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はじまりの日.

記念すべき1回目の記事.

ということはやはり「廃材を教材に」
アップサイクリストとしての
この活動のはじまりを記しておきたい.
そう思ったのでお付き合い下さい

私は現在大阪の京橋にある鶴身印刷所という
素敵過ぎるオ-ナ-とクリエ-タ-達の入居する
これまた過ぎる建物の一部屋で
アップサイクリストとして
アトリエを構えプロダクトのデザイン・製作
教材デザイン・製作・企画や外部講師
君と出会う教室の運営などを行っています.

ここに至るまで結構なドラマチックスト-リ-があるので掘り下げていきたいと思います.

以前勤めていた木工工房の突然の倒産.
その際に大量の曲がった木材が処分される
そんな現実を目の当たりにしました.

みんなはゴミと言うけれど
私にはゴミには見えないな.

モノが人に合わせるのではなく
ヒトがモノに合わせれば
きっとこれはゴミじゃなくなる.

日に日に私の廃材に向けるそんな
まなざしはムクムクと成長していったのです.

その頃一緒に働いていた職人さん達には
「使われへんゴミを抱えて何するつもりや?」と言われました.

私だって何をするつもりか.
正直わからなかった.
でもその時の私に見えた木材達は
「ゴミには見えなかった」ただそれだけ.

きっとこの子達がもう一度輝ける道は必ずある.
ないなら私が創ってやろう.
そんな想いだけで大量の曲がった木材を
引き取る決心がついたのでした.

この時点で産廃業者が入る4日前.

4日後には工房内の全てのモノが
ゴミと化し処分されてしまう.

検討していた物件先には断られ.
the絶体絶命的なシチュエ-ションで
必死のパッチで夜中までネットにかじりつき
藁にもすがる思いでたどり着いたのは
「鶴身印刷所」
あいにくその日は不動産屋さんの定休日.
でも私に残された時間はごくわずか.
「行くっきゃない」

気付けば鶴身印刷所の扉を覗く私が
そこに居たのでした....

次の記事へと続きます.

ちなみにこの写真は以前の工房の
私の塗装場から見えた工房の風景.
その頃に書いたInstagramの文章.

一緒に連れて行けなかった木材たち.
一緒に新しい地に降り立ってくれた木材たち.
その全てに価値があり愛おしく思う.
君たちがより一層輝きを増すように
丁寧に価値を創るのが私のお仕事.
ずっとずっと心に留めておきたい大切な景色.

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