noteを1年間続けた舞台裏
noteを始めて1年経ったようです。
これまで1つでも読んでくださった方、
スキやコメントをしてくださった方、Twitterまで飛んでフォローしてくださった方、
そこからいろんなお話をさせて頂いた方、本当にありがとうございます😊
noteを始めてよかったことは、2つあります。
「失敗しても挑戦することが楽しいと思えるようになった」こと。
「普通に過ごしていたら絶対に繋がることのできなかった皆さんとオンライン上で繋がれた」こと。
実は、noteで発信をするためにあれこれと工夫をしたことが、
今の自分の仕事にとても生きています。
今日はnoteを始めて1年を振り返って、「舞台裏」として、
この1年間に何があったのかを僕なりに書いてみようと思います。
1.noteを始める以前の僕
noteを始める前、僕はインターネットやSNSの世界にとても疎い人間でした。
お恥ずかしながら、PCは大学の授業やアルバイト、社会人になってからは仕事、それぞれの場面でOfficeのソフトをいじる程度。
社会人になって初めてExcelを多用するようになって、ヒーヒー言いながら基本の操作や機能を覚えていたレベルです。
クラウドのサービスがどうとか、SNSでマーケティングとか、そんな文言を見てもピンとこないし、そんな余裕もありませんでした。
SNSだってプライベートでインスタやってるくらい。
みんなの投稿見て元気かな〜とふけってみたり、たまにDM送って連絡を取り合ってみたり、その程度の使い方しかしていませんでした。
そんな僕がnoteにたどり着いた理由は、コロナ禍によって生まれた「時間」と「焦り」がきっかけでした。
2.停滞期
僕は、教育業界で働いています。
1対1でゆっくり学生さんとお話をすることもありますし、500人とか1000人が集まる教室の前でポツンと立って講演をしたりもします。
基本的に学生が僕のところまで足を運んでくれて成り立つ世界でした。
3年も働けば、「こうすればもっと便利になる」「去年はこれが課題だったから解決したい」「このツールを使えば、もっと効率化できる」といったポイントが出てきます。
良いか悪いかはわかりませんが、どちらかといえば僕は意見を出したり提案するのは多い方だと思います。
特に、「学生にお知らせをどう届けるのか」のは自分の中で課題でした。
SNSで調べ物をしたり、ホテルやレストランの予約もスマホ一台で完結する彼らに対して、毎日20件以上文字情報だけのEメールを送信していては、情報が選ばれる訳が無い。何とかしたいなと思っていました。
全てでそうだとは思いませんが、教育の世界というのは基本的にお堅い文化が根付いていて、新しい提案は基本的に受け入れられません。
「前例がない。」「それはうちのやることではない。」
そんな環境で3年もたつと、諦めが勝ってしまいます。
「どうせ言ったって、無理だから」
「自分がやってることは、間違っているんだ」
そんなことを考えて、何のために働いているのかもわからなくなった頃、
コロナ禍の打撃を受けました。
学生は教室に来れなくなり、僕のデスクに立ち寄ることもできません。
当然、そうなると仕事がなくなります。
テレワークができる環境なんて構築されていませんから、毎日出社していましたが、(今でも100%出社ですが)
出勤しても学生が誰もいない、しーんとしたオフィスの中、デスクで何もやることがなくなった僕は、急に不安になりました。
僕は何もワーカーホリック的な人間ではないと思います。
むしろワークライフバランスを大切にして、メリハリをつけたいタイプ。
でも社会は動き続けている今、自分に存在価値なんてあるだろうか?というのが気になり、転職する気はなかったけど、もし仮に、「明日から来なくていい」と言われた時のことをイメージしました。
そして、入社して3年間で何をしてきたかの「職務経歴書」を書いてみました。
結果はというと、
残念ながら当時の僕は、なかなか埋めることができませんでした。
もちろん、怠けて仕事をしていたわけではありませんが、最初の3年間は目の前のことに必死で、視野が狭く、一杯一杯だったのです。
でも、このままでいいんだろうか?と自問した時、僕の答えはNOでした。
「せっかく時間があるから、何かオンライン上で出来ないかな?」
何も仕事につながらなくても良い。自分のために。
とにかく、手を動かして、何かしなければ。
もしかしたらそれが仕事にも生きるかもしれない。
その一心でした。
3.転換期
そうと決めたら、とにかくあれこれ試しにやってみました。
YouTubeの仕組みを理解したかったので試しにチャンネルを開設して動画を載せてみたり、告知用のTwitterと Instagramを作ってリンクを貼ってみたり。
もちろん、誰にもフォローされず見てもらえませんでしたが、SNSにはそれぞれ武器のような特徴があるということや、ただ単純に一方的に情報を発信しても意味がない。ということを学ぶことができました。
この時、初めて色んなSNSに触れてみて、使用感がわかったのは仕事のために良い検証になったと思っています。
その後、動画は撮影構成→台本作成→編集、とかなり時間がかかるので、テキストにしてはどうか?との考えに至り、WordPressを触ってページを作ってみました。
プログラミング言語なんてやったことないし、サイトの作り方も知らなかったのでYouTubeで検索してみよう見まねでやってみました。
サーバーのレンタルやドメインの取得など、わからないことだらけでしたがいざやってみると、今まで当たり前のように見ていたWebサイトが、
どういう手順で作られているのか、どんな仕組みで表示されるようになるのか、裏側を見ることができました。
これも、後々仕事でWEBサイトのデザインや留意点を考える上でのの検証にとても役立ちました。
自分の作ったページが、初めて検索ワードで引っかかってくれた時は本当に嬉しかったし、同時にSEのみなさんへの敬意が沸いて、Progateというアプリで実際にコードを書いて練習して、WordPressに反映したりもしてみました。
ただ、無名の僕が作ったサイトなど、なかなかみてくれるはずもありません。
そんなこんなで、「やっぱりプロはすごいなぁ」という半ば挫折を感じてもいましたが、
同時に、やったことのないことに挑戦している時間がとても楽しく感じている自分がいることにも気づきました。
そして色々試した中で、最後に出会ったのがnoteでした。
4.note開始
noteはWordPressと違って0から自分でサーバーを借りたり、ドメインを取得する必要はありません。
「書く」ということに特化してくれているので、僕のように初心者でも簡単にアカウントを作ってページを作ることができました。
WordPressをいじったときの知識があったので、ヘッダー画像をどう作ればいいか、SNSとの連携をどうすればいいのか等々、比較的スムーズに作ることができました。
ヘッダーの調整はいまだに難しいけど、ピクセルを合わせればいい、というのもWordPressや YouTubeのサムネイルでかじっていたので理解もできました。
そうして何とか出来上がったのが今の僕のページです。
noteのページが出来上がったのでせっかくだから専用のTwitterも作って、noteを書いて、Twitterに連携させて投稿する。
ということを、しばらく続けていました。
noteを始める前と始める後で圧倒的に違ったのは、
「読んでもらえる数」でした。
noteを始める前はほとんど見てもらえなかったのに、
noteを始めた瞬間に、見てもらえるようになった。
僕はふと課題に感じていた「情報をどう届けるか」という問いに対し、
noteというサービスに登録しているユーザー全員に
「自分が書いたものが届く可能性がある」というのはヒントになると思いました。
本当にたくさんの学生がいて、「情報が届く可能性がある」という環境は似ています。
色んなYouTuberさんの動画のサムネイルや、noteの見出し画像の機能を見て、1つの仮説を立てました。
「人の第一印象も視覚情報で決まるとメラビアンの法則でもある。情報を取るか取らないかを選択するのにも第一印象は大事なのではないか」
そこで、ここまでの全ての経験と仮説を持って、再度提案することにしました。
「オンライン会議システムを使えば1対1で話せるし、ライブ配信を録画してアーカイブもすれば、教室で話していた環境はオンラインで再現できる。
画像+短い文章でお知らせを送ってクリック率を上げれば、学生が情報を見てくれるかもしれない。SNSや外部サービスをうまく活用して、やらせてもらえないだろうか?」
上司から返ってきた返事はG O。
そこから僕は、コミュニケーションが分断されてしまった学生たちにオンラインで繋がれる接点を作る仕事を始めました。
できることとできないことはどうしてもある。それでも最大限、彼らとコンタクトが取れて、かつ便利に利用してもらえるように。
僕はシステムを0から開発することはできません。
こんな使いやすくシステムを作ってくれる開発の方は本当にすごいと思います。
それは、自分で手を動かして実感してわかったことです。
でも、色々つなぎ合わせて1つのサービスを作ることは僕にとってできる。
その立場で工夫して行けたらいいんじゃないか、という自分の中でそういう結論になりました。
まさか僕がカメラの前でテンション高めに録画する日がくると思っていませんでしたし、まさか僕が動画を編集できるようになるとは思わなかった。
そして、まさか僕がSNSの中の人をってcanvaでゴリゴリ画像作って配信する日が来るなんて思いませんでした。
学生たちからは、「あ、動画の人だ!」や、「この前の画像面白かった!」「いつも見やすく情報を送ってくれてありがとうございます」という言葉ももらえるようになりました。
まだまだ改善することは山ほどありますし、取り組まなければいけないこともあるけど、これがnoteを初めてよかったことの1つ目。
「失敗しても挑戦することが楽しいと思えるようになった」ことの舞台裏です。
5.noteが勉強→趣味に
これまで色々挑戦してきたことが仕事のヒントになってある程度サービスに慣れてきたら、「noteを書く」ということが趣味に変わりました。
それがnoteを初めてよかったことの2つ目。
普通に過ごしていたら絶対に繋がることのできなかった皆さんとオンライン上で繋がれたこと。
それが嬉しくて、色んなことを書きました。
日頃思っていることや体験して感じたこと、楽しかったこと。
とにかく言葉にしてみることにしたら、だんだん色んな繋がりができてきました。
サッカー観戦の感想を書いたことがきっかけで、横浜F.マリノスを応援する方と繋がって今では僕も応援するようになっているし、
気になる商品のことを書いたら、企業アカウントの中の人とお話しすることもできたし、読書感想文を書いたら著者と編集者の方とお話ができました。
同じく発信活動をしている同世代の方とも繋がることができました。
会ったことはないけれど、僕にとってこの1年でできたサードプレイスが、このnoteという場所になったし、今まで知らなかった世界を知ることができて人生が豊かになった気がします。
これはきっと、noteで書くということをしなかったら絶対に出会うことのできなかった方々で、きっとお話しすることはできなかったと思います。
そう考えると不思議ですよね。
6.1年経って
そんなこんなでnoteやらSNSを楽しんで1年経ちました。
この1年で、ある言葉がよく目に入るようになりました。
DX(デジタルトランスフォーメーション)
最初は意味すらわかりませんでしたが、経済産業省のDXレポートも読んだり、デジタル庁のサイトも参考にさせてもらってなぜ今デジタル化が必要なのかについても概要を学んでいます。
その勉強中にまたnoteに出会いました、
経済産業省がnoteやっているんですよね。
余談ですがどちらのサイトも、視覚情報でわかりやすく情報が取捨選択できるようになっていて、お役所感がなくて見やすいなあと素人ながらに思っています。
まだまだ知識は足りませんし、スキルなんて終わりがありませんが、
1年前になかなか埋まらなかった「職務経歴書」、評価されるかは疑問ですが、自分が何を伝えたいかはすらすら書けるようになりました。
僕の職場で「noteをやってみませんか?」というにはまだまだ時間がかかるかもしれませんが(笑)
新しい分野に興味を持って、これからも自分にできることをコツコツとやっていきたいなと思っています。
長くなりましたが、これが僕の「舞台裏」でした。
おしまい。
読んでくださった方、ありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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