#130 修身教授録

一日一言シリーズで読んだ森信三先生による修身教授録。人生二度なしという言葉に代表される森先生の言葉は、自分自身が日々一日一日を大切に、充実させた時間にするという決意を立て、人生の目標を打ち立て、限られた生を最大限活かして生きる原動力をくれた本。人生はあっという間に過ぎてゆく。この本に30歳になるタイミングで出会えたことに感謝。一瞬一瞬を輝かせる生き方を目指していく。

・教師という仕事は、自分一人の大望を実現するよりも、自分の大望を断念することによって、我が教える幾百の子供達を通して、幾百人の大望を実現させようという志。

・自分の人生の三分の一を空費してきたという自覚がなければ真のスタートは切れない。

・真実心を持って、力強く生き続けること、肉体が朽ち果てた後も精神の世界で生き続けるようなことは何か。

・命のローソクを燃やし切るところに生を初めて理解することができるようになる

・人生に対して明確な目標を打ち立てない限り、たとえどれほど長生きをしてみたとて、要するに一生を流浪するに過ぎないわけです。

・いやしくも発願というからには、天下何人も成し得ないような独特の角度から、生涯の目標を掴んでいかなくてはならない。

・修行欲とは、物事を成就するにあたっての動力。一人の欲を超えて天下万人の欲を遂げさせようとすることに古人、聖人の志がある。

・天は公平で、こちらで損を起こしたら他の方面で必ずその償いをしてくれるものであります。しかし注意を要する点としては、失われたものに対して新たに与えられるものは、その性質が失われものと必ずしも同じ種類のものではないということ。

・世間ですぐれた人と言われる人は、一人の例外もなく、必ずや何らかの意味で不幸や、悲しみを、その踏みきり台として、新たなる世界に跳躍を試みた人と言って良いでしょう。

・人生の真の妙味は、いわゆる予定通りに進行することではなく、自分の予定の崩れゆく時、しかもそこにより深い人生の意義を発見する所に味わわれるのであります。

・真の修養とは、自分の生命に鍛錬を加えて行くことによって、そこに強さと同時に一種のしなやかさが出てくるということでしょうが、しなやかさは、「我」の強さが次第に取れてくるということでもある。

・自分の理想が実現させられるまでは、いかなる困難、難関に出会おうとも、断じて諦めず、終始一貫持続して、ついにやり抜くのでなくてはダメなんです。


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