「背景のストーリー」を、どう伝えるか
最近、同僚や友人、紹介等で、悩みを相談されることが増えてきました。
「今度のこのイベント、どうやって集客すればいいか」
「こんないい企画やったのに、参加者が少なかった」
「採用の母集団形成をもっと増やしたいんだけど、情報を見てもらえない」
等々、主に集客面の相談を受けることが多いです。
僕自身はマーケティングのプロでもなんでもありません。
ただ、自分で講義や授業、イベントを企画して、告知、運営、フィードバック、改善まで一連の流れを担当している一社員。
試行錯誤と失敗を繰り返して社内である意味話題になっているようで、他部署の担当者からあれこれと検証結果とかを質問されることが増えているようです(笑)
いや、まず思った通りにやってみなよ、とは思うけど(笑)
情報を見てもらえないのは、「学生が情報を見てくれない。今の子達は情報収集能力がない」のではなくて、
「運営側が、情報を届けるために工夫してないし、魅力的に見せる能力が足りてない」
と思うんですよね。もちろん僕もまだまだ全然足りてないので失敗と勉強なんですけどね。
大体、学生たちはSNSで情報収集してどんどん人と繋がって行動していくんですからよっぽど情報感度は高いし、アクティブですよ。
リテラシーの問題は多少あるかもしれませんが。
さて、話を戻して、そんな僕が、ボツになり続けているけど一度やってみたいのが、「背景のストーリーを伝えて集客を促す」という方法です。
今世の中にはたくさん素敵な企画やイベントがあって、有益な情報が無料でインターネット上に転がってて、告知動画やデザインも素晴らしいものがたくさんあります。
情報が溢れている時代だからこそ、情報を取るか取らないかの取捨選択をする判断を何でするんだろう?
考えていたところ、UXデザインという言葉に辿り着きました。
ユーザーの体験を設計する。というのは、入口に入る前の段階から設計できるかもしれない、と仮説を立て
情報を選ぶときに2つ判断基準があるのでは?と考えています。
1つ目は、第一印象。
noteで言えば記事ごとに作成できるバナー画像。
YouTubeで言えばサムネイル。
これはもう言わずとして知られた事実ですよね。
実は、僕がとある公式LINEを運営する時に1番頑張って工夫しているのが「画像作り」です。
どうやったら画像の先にリンクをつけた動画までたどり着いてもらうか、どうやったら、画像をタップしてみようと思ってもらえるか。
今、ここにフォーカスを当てています。
シンプルなデザインかつ、どんな情報なのかのキャッチコピーを画像内に入れ込む。これ、すごく難しいけど、楽しいことです。
YouTuberさんたちのサムネイルや、動画のテロップを見て勉強する毎日ですが、1番参考にしているのは本屋さんの手書きPOPです。
本屋さんに掲示されている手書きのPOPは、なぜか本当に目に留まり、かつ、ついつい文章を読んでしまいます。
広告が画像や動画が主流の中で「つい、文字を読んでしまう」というのは、本屋さんの中の人たちの工夫が見えて、僕は本屋さんにPOPを見に行くのが大好きです。
実際、POPがきっかけで本を買うことも少なくありません。
2つ目は、本屋さんのPOPや沢山のサムネイル、WEB上のコンテンツをみて思ったのが、商品や会社、担当者への共感性。
それを伝えるために僕がトライしてみたいけどボツになり続けていることが、「背景のストーリーを伝えること」です。
イベントや企画を考える時、「何が魅力なのか」は誰しもがやっているはずです。
例えばイベントなら「大人気講師、〇〇さん来たる!」とか、商品なら「高級素材の××が何%入っていてこのお値段はお得です!」的な特長を伝えることが多いと思うんです。
でも僕がやりたいのはその先で、
何でこの企画をやろうと思ったのか。
形にする上で何が大変だったのか。
何でその高級素材をそのパーセンテージで入れようと思ったのか
というストーリーを伝えることが重要なんじゃないかなと思っています。
これには非常に時間がかかることだし、「それはうちがやることじゃない」といわれつづけて、
5年間ボツになり続けています。諦め悪い(笑)
でも、今年とある自分の企画でほんの少しだけこの要素を入れて告知動画を出したんですね。
その企画は、毎年ほぼ定員が埋まらず予約もまばらのものを引き継いだんですが、
この「背景ストーリー」の要素を入れて、「どうしてこの日にこのイベントをやるのか。これらの内容を用意したのはなぜで、聞いたらどんな未来が待っているはずか」というのを10分にまとめました。
すると、どうでしょう。
予約開始から30分で予約が埋まり、満員御礼になりました。
実際にその企画を実施するのはもう少し先になりますが、参加者に「どうして参加しようと思ったの?」と聞いてみようと思っています。
情報が届かない、というのは受ける側のせいではなくて
送る側が少し工夫すればうまく行くこともあります。
僕もこれから少しずつ「背景のストーリー」を失敗しながら伝えていきたいと思います。
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