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日本の会社でP&Gの◯◯をやったら2時間の会議が20分になった話

「P&Gといえばマーケティング」と言われますが、実はP&Gで一番すぐれているのはマーケティング「以外の仕組み」ではないか。

ということを、前の記事で書きました。

こう思ったのは、部署の1/3が休職している現場で生き延びてからでした。その異常事態はさておき、1/3が休職している中でも組織が崩壊しないのはなぜかを考えると、個人の有能さよりも、組織のシステムに目が行くわけです。

特に、複数の会社に常駐したり、ライティングのご依頼で取材に伺うと「会議長いな」と思うことが多くあります。長時間そのものが問題ではないのです。ただ、「議論の方向性が定まらないまま、小舟が大海に漕ぎ出すようなフラフラな感じ」で2時間、3時間かかることが問題なのです。

そこで思い起こすと、P&Gは会議の時間を削ることに命を賭けている会社でした。なにせ、1人の裁量権が半端ないので、会議をダラダラやると過労死してしまうからです。冗談じゃなくて。

この仕組みを使うだけで、私は仕事の会議のみならず、結婚の準備や育児プランまで爆速で終わらせています。2時間を20分に。30分を10分に。そうして他の時間を、資料作成などに充てているわけです。

というわけで、P&Gで使われていた会議の進め方をご案内します。めちゃくちゃシンプルなので、読むだけでわかりますし、実行できますのでぜひ。

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時間の会議を20分にするキーワードは「PACE」

P&Gの人へ「PACEの話をします」といえば、一発で「ああ、ペースのことね」と通じるくらい、社内で浸透しているシステム。あまりに浸透しすぎて、誰も話題にすらしない効率的な会議の仕組み。それが、PACE(ペース)です。

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