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減量生活カイゼンー人生初のダイエット、その4

記録をたどる
 MyFitnessPalでフードダイアリーと体重、エクササイズを記録しだしたのとStravaを使いだしたのはほぼ同時期。試行錯誤を繰り返しながら2か月ほどで体重が1.5キロくらい減ってそこで足踏みしだした。記録を分析すると理由はいたってシンプル、食べる量を減らしたくないのであれば消費カロリーを増やすべし。

 ロンドンの冬はとにかく雨が多くてうっかりすると1週間引きこもりになってしまう。酒量はだいぶ減らした。大好きなビールは週1か2で、平日どうしても飲みたくなったら赤ワインかハイボールで。無職とコロナが幸いし、これまで一番の原因だった外のみがゼロ。これがなかったらおそらくまだじわりじわりと重くなっていただろうと思うと恐ろしい。
 どうすれば消費カロリーが増えるか。このあたりでようやくネットで有酸素運動という言葉を覚える。思いつくままに歩いたり走ったりYouTubeダンスをしたりしてはいたものの、それらも毎日ではないしどれかをやればすっかりいい気分になっていたけれど最低限の体力もついてきて疲れを感じなくなってきていた。全体的に底上げするためにもっと運動かぁ。外に出るのと家でのエクササイズの両方を心がける。1日の目標カロリー消費が摂取カロリーと運動消費でプラスになるのではダメで、体重を減らすにはぐぐっとプラスにならなくちゃいけない。
 ネットでもいろいろ調べる。どうやらニンゲンは随分と水を飲まねばならないらしい。これも新たな発見で、これまで最低限の水分しか取ってなかったことを認識。1.5リットルは飲みたいところだけど、これはなかなか大変。なので1リットルを目標に飲んでいるのだけど、それだけでも乾燥気味だった肌が落ち着いたのと、乾燥に弱くて毎冬喉をやられていたのがなくなった。おそるべし、水。これも携帯ボトルで水をしょっちゅう飲んでいる人を見るたびに「いやぁね、健康アピールぅ」と思っていた2019年までの自分に反省しきり。人って変わるもんです。というか印象でものを決めちゃいけないことを学ぶ四捨五入50歳。我ながらいやだなぁ。

ついにスマートウォッチ投入

 色々試行錯誤をする中でやっぱりマニュアルにデータを入力するよりはやっぱりスマートウォッチで直接モニターするのがいいんだろうなと思い始める。そしてまたも相棒のアドバイス。Garminがいいよと。ガチのサイクリストな彼はGarminというスマートウォッチをずっと使っていて、そうだ、それワタシがヤツの誕生日プレゼントに数年前に買わされた、いや買ったんだった。で、それだとStravaともリンクしてるし色々できるよと進めてくる。
 スマートウォッチといえばアップルウォッチしか考えてなかったけれど値段を見るとずいぶんお高い。Garminはモデルによってはもっと高い。心拍数測ってくれれば十分なんだけどと文句をいいながら調べているとFitbitというブランドがあった。値段もまぁお手頃。
 ワタシをよく理解している相棒も同じ結論に達したらしく、これいんじゃね?と見せてくれたのがまさにそれ。うん、というとじゃあクリスマスプレゼントに買ってあげるという。もうスニーカー買ってもらったじゃんというとまぁたまにはいいじゃないかと。無職のワタシがなにかやりたいことがあるのが嬉しいらしい。じゃあ遠慮なくといただく。デザインもシンプルでちょっとモニターされてるバンド感がいっそよしとする。

  実際ワタシが持っているのはスマートウォッチではなくトラッカーらしい。今調べたらもう違うモデルがたくさんでてる。うーん、ついていくのって難しいなぁ。

 Fitbitのデータを見ながらも足踏みが続いていた体重計のメモリが再び動き始めたのと息が切れる有酸素運動が楽しくなってきたのがほぼ同時くらい。汗をかき始めるとやってる感があっていい。あとは素直に体重計のメモリが少しでも減るとやる気になる。姉に教わった例のアメリカ式のハードなワークアウトも足すと動きながら脂肪を消費してる感がじわじわくる。
 2か月で3キロ減。なんだかんだで暗中模索で始めた体質カイゼンも早5か月、トータルで役4.5キロ減。まぁいいじゃないか。まだまだ標準体重より重いのでそこまでは食事管理と運動を続ければまだあと5キロは順調に落ちるだろう。問題はおそらくそれから。
 いかに有酸素運動のカロリー消費効率を上げるかも考えた。どうせならもっと消費と摂取カロリーのバランスや仕組みも知りたいし、せっかくのスマートウォッチを活用しなくちゃとお勉強すると脂肪燃焼を始めるのが心拍が100を超えた辺りから。細かくは諸説あるのだろうけどおおよそは変わらないだろう。Fitbitを参考にするとこの数値が有酸素運動になるにはそれが126以上でさらにピークの域にいくには156を超えないといけない。この3か月で最高で140前後でピークまでいかない。150超えるなんてヒイヒイを超えてゼイゼイで50が見えたおばさんにはあまりお勧めではないだろう。また同じエクササイズでも有酸素運動時間が長い日と短い日がある。ストレッチ、11分、19分エクササイズダンスと35分のワークアウトを続けてやると有酸素運動時間が長くなる。その分辛いけど、辛くないとカロリーって消費しないのだ。ちなみに30分のアメリカ式ワークアウトだと一発で自分で組み合わせた35分のパターンを抜く。でもこれは毎日は無理―

モチベーション
 これまで思いついては気持ち糖質制限とかストレッチとかしていたけど全く続かなかったのは単純に危機感がなかったのと現実逃避していたからだろうと今は思う。それに仕事をしているときはそのストレスを理由にまぁまぁと見ないふりをしていた。
 けれど鏡に映る自分を見るたびに、これまで着ていたパンツやドレスが入らなくなるたびにそろそろなんとかしなくちゃとは思っていた。長年MサイズでものによってはSサイズだったがLサイズの洋服を始めて買った日は自分でもまさかここまできたかと思った。けれどそれも数回続くとなぁなぁ精神が現実を見えなくしていた。
 そんな自分だったから、今回ダイエットを始めても続く自信はまったくなかった。10年以上勤めた事務所を辞めて、少なくとも半年はぶらぶらするかーと思っていたのでどうならずーっと見ないふりをしてきた自分のメンテをしようと。フィジカル、メンタル両方でかなり疲弊していたと思う。でもなにかを継続して行うというのは元来苦手なのも今更変わらないのも確かで。

 どうして続いているのかはよくわからないけど、つくづく自分の見た目に嫌気がさしていたのは大きいだろう。それに日常生活で大きな体に不都合を感じることが増えてきていた。たとえば足の爪を切るとき膨れたお腹が邪魔でちょっと大変だったり、以前はウエストゴムのゆるゆるズボンが腰回りを締め付けるので気分が悪くなったり。10年前の自分だったらうわああああぁと思うレベルが日常化していたせいもある。
 うちは全身鏡が2つあって、しかもそのうち1つはベッドルームで日に何度も見るので否応なしに現実を見るというか。30代半ばまではまぁまぁ見れたスタイルだったから、鏡を見るたびに自分が嫌になっていたというのもあった。横から見る画は見れたもんじゃない。
 そんなそろそろヤバイ感が降り積もったのと無職生活のタイミングも合ったのだろう。あるいは仕事を始めてから目標を定めて計画を練り、それに向かって進めていくという作業が身についていたせいもあろう、ましてよく動いた週は体重が減るといういわゆる筋肉は裏切らないセオリー?は新しいチームメイトと仕事をするより全然簡単で結果が出やすい。

 副産物としてよかったのが家事。洗濯と料理以外の家事は好きじゃなかったのだが整理整頓、掃除と買い物もカロリー消費の手段として考えると苦にならなくなって家がきれいになった。買い物は必要なものだけを買うから無駄遣いが減って節約にもなる。面白いもので以前は月1度掃除機をかければいい方だった家も今では3日放置するとほこりが気になるようになった。無論毎日掃除洗濯料理育児をこなす主婦の皆様に比べるといい大人2人の生活に必要な家事なんてちゃちなもんだけど、裸足で歩いてなんだか小さな粒が足の裏についたりしない床というのはワタシにとってはすっごいちゃんとしたおうちなの。
 食事管理は楽しいチャレンジとなった。10代で父と2人暮らしをすることがあり、食の全般をやっていたせいで料理は全く苦にならない。冷蔵庫のありものでちゃちゃっと作ったり、スーパーで安いものからメニューを組み立てるのは当たり前のルーティンな生活をしていたのに自由時間がたっぷり加わっていろいろ手作りを楽しむようになったのだが料理についてはたっぷり語りたいのでそれはまた別の機会に。

つづく

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