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読書習慣

還暦に手が届く歳になって筋トレにハマった、還暦トレーニーの自分は、案外と読書家なのだ。2024年3月27日にお亡くなりになったダニエル・カーネマン氏へのオマージュとして、最終巻となったNOISEを買ってみたので、今日のnoteにはこのコトを書いてみたい。

NOISE、これは上下巻で構成されているのだが、とりあえず先ずは上巻のみの購入は許してほしい。買って満足しないための工夫なのだ。

ダニエル・カーネマン氏は行動経済学の先駆者にしてノーベル経済学賞に輝いた巨人だ。一般的に「人間は合理的に行動する」と、されていたところに心理学の要素を盛り込み、『損得勘定以上に非合理な感情が重要な役割を果たす』という理論を持ち込んだのが彼だ。

具体的には、①無条件に100万円が手に入る、②コインを投げて表なら200万円が手に入るが裏なら何も受け取れない、という条件の場合、多くの人は①を選択する。しかし「あなたが200万円の負債がある場合はどちらを選ぶか?」という条件が付加されると大半の人が②を選択した、という。これは200万円の負債があるという感情が歪みを生じさせ、確実な100万円よりも一気に負債を帳消しにできる200万円を得られる可能性を優先した、という結果なのだ。こうした理論は、医療や国際政治、スポーツなどさまざまな分野に大きな影響を与えたのだ。

最新の著作である『NOISE』では、判断を誤る要因として バイアス=偏り の他に ノイズ=ランダムなバラツキ がある、と書かれているそうだ。

バッタバタの多忙な日々だが、GWにはじっくり取り組んでみようと思える本だと思う、還暦トレーニーなのだ。

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