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書く習慣 Day1| 今抱いている目標や夢

先日、いしかわゆき『書く習慣』を読みました。
「もっと気楽に書いてみなよ!」と背中を押してくれるやさしい本で、実際こうして「1ヶ月書くチャレンジ」に踏み切るきっかけをくれた本でもあります。ありがとう、いしかわさん。

さて、著者のいしかわさんが本の最後に提供してくれた30個のテーマ。書く人自身の解釈で答えが無限に出てくるような、広めのものが多いように思います。よし、がんばるぞ!

1. 今抱いている目標や夢


「初っ端からこれか!」と思わず頭を抱えてしまった。苦手なんです。目標とか夢とか。でも、ここで考えることを放棄したら何も変わらないぞ、私。

ということで、喫茶店でウンウンうなりながらノートを見つめていたら、ある考えが浮かびました。それは、

「誰かの心の寄りどころとなれる場所をつくる」

というもの。

果たして「目標」とか「夢」なんてたいそうな呼び名をつけてもいいものか迷うくらい漠然としています。

たぶん、こういう思いを抱きはじめたのは20代前半のころ。
学生時代の最終ゴールが「大学に入ること」だった私は、ずっと就職活動から目を背けてきたのですが、いよいよ逃られないと腹をくくってリクルートスーツを身にまとい、とりあえず企業説明会に足を運んだのです。大学4年生の冬でした。

どの業界に興味があるか聞かれてもよくわからず、どんな業種に挑戦したいか聞かれてもよくわからず、何もわからない自分に嫌気がさしていました。そんなとき、とある企業の人事担当のかたから「あなたは将来どんな人間になりたいですか?」と聞かれました。

どんな人間になりたいか。

「いままで聞かれたことがあるかもしれないけど、答えた記憶がない。すごく大事な質問に思えるけど、私はこれについて一度も考えたことなかったのかな?」と、なんとも不思議な感覚になりました。

このとき自分が何と答えたのか、いまではまったく覚えていません(なぜだ…)。でも、人事担当のかたがにっこり笑って「では、そのためにがんばりましょう。うちで学びを積み重ねていってもいいし、それをステップに外へ飛び出してもいい。これからはもっと自由です。あなたの人生はあなたのものだということを忘れないでください」と言ってくれたことは、いまでもはっきり覚えています。

そのまま5年間勤め、結局外へ飛び出した私。このころから漠然と胸に秘めていたのが「誰かの心のよりどころ」という言葉でした。

たとえば、大勢の家族が住む家。自分に向き合いたい大学生が通う近所のカフェ。残業で疲れたサラリーマンが週末の夜に一杯楽しむバー。帰省するたびに笑顔で迎えてくれる地元の喫茶店。もしくは、毎週火曜日に配信される、ちょっと大人な深夜ラジオ。週に3回更新される、顔も知らない人のブログ。毎年夏におこなわれる近所のお祭り。

どんな形であれ、「ふとした瞬間に思い出される場所や空間」というものに救われてきた自分がいるからこそ、今度はそれを提供する側になりたいという思いがあるのかもしれません。

人はみんな、何かを抱えて生きています。年齢や性別など関係ありません。その人がつらいならつらいし、見たくないなら見なくていいのです。いまはちょっと「ここ」にはいたくないなあ、と思う人が、ふと思い出す「あの場所」が欲しい。欲しいなら、自分が作ればいい。

果たしてこの夢が叶うのはいつになるのか。
じっくり考えてみようと思います。





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