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田舎暮らし~#5.手植えで田植えは『癒しのイベント』

私は、アラフィフ、子持ちの普通のサラリーマンでした。仕事を辞めて田舎暮らしを始めて、もうすぐ1年。これからUIターンを考えている人や、田舎と都会を行き来する方々に、私の拙い知識と経験から、少しでもお役に立つ情報が提供できるよう、心を込めて参ります。

先日、近所の田植えの手伝いに娘と2人で行きました。

面積2反6畝(にたんろくせ≒2,580平方メートル)の田んぼ。
一般的な田植えは機械、人手はあまりかかりません。田植え機も最新のものはGPSなどを搭載し、自動運転機能もあるくらいです。


が、今回は、なんと手植え。その理由も、オーナーの素敵な「こだわり」がありました。

普通の苗は、機械で植えやすいようにマットの上に種籾を蒔いて育苗する「マット苗」。ところが、今回お邪魔した農家さんの苗は「ポット苗」でした。(下の写真は実際に撒いた苗です)

一般的なマット苗より根がしっかりして、1株が大きくなっています。つまり、重い(笑)。これを手植えするわけですから、かなりの重労働です。

ポット苗とマット苗の違いについては、こちらのリンクで分かりやすく説明されていました。


9時ごろ田んぼにお邪魔すると、既にオーナーと息子さんが作業を始められていました。

軽く挨拶を済ませ、植え方の説明を受けて、いざ出陣。

清流から取水している水は少し冷たく感じ、くるぶしあたりまで泥に埋まった足はとても心地よいマッサージを受けているような感覚。時々、陽に当たった温かい泥土に覆われ、更に足の緊張は緩んでいきました。

天気も曇り時々晴れ、カラッとした心地よい風が吹いていました。

無心になって作業していると、続々と応援部隊がやってきました。親類の方、近所のIターン農家の方(関東からの移住)、更には公民館の職員さんまで。子どもたちまで含め、総勢10名を超えていました。

10時の休憩や昼食は、近くの母屋からオーナーの奥さんがおにぎりやおかずを持参。田んぼの横の日陰で、1列になっていただきました。風景も料理も最高の「ご馳走」、心身とも癒やされました。

オーナーの奥さんは明るくてお話上手。人が集まる『安心の居場所』。
田舎ならでは、です。

昔の人は、1日で1人当たり1反を手植えしていたそう。この日の私たちは、平均5人で2反くらいのペース。
オーナーやご家族はとても手際よく植えられていて、私たち素人親子は2人でようやく昔の人の半人前くらい?
先人のパワー、恐るべし、です。

「明日はまた違うメンバーが来るから、少し残しておかなきゃならんので・・・」と言われ、午後2時過ぎに私たちは名残を惜しみつつ撤収しました。

心地よい疲れとともに、オーナーご夫婦のあたたかい人柄にもすっかり癒やされた、善い週末でした。

田舎暮らしは、温かい人の輪もメリット。田植えも癒しのイベントになりますね。

この時期は、夜になると田んぼの周りに蛍がたくさん飛び交うそうです。今度撮影しに行ってみたいと思います。

田んぼにあった立て札。オーナーの温かい心が滲み出ていました。

最後までお読みいただき、感謝です。



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