やっと終わった中学受験
息子が中学受験を終えた。
私も夫も受験などせずに中学に入った為、何のこっちゃ分からないまま、塾の先生にお世話になりながら、この日を迎えた。
息子が選んだのは私立ではなく、公立ではあるものの、受験がある学校だった。
5年生から受験の為に塾に入る選択をし、この2年彼はひたすらに頑張った!!
と言いたいところだが、全然だ。
何度も辞めますか?
という問いかけをするほど、これが受験生なのか?…と呆れるほどだった。
しかし、元々学校という場所が好きなタイプではない息子が、行きたいと言い出したのだから、親としては出来るだけのことをしてやりたいと思い、応援するのだけど…
こんなんでいいのか?の連続だった。
息子が受けた学校は英語の強い学校。
息子と英語との関係は、保育園の時からになる。
息子は、他の子から言うと少し変わった子だった。
自分の世界があって、ルールがある。
他の子達とも上手く馴染めてなかったようで、園はとても良い園だったけれど、息子は行くのが嫌だと泣くことも多く、私も出来ない事ばかりが目について、親子共々疲れていた時期があった。
息子が年中の時に泣きながら保育園に行きたくないと言ってるのを聞いて、マズイと思い保育園だけが世界ではない!!
あなたには無限の世界が広がっているのだ!!!
そう思わせる為に、習い事に行かせる事にした。
(もちろん、保育園に行ってもらわないと仕事にも差し障りが出てくるので、私も必死だったのは言うまでもない)
それが英語教室だった。
選んだ理由は近くてリーズナブルだったからだったけれど、これは正解だった。
先生は日本人、海外で生活していた方で、とにかく習い始めてから、息子の良いところを褒めてくれるのだ。
彼は素晴らしいと、私にも言ってくれた。
正直私もこの先生に救われた。
出来ない事が多かった息子が、先生の世界では素晴らしい子になるのだ。
耳がいい!
発音がいい!
と、兎に角褒めてくれる。
「どうして出来ないの⁇」
と息子に問いかけてた私の言葉はあの頃から少し消えたと思う。
息子自身も目に見えて明るくなったし、自信もついていった。
海外に仕事の関係で行く際に子供たちを連れて行ったら、英語が通じた事で更に自信を持った。
仕事柄、海外の方と接する事が出来るような案件では、家族ぐるみで交流させてもらい、海外の方と接する機会を増やしていった。
(ちなみに私は全く英語を話せない、海外の方がとにかく日本語が上手いのだ。そして彼らは英語を習ってると知ると息子たちに英語で話しかけてくれる。本当にありがたい存在だ。)
自分から英検を受けると4級まで取った。
もちろん通っている英語教室の先生のサポートのおかげなのは言うまでもない。
英語は彼にとって自信の源なのだ!
だがしかし、受験はまた別なのだな…と感じた。
彼のやる気が持続しない。
本人がやる気を出さなければ、なんともならないのも受験。
塾の授業は分かりやすいから好きだと言うが、小学校に行きたがらなかったり、宿題はしないとか、ほんとやる気ありますか⁇と何度も言い続けた。
6年にもなると、塾と英語教室で日曜日以外が全て潰れて、学校が終わると9時近くまで勉強する毎日に、自分の時間が取れないとイライラして、学校行きたくない!と休むことも多かった。
我が家は、貴方の人生、選ぶのは貴方。自分の行動には責任を持って。といつも言ってるので、休む休まない、その他諸々は本人の意見を尊重している。
でも、限度はある。
私からするとなんでやりたいと言い出した事をやらないのか、努力しないのか…と思う事も多く、話し合いの時間を取った事も何度もあったが、本人の中では現状が自分の中で、最大に努力しているのに怒られる。と言う良くない時間も多かった。
しかし、それも今日が最後だ!
親子共々、なんと言う清々しさ。
人生で初めてすごく緊張した。
面接が全く上手く話せなかった!!!
と色々思うことはあるようだが、全ては後の祭である。
落ちても受かっても経験だと、そう思って欲しい。
受験当日の話を聞いていたが、何故だろう、息子は自信満々なのだ。
面接はダメだったけど、受かってるよ!と言い切るのだ。
親の私たちは、今までの彼を見ていて、落ちてるだろうな…と思っている。
(なんて酷いことを思うかもしれないが、倍率が2倍で、県の中で一番倍率が高い中学校を受けたのだ。しかも県外から受験する子もいるほど…)
なのに本人は自信満々なのだ。
なんたる自己肯定感。
そんな不思議な感覚でいたのだけど、話とは裏腹に受験に持って行ったお弁当はちっとも減ってなかった。
息子の大好きなお肉もほとんど残ったまま。
緊張で喉を通らなかったそうだ。
上手く出来なかった面接では、先生は3名いて、その中の1人の先生の顔がとっても怖くて、思うように話せなかったと。
(なんで生徒の事を知る為の面接なのに、そんな真顔でな緊張さすような面接にするのか謎!何を見る為の面接なんだろうと疑問だけど、それを息子に言ってもしょうがないので、口には出さなかった。)
受験を終えて帰ってきてからも、食事は喉を通らず、でも頑張ったから晩ごはんは外食したいと言う。
娘は友達のお家に泊まりに行ってるので、残った我らで頑張ったね会を開こうと食事に出たら店に着いた途端に、腹痛に襲われて、暫くトイレに篭ってしまった。
結局早々にご飯は切り上げて家路に着いたのだが、本人はそれも悔しいと嘆いていた。
(お店の人からしても、すごく急いで帰った家族連れだったはず。すごく美味しいお店だったのに、本当残念。)
試験は英検の経験があり、気持ちに余裕を持てたようだけど、面接は初めて。
行きたい学校に行けるかどうかを決めるその試験でこれまでにない緊張に、不安だったのかもしれない。
一生懸命、不安を打ち消す為の自信満々な言葉たちだったのかな…と。息子の様子を見て思った。
まぁでも振り返って、いい経験が出来たかなとも思う。
結果がどうあれ、本人も2年かけて試験に臨むなんて人生初だっただろうし、気持ちを継続させて取り組むのはとても根気がいる事を何となくだが知ったはず。
この2年、何度も継続するのかしないかの選択を私から問われながら、諦めず受験をする!を選んできた、その道のりも辛く思う事はたくさんあっただろう。
そして、私自身も気付かされたり、思い悩んだりした2年間でもあった。
1人目の子供なので、彼の人生を寄り添う事で私自身も初めての経験をし、成長させて貰ってるのだ。
ついつい自分ならこうするのに!を息子に言いがちな私。
毎回彼と私は違う人間。
尊重しないと。
そう心の中で唱えながら、反省するべき所は反省し、謝り、でも私はこんな風に思うんだよ。
もちろん完璧じゃないから間違えてる事はある。
それを貴方が間違えてると思うなら、違うよって教えて欲しい。
って伝えて来た日々。
本当にそれは間違ってるよ!何度か息子に言われて、ハッとさせられる事も多かったなw
本当お疲れ様。息子よ。
中学校はどこになったとしても、思春期を多いに楽しんで過ごして欲しい。
そして、打ち込める何かに出会って欲しい。
とりあえず残りの小学校生活をお好きなように過ごしてちょうだい。
そんな事を、備忘録として。
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