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作業療法士が三学会合同呼吸療法認定士を取得して良かった3つのこと

みなさんこんにちは。
relief 作業療法士の平松です。

今回は作業療法士の私が三学会合同呼吸療法認定士を取得してよかった
【3つのこと】についてお伝えしていきます!

先に私が取得してよかった【3つのこと】は…

になります。
この3つの点についてお伝えしていきます!


1.シンプルに呼吸の勉強ができる


まず最初に単純に呼吸に関わる勉強ができます。
三学会合同呼吸療法認定士の試験に向けて学ぶ内容は以下の12点になります。

  1.血液ガスの解釈
  2.呼吸機能とその検査法
  3.呼吸不全の病態と管理
  4.呼吸リハビリテーション
  5.酸素療法
  6.人工呼吸器の基本構造と保守および医療ガス
  7.気道確保と人工呼吸
  8.NPPVとその管理法
  9.開胸・開腹手術後の肺合併症
 10.新生児・小児の呼吸管理
 11.人工呼吸中のモニター
 12.呼吸不全における全身管理

公益財団法人医療機器センターHPより引用

理学療法士や作業療法士の養成校時代に、解剖学や内部障害のカリキュラムの中で呼吸に関わることを部分的には学びますが、細かくは学ぶことなく臨床にでることになります。

主に急性期や回復期病院に就職する方が多いと思われ、主な対象疾患は…
●脳血管疾患(脳出血、脳梗塞など)
●整形疾患(大腿骨近位部骨折、圧迫骨折など)
●神経難病(パーキンソン病など)
になると思います。

主病名は上記の方が多いかと思いますが、併存疾患として…
【呼吸器疾患】
を患っている方が多く、臨床場面で知識や介入方法を学ぶ必要がでてくると思います。
私自身、併存疾患として【呼吸器疾患】を患っている方を対象にし、
必要な介入ができているのか?と疑問を持ち、三学会合同呼吸療法認定士の取得を目指しました。
義理の父親がCO2ナルコーシスとなった時に、作業療法士としてどのような病態なのかすら認識できなかった無力感も資格取得を目指す原動力になったと思います。

資格取得の過程の中で、特に学べてよかった点は…

●呼吸に関わる解剖(骨、筋肉、神経系など)
●呼吸不全の病態
●呼吸リハビリテーションについて(口すぼめ呼吸、運動療法の考え方とリスク管理)
●酸素分圧と酸素飽和度の関係性

であり、臨床の中でとても参考になっています。


2.希少価値を作ることができる


これに関しては資格を取得しても意味がないと、資格ホルダーの方を揶揄する方もいると思います。
ただ、個人的には【最低限呼吸に関する知識を勉強した人】という証明にはなるかな。
と考えていますし、就職や転職時においても有利に働く可能性が高いと思います。

そして、三学会合同呼吸療法認定士を持つ有資格者の割合は、


公益財団法人医療機器センターHPより引用

以上のようになっており、三学会合同呼吸療法認定士を保有する方のうち、3.8%、2,264名が作業療法士ということになります。

2020年3月31日現在では、作業療法士の有資格者数が94,255名と報告されており…
作業療法士の2%
しか、三学会合同呼吸療法認定士を取得しておりません。

なので、呼吸についてを勉強でき、希少価値を高めるという視点を考えても資格取得のメリットがあるかと考えています。

3.生活期(訪問リハビリなど)では呼吸器疾患の方が多く、知識が応用できる


私は現在、生活期(訪問看護ステーション勤務)で働いています。
私が働いている場所で多い疾患の方は…
廃用症候群、呼吸器疾患、整形疾患、脳卒中後後遺症、精神疾患、神経難病、心疾患と多岐に渡ります。

その中で、呼吸器疾患を患っているが多く、在宅酸素療法(HOT)を使用している方も多くいます。

生活期の勤務となるタイミングで三学会合同呼吸療法認定士を取得できたため、取得前に強く感じていた、呼吸器疾患や循環器疾患の方に対する不安感が少ない状況で、臨床に挑むことができました。

以上私が【三学会合同呼吸療法認定士】を取得してよかった【3つのこと】になります。

少しでも今後、三学会合同呼吸療法認定士を取得しようと思われる療法士さんの背中を押すことができれば嬉しく思います♪


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