見出し画像

【福島のにぎわい】女性のコミュニティー

【福島県】 女性のコミュニティー 「熊女」まち盛り上げる

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興が進む大熊町に、女性の新しいコミュニティーが生まれた。避難先から町に戻った人や移住者らが集い、「地域を盛り上げたい」との思いを共有している。大熊に関わる女子「熊女(くまじょ)」として交流会を開くなど、被災地に生きる仲間同士の絆を強めている。
 熊女誕生のきっかけはLINE(ライン)グループだ。町出身の南場優生海(ゆうみ)さん(27)が2022年7月、同世代の女友達2人と「キュートでハッピーな大熊女子の集い」をつくった。口コミなどで徐々にメンバーが増え、43人に。町職員、農業者、バーテンダーなど業種や年代はさまざまだ。仕事や活動の情報を交換し、悩みを分かち合う。一緒に遠出するなどプライベートな関係も深まっている。
 南場さんは2020年に帰町した。再生する町を見て、「地域をもっと元気にするには、もともと住んでいた人も移住してきた人も心を一つにする必要がある」と考えるようになったという。人々がつながることで、町の未来は一層輝くと信じる。「女性のネットワークを広げ、大熊がもっと楽しいまちになったらうれしい」と意欲的だ。(福島民報社)


大熊町を盛り上げようと交流を深める「熊女」のメンバー=2023年2月、大熊町

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?