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一ヶ月で6万字書いて10万字の一次創作小説を完成させた話&自分なりのコツ

やったー!!!!!書けたー!!!!
こんにちは、都海です。
私、一次創作小説だと今まで最長でも1.2万字の小説しか(完結まで)書いたことがありませんでした。
そんな私が……なんと……このたび……10万字越え小説を完成させました!
やった〜!!!

一次創作小説は「完結させる」ことが難しいとよく言われています。私自身そう思います。(ネタや設定だけ決めていたり……書きかけだったり……)

そんな、1.2万字しか書いたことのない私がなぜ10万字書けたのか……備忘録の意味も込めて、私なりのコツを書いておきたいと思います。
(このあと一ヶ月で6万字書いた経緯などの話をします。コツから読みたい人は以下の目次から飛んでくださいね!)


一ヶ月で6万字書いて10万字の小説を書いた

3月9日。私は迷っていました。
「世界線AとB、どっちで行こう……」
私の一次創作スタイルは、「同じキャラで、世界線を変えまくっていろんな話を書く」というものでした。
わかりやすく言うと一次創作のキャラで無限に二次創作をしている感じです。(わかりやすいのか!?)
すごく好きなキャラ2名を考えた上で、彼らがいろいろな立場で活躍するいろんな世界の話をたくさん書いていました。
「好きなキャラを作ろう」の項目で書きますが、一次創作ではとにかく好きなキャラを作るのが大事だと思います。
そんな感じで、長編になりそうな勢いがあったのが世界線Aか、Bでした。

前述したように二つの話はどちらもメインキャラは同じで、世界観というか、作品のテーマが大きく異なりました。また、キャラ設定もちょっと違いました。
それらはどちらも書きかけの状態で、それぞれ4万字ずつありました。4月10日※には「10万字以上」のものを「完成」させなければならないのに、1ヶ月前で4万字……。
……一ヶ月で6万字書いて、10万字の小説を完成させなきゃ……。
当時、そこまで深くは考えていませんでしたが、後で地獄を見ました!恐ろしいです!☺️
(※賞の締め切り。今回の小説は、その賞に出してみるために書いてみた……という経緯があります)

どちらもいつも読んでもらっている友達(神)に読んでもらったあと、「二つ目(B)の方がいいね!」と言われました。
実は、世界線Aは「主人公の性格が鬼のように悪い」というものでした。私はこの鬼悪い性格の主人公の小説を、半年近く直し直ししながら長編へと改稿していました。
(これは、とある賞に応募した際「全体への講評」で「主人公は『好きになってもらえる』キャラを書け!」という内容があったからです。世界線Aの主人公、そもそも主人公向きのキャラじゃねえ(悪役)じゃん……と5億回思いました)

世界線Bは世界線Aを書く中で、世界線Aの主人公の性格の悪さ、どうしようもならないな……となり、主人公の生育環境や性格を変え、設定も変えた上で書いてみたお試し版でした。Bはわりと設定もモリモリで、ファンタジー要素もマシマシでした。
つまり私としては「時間をかけてきたAの方がおもしろいのでは?」という思いがありました。

でもいつも読んでくれてる友達がBがいい……と言ってくれるなら!Bで行こう!となり、私はBの執筆に対し「マジ」になりました。

執筆はめちゃくちゃでした。私は一応社会人なので、週五で労働があります。(リモートではなく、毎日出社していました)
労働のあと、カフェに毎日通いました。私はテスト勉強のときなども家で勉強できないタイプの人間だったので、絶対に外でしか書けませんでした。
一番通ったのはミスドです。ミスドのカフェオレとミルクティーを鬼リピしました。多分ミスドの店員さんに「カフェオレだけ頼んで店の隅で永遠にスマホをぽちぽちしてる奴」として顔を覚えられていたと思います。その節は本当にお世話になりました&ありがとうございました。
(ミスドのカフェオレはおかわり無料で美味しいです、あるとき調子に乗って6杯以上飲んだらお腹が「終わり」になりました。それくらい美味しいです)

↑抹茶コラボのとき、一回だけドーナツを食べました!おいしすぎる!

あと、コメダや星乃珈琲もよく行きました。
多分カフェオレ格付けに参加できると思います、と言いたいところですが、コメダではコーンスープばかり飲んでいました。コメダのコーンスープ、最高ですよね。

正直労働後は毎日帰りたかったのですが、私は途中から「一次創作で10万字書いた」という自信が欲しくて書き続けていました。最初は賞とか取れたらいいな〜という気持ちでしたが、最後の方はもうその気持ちのみに囚われていました。 

↑限界のツイート

「一次創作で10万字」って、大きな壁のような気がします。また「一度完結させないと創作における自分の強みや弱みがわからない」という作家の方のツイートも私を加速させました。さっきからツイッターとかツイートの話しかしていない……ツイ廃だ……。
でも、こういう先人の知見が転がっているのは今の時代の良いところだと思います。
またおかげで、実際に書いてみて、自分がどんなことを書くのが好きなのか、どんな関係性が好きなのか、また自分の弱みもとてもよくわかりました。
これは今後にとても活かせそうで、とてもよかったです。
その話はまた違うnoteなどでできれば……と思います。10万字書くと、見える世界が変わるのは確かです。

……しかし、何度も言いますが、本当ギリギリでした。

なんと4月3日に完成した!あとは推敲だけ!
と思った時点で8.5万字しかなかったからです。今まで文字数をカウントしていなかったことの弊害。いや、カウントしておいてくれ。
その後、ノリと勢いで「番外編」みたいな章を足して、なんとか10万字に載せました。あとはページ数がなんとか規定を超えたので本当ギリギリでした。
次はもっと余裕を持ちます。(無理かも)
以下、その流れを貼っておきます。

締め切り一週間前に2.8万字足りていない図
限界ツイートの様子
限界②
限界すぎて無言になるも、何故か7000字増えている図(平日の1:58という時間、ヤバイですね。焦りまくってます。)
そこから6000字増えてます!すごい!(?)
締め切り前日の夕方に10万字に乗り、大歓喜の図

締め切り当日は午後休を取り、なんとか……なんとか完成させました……。
もう二度とやりたくないですが、良い思い出にはなりました(?)

では、まずは10万字書くための私なりのコツを書きます。

①書く時に「自分が何が得意なのか」「何が好きなのか」を知る

長編小説を書く上ですごく大事な気がするポイント①です。何を書いていると一番モチベーションがアップするのか、そこを知ることが長編を書き続ける持久力の元になると思います。
長編はとにかく大変です。飽きるし辛いし、1日ごとに「絶望」(あまりの書けなさに落ち込む)が来たりもします。
そんなとき、モチベーションがあがる部分があると、なんとか続けていけます。
たとえば、「キャラのセリフの掛け合いを書くのが楽しい」なら、(②でも後述しますが)キャラ設定を詰めた方がいいですし、「情景描写を凝るのが好き」ならそこを活かせる舞台設定の小説を書く方がいいと思います。

②好きなキャラと関係性を作る

これは①の続編みたいなコツですが、「好きなキャラがいる」ことはかなり書く上でのモチベーションになりました。書いていて判明したのですが、私はとにかく、「キャラの関係性」や「キャラの会話」を書くのが楽しいタイプでした。そのため好きなキャラを作り込むのがコツです。
以前とある創作の講座に参加した際、「物語はキャラを作り込めば作り込むほど面白くなる」という内容の講義を受けたことがあります。これは私もそうだと思います。
TRPGがわかりやすいかもしれませんが、同じ内容のストーリーでもPCやPCの関係性によって大きく展開が変わってきますよね。ストーリーの内容の前に、キャラを凝ることが大事なのだそうです。
それを聞いてから私もキャラ設定をより力を入れるようになりました。今までは喋り方と身長、ざっくりとした容姿しか決めていなかったのですが、年齢、髪型、服装、性格、口癖、こういうときこうする(たとえば、バレンタインに異性からチョコをもらった際どうするか、等)もっとディテールを考えてみました。
たしかにこれらを凝ると、より物語の中で元気に動いてくれるようになりました。「キャラが勝手に動く」という話がありますが、それはキャラを作り込んでるからだと思います。

③プロットを立てる(できなかった)


次に、プロットを立てることです。
と、書きましたが、これ、でも結局できませんでした……笑
起承転結で書いてみたのですが、当初の想定から大きく変わりました。
これできる人すごいなあ……
ただ、10万字書くならなんとなく流れを決めておくのはやっぱり大事だと思いました。ノリでなんとなく終わらせていた1万字くらいの小説とは全然違う感じでした。
ただ前述したようにキャラの過去や性格を作り込んでおくと、勝手にアイデアが出てきたり、勝手に動いてくれたりするので、私的にはとにかく②のキャラ作りに9割の力を入れて③はなんとなく……ふわっと……で良いと思います。(自論)

④細かいところは後で直そう!


これ大事!!!!!!!!!!!!!!!!
すごくよくあったんです、「ここの表現が納得いかない」「このキャラはこんなこと言わない」で、そこの修正に囚われてしまいストーリー自体が全然前に進んでない。
気になっても、とにかく前に進みましょう。
「「「まずは完成させる」」」
とにかく、この気持ちが大切です。完成後に見ると、意外と直すまでもなかったり、逆に他のところがヤバかったりします。
ただ私は締め切りギリギリまで伏線を回収したり整合性をどうにかする作業に追われたので、できるだけ早く完成させることをおすすめします😂

⑤自分の好きなツールで書こう!


私は10万字の小説を、全部iPhoneのメモ帳で書きました。小説を書くとき、パソコンで書く人が一番多いのかもしれません。
ただ私はパソコンを持ち歩くのが重いし大変すぎて、結局締め切り当日までパソコンを使いませんでした。
セリフの後の一字下げチェックや「?」「!」のあとの一字空けチェックが鬼のように大変でしたが、まずは完成させることが大事なので、自分の好きなツールで書くのが良いと思います。私のおすすめアプリはiPhoneの中に入ってるメモ帳です。私はこれが一番使いやすかった……

↑こんな感じで章ごとにフォルダ分けします

iPhoneのメモ帳の良いところは、シンプルなところと、フォルダ分けがすごいやりやすいところと、ピンで固定できるところです。いろいろ試しましたが、結局これに戻りました。

iPhoneのメモは1万字を超えたあたりで挙動が怪しくなってくるので、章の中でも区切りのいいところで分けておくのが良かったです。
これは本当に人によると思うので、自分に合ったアプリやツールを見つけてみてください。

⑥好きな環境で書こう!(音楽を決めよう!(!?)


もうこれもすごく大事です。私はミスドでお気に入りの席があり、そこが空いていなければコメダや星乃珈琲に行く……みたいなことをやっていました(笑)家でできたら良いんですけどね……(遠い目)
また、執筆の際に聞く曲も、残り三日の時点で一曲になっていました。
私が聞いていたのはセカオワの「タイムマシン」です。あまりにも小説の内容や世界観に合っていて、無限リピートしつつこれしか聞いていませんでした。今後もそんな曲を見つけたいところです。

おわりに

上記6点が、10万字に至るまでに私が意識していたことでした。
ここまで色々書きましたが、もうとにかく大事なのは、「絶対に完成させるぞ!」という強い意志だと思います。
本当に、10万字を書くと世界が変わります。
世の中の大抵のことは「まあ私は10万字の一次創作書いたからな……」で乗り切れます。
すごい。

以上です!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
また10万字小説、書きたいです♪

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