ラグビー選手詳しくない人向け オーストラリア代表 選手紹介【ラグビーワールドカップ2019】
こんばんは、Tojiです。ワールドカップ開幕まで残り7日まで迫りました!
今回は初の南半球からオーストラリア代表選手を紹介します。
愛称のワラビーズはよく知られており、日本でも人気の高いチームです。ワールドカップでは過去2度の優勝経験のある強豪ですが、近年少し低調なこともあり、オーストラリア国内ではラグビー人気の低下が問題視されて来ています。今大会で躍進し、一気に挽回したいところでしょう。
タレントは多く底力があることは確か。現在の世界ランキングは6位です。
◉Must Watch
カートリー・ビール Kurtley Beale
CTB/FB 184cm 92kg 30歳
独特のステップワークと抜群のタイミングで放つパスでワラビーズのアタックを活性化させるチームマン。直近の試合ではフルバックでの登場が多いが、インサイドセンターに置いても多大な効力を発揮する。アタックに関しては世界有数のプレイヤーであり、フェイズの中どのタイミングでボールを受けるのか要注目だ。
オーストラリアの先住民族アボリジニの血を引くことから国内でも注目を集める稀有な存在だが、若い頃からスターだった為か昔はアルコール関連のトラブルが絶えなかった。飲酒運転やチームホテルの門限破りや暴言等々… この男の悪行の特徴は、OUTな行為をしつつも協会から追放されるような大悪事は働かないところで、大抵は何試合かの出場停止で許されている。
注:20代の後半からはほぼトラブルを起こしていません。彼も学び成長したのでしょう。
※2013年、懐かしのパーティーピーポー時代。真ん中下がカートリー。彼にとってこれが思い出したくない過去であれば、わざわざ掘り起こしたことを謝罪します。
マイケル・フーパー Michael Hooper
FL 182cm 101kg 27歳
某ラグビー雑誌の花園選手名鑑にて、現役高校生が尊敬する選手として最も名前を上がっているのは、日本の選手ではなくこのオーストラリア代表キャプテンだとか。彼のプレーを一度見れば、その憧れはよく分かる。この男のタックルはワラビーズの不屈の魂そのものである。
2014年、22歳にしてワラビーズのキャプテンを背負う。当時としては大抜擢であったが、以降はその体を張ったプレーで代表から欠かせぬ存在に。オーストラリア国内での最優秀選手賞も既に2度獲得している。
代名詞のタックルは回数、成功率ともに素晴らしいスタッツを誇る。今年のスーパーラグビーでは14試合で223回のタックルを決め、これは全選手の中で1位。1試合平均15,9回のタックルを決めた訳だが、フランカー平均で9くらい、12回もすればとても良いタックラーと言われるレベルなので、平均でこの数値が出ることは恐るべきことだ。さらには成功率も89%であり、これは日本代表がチームとして85%のタックル成功率を目指していることから考えると、とんでもない数字であることが分かるだろう。
ラグビー場での試合観戦では彼1人に注目してみても面白い。一切無駄のないハードワークが見られる。
※マイケル・フーパータックル集。強敵にこそ真価を発揮するところが実に彼らしい。
◉Togi's choice
ジェームズ・オコナー James O'Coner
SO/CTB/WTB/FB 180cm 88kg 29歳
17歳でスーパーラグビーにデビューし、18歳でオーストラリア代表へ招集。スクラムハーフ以外の全てのバックスのポジションをカバーできる神童は、デビュー戦で鮮烈な3トライを挙げ、一躍スター候補に躍り出た。
前回ウェールズの選手紹介であげたジョージ・ノースに破られるまでは、ティア1国に対する複数トライの最年少記録保持者だった。
では欧州のヤングスターと同様の成長曲線を描いたのか? 実際はそうではなかった。
これほどの才能が2013年からの6年間、ワラビーズでプレーしていない。
2013年、空港に泥酔状態で現れ搭乗拒否となり暴れたため逮捕、それ以前にも数々の問題行為のあったオコナーはついにオーストラリア協会から契約を解除される。
ヨーロッパへ渡りラグビーを続けるが、2017年にはコカイン騒動もあり中々オーストラリアに戻ることができない。しかしこのワールドカップ直前にメンタル面での更生が認められ、再招集されることとなった。
8月にオールブラックスを破った試合では13番を背負い、リンクマンとして安定したプレーを見せた。その高いユーティリティ性から比較的層の薄いスタンドオフのバックアップとしての活躍も期待される。
オーストラリア代表でラグビーをする事がアイデンティティーであり待ち望んでいたと語る彼は、きっとその思いをプレーで伝えてくれるはずだ。
※2011年ワールドカップでのプレー。天才肌のプレーヤーだが献身的なディフェンスも特徴の1つ。当時はキッカーも務めた。
タニエラ・トゥポウ Taniela Tupou
PR 178cm 135kg 23歳
通称トンガン・ソー。これは某ヒーローコミックの雷神から由来している。それ程の破壊力を持つという証である。
135kgの巨体ながら、まさにゴム毬の如く弾むような動きを見せる。最前線でスクラムを組むプロップだが同時にランナーでもあり、その驚異的なボールキャリーはユースの頃から話題となっていた。
※当時のプレー集。全く止まらない。
本人の危機意識の欠如からか、ペナルティを受ける回数多い事が玉にキズ。今年のスーパーラグビーでは27回と不名誉な全体1位、それも2位は21回、3位は18回とかなり飛び抜けた数字である。
南アフリカでナイフを持つ強盗にスマートフォンを奪われた際も、丸腰で奪い返しに行くような無鉄砲さがあり、変にメンタルが強過ぎるのかもしれない。(幸い腕に小さい傷ができた程度で済んだ様子)
※お大事にして欲しかったが、翌週の試合にはメンバー入りしていた。
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