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すべての道がローマに通ずるなら

ローマじゃなくてもいい。

どこか目的地があるとする。

それが近所の薬局なら歩いていけばいいし、最寄駅のパン屋なら自転車を選ぶかもしれない。

目的地の距離によっては電車に乗ったり、はたまた新幹線や飛行機を選ぶだろう。

大抵の場合は目的地への適切なアクセス方法を心得ていて、それらを適宜併用したりしながら目的地へと向かっていく。

例えば私が今東京にある家の外のコンクリートで舗装された道に立っているとしよう。当たり前だがこのコンクリートは数百メートル先の薬局に地つづきだ。

もっと言えば隣町とも繋がっているし、例えば大阪にいる友人が立っているコンクリートとも一続きなのである。

ローマへの旅行を思い立ったとしよう。

海峡などの地理的要因や利便性を鑑みて空路を利用することはあれど、同じ惑星にある土地である以上は結局地続きであり、私の体は重力圏から離れることなくただその都度繋がっている地面や床やアスファルトに一歩一歩を置いていく。

そう考えると、なりたい自分、思い描く目標の自分になれない気がしない。

時間やコストがかかるかもしれないが、毎日毎分毎秒の自分が目的地に地続きである以上、適切な歩みを一歩づつ進めるに過ぎない。

「私はあそこに見えている商店まで行きたいんだ」そうがなりたてながら二の足どころか一歩目すら置かない、そんな日常を送ってはいないだろうか。

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