「推し、燃ゆ」の一周目感想※ネタバレもある。

※僕の本の読み方は一周目は斜め読み、2週目はじっくり…なので抜けてる部分拾いきれてない部分たくさんあると思います。ご了承ください。

世界のすみっこで僕とあくしゅ!月拠といろです。
今日僕のお部屋ではVtuberの生命線ともいえるインターネット環境が壊れてしまいました。

とはいえ活動はできませんが僕の世界にも君たちの世界と同じようにオフラインの娯楽はたくさんあります。
最近本を読めてなかったなぁ…と思い本屋さんに行って目立つところにおいてあった本を買ってお部屋に帰りました。

タイトルは「推し、燃ゆ」
TwitterやYou Tubeでは当たり前に目にする「推し」という単語を本屋さんで、ましてやハードカバーで目にするのはなんだか新鮮で。
表紙のイラストも好きな曲でよく見かける絵で。

ざっくりとしたお話としては
推しを解りたい主人公のお話。
僕は表紙がピンクだからなんとなく主人公がメンヘラちっくで推しに突撃して、認知されて…とかかなって想像してましたが全く違いました。

ただただ推しがいる日々の生活を送る話。
作中でははっきり書かれてはいないですが主人公は恐らく精神的な疾患や発達障害などで生きづらい毎日を送っているようでした。
ドラマチックな展開こそないですが日々の風景をすごく丁寧に描写していて特にプールのところは「わかるなー……!」ってなりました。

実際に記憶してるわけではないですが僕のどこかに存在してるプールサイドのぬるぬるの水。人の汗の匂い。

他にも保健室のシーンやバイトおわりの湿度の高い夜の空気など。実際に主人公と生活をともにしているような感じがしました。
お母さんやお姉ちゃんも出てきますがずっと推しのことを考えてるんです。それも息をするように。

僕は好きなキャラ、推しキャラはいるけどここまでずっとは考えたり生活にどっぷり入り込んでくることはなかったのですごく新鮮な視点でした。
バイトを一日頑張ったらチケットになる。
ガチャを回せる!とかは考えたことありますが主人公のようにフルで入れて舞台いくぞ!までは僕はいけません。
だってバイト疲れるし……

そんな主人公の生活といっても過言ではない推しがある日の配信で芸能界引退宣言をします。
この辺で本に紐タイプのしおりがついていることに気づきました。ぴろーんってなるやつ。
きれいな青でした。

主人公の推しのイメージカラーが青だったので「あー、推しカラーだ」ってぼんやり思って挟まってたページからそっとよけた時にふと目に入ったものがありました。
本が鮮やかな青と本のカバーのピンク、まるで主人公そのものみたいなデザインにすごい感動しました。

心の中は推し一色、そんな感じがしました。

結局推しは芸能界から姿を消すし、主人公も高校中退してバイトもクビになってるので決してハッピーエンドではありません。
推しと偶然であってそこから恋仲に……!みたいなドラマチックなものでもありません。

ただ上手く生きれない日常のもどかしさや重い空気、輝く推しをひたすら解りたいと追いかける熱がありました。
僕は主人公ほど熱心に誰かを推したことはありませんが、同じような方ならわかる!の連続なんじゃないかなと思います。

締めるの下手くそなので尻すぼみではありますが日々の生活が丁寧に綴られていて素敵な本でした。
これからじっくり読む2周目に入ろうかなと思います。

ゆったり本を読みたいときにおすすめです。
是非手に取ってほしいなと思いました。


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