか。
僕が書いた話も、探せばすぐに他のチャンネルで、同じような話がアップされていたりする。
これがまた面白いことに、ある程度、動画業界のカラクリがわかってくると、サムネイルだけでどのネタを使いまわしているのか、大体判断できるようになってくる。
一つのネタで、Aというチャンネル、Bというチャンネル、Cというチャンネル、それぞれで同じネタを使いまわしている様相を見ると、元祖のオリジナルがどこにあるのかはもはや誰もわからない。
そして、オリジナルがどれなのかは誰も気にしていない。
さらに業が深いのが、2chスレ系の話を朗読系の話にリライトする、なんて案件もしょっちゅうである。
一つのネタを2chスレ系の動画にしたり、朗読系にしたり、LINE風動画系にしたり、と徹底的にしゃぶりつくす傾向にあるのが、youtube動画業界の特徴だ。
だが、これは何もYouTube動画に限った話ではない。
今の僕は、YouTube動画の台本だけをやっているけど、その前は、web記事を書いていたこともあった。
だが、web記事を書いていた時も、結局はクライアントから指定されたネタを、他サイトで調べて自分の言葉で書き直して記事を作っていた。
これは広義な意味でのリライト作業に他ならないのではないか?
3.あるかもしれないし、ないかもしれない。
突き詰めて言えば、webライターの仕事とは、リライトの仕事なのかもしれない。
リライト。
以前に書いた記事なり論文を、再度書き直すこと。
それは世界を書き直す仕事なのかもしれない。
だけど、これは現在の僕がwebライターとしては、レベル5以下の雑魚モンスター級であって、その上の世界をまだ知らないで言ってるだけかもしれない。
この先、その上の世界にいく事が出来れば、そこで自分独自のオリジナル記事を書けるのかもしれない。
リライトではなく、0から1にするような、そんな仕事が待っているのかもしれない。
きっと、僕は世界を創りたかった。
こんばんは。
最後まで読んでくれてありがとう。
休日のお供に是非。
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