見出し画像

2023年のシーバス釣り開幕


久しぶりに東京湾でのシーバス釣りの話です
最終的な総括をするのを忘れていたほど昨秋は寂しい釣行が続き
2022年秋のハイシーズンは思っていた釣果残すことが出来ませんでした

結果としては年間で釣れたシーバスは43匹なんですが
その中身が問題でして
6月のいわゆる港湾バチ抜けパターンが一段落した時点で37匹
そこから夏~秋のハイシーズンで6匹、いや6匹て…

10月中旬~11月上旬は多摩川のウェーディングでぽつぽつと釣れ始めたのですが続かない…というか早々にベイトがごっそり抜けている…

以降ははあちこちポイントを探っていくも、魚も見失ってしまい完全にお手上げ状態


これは一瞬コノシロの回遊にあたって釣れた魚
50センチそこそこだけれど、おかっぱりで釣れたのが4か月ぶりでとても喜んでいる姿…

為す術もないままこれまでで一番釣果の出ないシーズンを終えてしまいました


とはいえあっという間に季節は移り替わっていきます
終わってしまったことをうだうだ言っても仕方なく
反省することは反省して、翌年につなげていくしかないのです

昨年掲げていた目標としては
・年間通して河口、河川でのウェーディングでの釣行を軸とし
 経験値をつんでいく
・ルアーボックスの中身の取捨選択が進んだので
 一つ一つのルアーに対する理解度修練度を上げていく

これらに関しては取り組んできたことによる一定の効果があったようで
早春のバチ抜けパターンでは
今まで以上にその場その時にベターな選択肢に、割と早く近付くことが出来るようになった気がするという手ごたえがありました


2023年2月~3月

東京湾奥、早春の風物詩
河川のバチ抜けパターン開幕です

この2か月間、なんの予定よりも釣りを優先し()
川のバチ抜けが起きるであろう日は
ほぼすべて多摩川に浸かって釣り

実は去年もちょくちょく通っていたのですが
開幕のタイミングで新型コロナに罹ってしまったり、通っていたアイドルグループの解散が重なったりで釣りどころではなかったのです

始まりから終わりまできっちりすべて見届けようというのがテーマです

バチ抜けとはなんぞやというのはこちらから

潮回り4回、二ヶ月間同じタイミングでエントリーし続けると共通性が見えてきます

自分の通っている多摩川のポイントだと大潮4日目~中潮2日目、明確な時合が起きるのはこの3日のみで
わりときっちり満潮時刻前後にバチが抜け始める、潮位が一番高くなる大潮4日目は30分~1時間ほど時合が続き、その翌日は短くなって30分ほど、次の日にはさらに短くなって10分ほど

一ヶ月の内パターンが成立するのが6日程度、なんと限定的な釣りなこと…

潮位というものが最も大事な要素であり、具体的に言っちゃうと羽田のタイドグラフで満潮水位が170センチを超えない日はバチ抜けパターンが成立しない

また風向きや風速の影響も大きく、特に川の流れとぶつかり表層が逆流してしまうような東からの風が吹く状況だと一瞬で時合が終わってしまう
一転、南からの風だと向かい風でキャストは困難になるものの、岸際のシャローにどんどんとバチが寄ってくるので普段より長い時合となる

当然別のエリアでは例外もあるのでしょうが、自分が通い詰めているポイントの時合はある程度把握できたというのは大きな収穫です


時合が分かったところで具体的なルアーチョイスはどうするか

散々ルアーを投げ倒し、昨年と今年の釣果から出た結論から言うと
多摩川の干潟ではぼしゅっとライズが起きるのが目と耳で分かるような静かな水面の日は

アルデンテとキャロットが本当に強い


特にキャロットの餌っぷりには目を見張るものがあり
ノガレでもフッキングしないシーバスではない外道の
もそっと咥えるボラのバイトもしっかりフッキングに持ち込んでくれます

これは小さいからいいというわけではなく
バチの流れるスピードもかなりゆっくりな干潟というシャロー帯でもかなりスローに誘えるという点でフィールドにあっているのと
ライズの頻発するブレイクが近く接近戦となりやすいため、より軽量なこれらでも飛距離が十分事足りるからという点から

もちろんブレイクの向こうの流心で出ることもあります
そういう時は飛距離も出せるフィールなんかがやはりよいですね

大事なのはサイズよりもスピード合わせることなのではないかと思われます



一転、波風立つほどの風が強い日は一枚下のレンジを探れるルアーが必要になりますそういう日には

レクター、ヒソカこれらがいいですね

特にレクターなんですが
風の強い日にちょうどエントリーしたタイミングで先行者の人が釣っていて、ヒットルアーを聞くと発売したてのレクター111F
先発で投げるとものの数投でヒット、やだすばらしい再現性


さてまとめ

2月2週目~
水温も低く完全に冬の川、ボラしか泳いでいない生命感も無し、一時間で指先と足先の感覚がなくなる、なんの修行だ

2月4週目~
少し水温にも耐えられるようになり、マイクロベイトもちらほらと
実際に魚が釣れはじめる、ボラにシーバスにマルタウグイになんでも釣れるのは流石関東のアマゾン川

3月2週目~
ついにフィーバータイムに当たる、水温もあがり河川バチ抜けのハイシーズン突入

3月4週目~
それまで見られなかった岸際に花が咲き始める


バチ抜けという地獄絵図かつ、2月3月の冷たい川に浸かってウェーディングしてるのか

正直そこまでやってる人はそんなに多くないようで、
仕事終わりなどで釣りを始める時間がぎりぎりになってもエントリーできる、場所取りに躍起にならなくてもよい

これが理由としては一番大きいわけなのですが

釣りをするようになったからこそ
気付くようになったちょっとした季節の移り変わり

東京に住んで普通に仕事してると忘れがちになる
そういうものを感じ取ったりできる精神的な余裕を取り戻させてくれる

ウェーディングの没入感がをすべて忘れさせてくれる

最大の楽しさというか魅力ってそこなんじゃないかなと

お世辞にも美しいかと言われたらそうじゃない多摩川ですけれど

東京という都市の中でも、自然に触れられて、季節の移り変わりを自らの肌身を通して(文字通り水温で)感じ取れるのは釣りをやっていてこそだなと思うわけです


暖かくなればデイゲームのチニングもいいですね
これは去年釣れたキビレ
日中の釣りは仕事やライブの予定との兼ね合いであまりやれないんですけれど、やはり目に見えるファイトはとても楽しい

もちろん秋になれば、またひたすら羽田の河口ウェーディングへ
通いこむことになるのでしょう、願わくば数年前のようにコノシロやサッパがたくさん入ってきてくれますように

今年はどれだけの魚と出会えるのだろうか、待ち望んでいた春がようやく始まった


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?