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宮沢賢治ゆかりの地。花巻と共に育つプラチナポーク「白金豚」のお話。

はなまき【岩手県花巻市】

花巻市は岩手県中西部に位置する市です。東京から新幹線で約3時間。宮沢賢治ゆかりの地としても有名な花巻は東北有数の温泉郷の花巻温泉郷を擁する他、「わんこそば」の発祥でもあり、歴史、温泉、食と魅力も盛りだくさんな地域です。

観光地としてはすでにとっても有名な花巻ですが、今回その魅力を余すことなく紹介してくれるのは、きっかけ食堂事務局長の弘田光聖さん。きっかけ食堂一押しの東北食材「白金豚」の生産者さんである高橋社長へのインタビューは必見です!


事務局長、弘田光聖のありのままの東北旅

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こんにちは、お肉が大好きな事務局長の弘田です。
コロナ禍の在宅ワークでは、白金豚を通販で買い、生姜焼きをずっと食べていました。

誰でも作れる白金豚の生姜焼きはこちら👇
https://note.com/kikkake_syokudo/n/n6dc7956af4e6

今回の記事で紹介する地域はきっかけ食堂でいつもお世話になっている高源精麦株式会社「白金豚」高橋社長の会社もある岩手県花巻市。
温泉と文学がメインで、岩手県を代表する観光地です。

「白金豚」はスーパーなどの小売店舗にはあまり卸しておらず、飲食店をメインに卸しています。理由は、美味しく調理してくれる飲食店を中心に使って欲しいからとのこと。

養豚や品質に思いを持つ高橋社長が、きっかけ食堂の活動に共感していただき、きっかけ食堂にも卸していただいてます。その思いは後の記事で明らかに、、、!

また、今回は花巻駅周辺で初心者向けにふらっと楽しめる観光スポットと「白金豚」について、じっくりと高橋社長にお話を聞いた記事になります!
ぜひ、最後まで読んでみてください!


徒歩で花巻駅を出発!文学と温泉の町。

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岩手県花巻市といえば、宮沢賢治や花巻温泉!ゆったり観光する場所で少し、大人な観光地ですが、今回は駅周辺の徒歩でいける範囲を紹介したいと思います。


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花巻駅より、徒歩5分のところにある「宮沢賢治の店 林風舎」
入り口から感じるおしゃれさは中に入っても予想通りでした。

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一階は宮沢賢治に関する雑貨が置いてあり、二階はカフェになっています。
内装は作品で有名な「注文の多い料理店」をイメージしたカフェだそうです。


「宮沢賢治のことよく知らない、でもせっかく花巻に来たのなら宮沢賢治の世界観を感じたい!」「時間がないけどふらっと駅前で観光したい!」という方向けに一番良いスポットだと思います。

花巻には宮沢賢治関連の施設やゆかりの地、作品の舞台となったと考えられる場所がたくさんありますので、興味ある方はぜひ、宮沢賢治を知る旅に行ってみてください。


岩手花巻を代表するプラチナポーク「白金豚」

今回花巻にきた1番の理由、それはきっかけ食堂でいつも仕入れさせていただいてる「白金豚」の高橋社長に会うためです!取材も兼ねて本日はよろしくお願いします!

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いつも優しく受け入れてくださる高橋社長

高橋社長は、きっかけ食堂の立ち上げ当初からずっとお世話になっている生産者さんです。花巻をテーマに開催したきっかけ食堂にも来てくださったこともあり、養豚や震災当時の話をお客さんにして頂きました。

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取材後には、白金豚を使った直営店のレストランポパイで夕食。
高橋社長のオススメの食べ方はポークソテーとのことで、しっかり頂きました。バルサミコ酢をつけることで、白金豚の甘みと酸味の組み合わせを楽しんで欲しいとのことです。

食べるとやっぱり、旨味が違う。白金豚は本当に美味しいです。
お肉を噛んだ時にのジューシーさ、脂身のクリーミーさ、もう僕の大好物です。

プラチナポーク「白金豚」という花巻を代表するブランドになった理由、また、普通の養豚と何が違うのか、美味しさの秘密に迫ります。


旨味が違う。白金豚の養豚手法。

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きっかけ食堂で出すといつもお客さんからは大好評!
高橋社長、まずは白金豚の旨味の秘密を教えていただけますか?

いつも使っていただきありがとうございます。白金豚の旨味、それは養豚の手法からきています。
まず一つ目は、品種です。成長するのに時間がかかり、筋繊維が細かいLWBという品種で、バークシャー(黒豚)父豚に使っていますそれにより、ジューシーで、やわらかく、肉味まろやかな仕上がりになります。飼育に200日以上かかるので、時間はかかりますがその分じっくりと育てることができます。”
二つ目は、非遺伝子組み換えの餌をベースに、花巻のお米や岩手県内のトウモロコシを使って育てていることです。実は国内の養豚で国産の餌を使っている事例は少ない。ただ、食の安全への責任ある立場としてできることからと考え始めています。さらに、その餌は養豚の堆肥を使った農地で作っており養豚における地域循環も考えています。
三つ目は、地下天然水です。養豚場は奥羽山脈の麓と北上山地にあり、豚の飲用水として天然の地下水を使用しています。さらに、その地下水を釜石鉱山で取れたミネラル群たっぷりの磁鉄鉱と石灰でろ過しています。豚たちは、生まれた時からこの極上の活性水を飲んでいます

なるほど、白金豚の旨味の秘密は品種、餌、飼育体制と様々なところからきているんですね。

また弊社の場合、生産量の85%以上を自分たちで生産、加工、販売までやっています。品質へのこだわりを、商品の管理まで落とし込んでいます。

高橋社長の話を聞くと、白金豚は丁寧に丁寧に育てられていることが分かります。その養豚に対する思いはどこからくるのでしょうか?


日本の養豚のこれから、高橋社長の想い。

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養豚、畜産業は昭和のベンチャーで、実はもともと日本にあったものではないんです。海外から取り入れ、日本では最近できた産業。そして、全国各地で始まった養豚は、臭気などの問題で継続できない養豚場も多く出てきました。この現状を知った時に、日本の養豚の市場はこれでいいのか?と疑問が浮かびました。

そうだったんですね。もう少し、詳しく教えてください。

海外から仕入れた豚の品種に、海外の餌を使って養豚している。そして、地域は臭気の問題で養豚にいい顔はしない。これが日本で取り組む養豚なのかと感じました。確かに、海外の餌の方が安い、品種を選ばなければ育つのが早い品種もあります。ただ、規模拡大だけの養豚でいいのか、短期的にみたら効率的かもしれませんが、長期的にはたちゆかないと考えます。地域の農家から餌の原料を買い、地域の農家に養豚の堆肥を肥料にしてもらう。そうやって、経済的な循環を作り地域に貢献していく、そんな養豚、畜産業でありたいと思っています。

さらに、海外と日本の食文化の違いにも触れながら、説明して頂きました。

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​日本と海外では豚の食べ方が違います。海外はしっかり焼くのに対して、日本人は脂身をしっかり食べる、ほんのり赤みがかっているまま食べるなど生食の文化が豚肉にも反映されています。そして、それを理解した海外の養豚家は日本人にはこういうお肉が受けるらしいと考え、臭みのない日本人好みのお肉を作り始めています。でも、技術的に臭みを抑えているのでそこには旨味が足りない。臭みがないということは、旨味がないということです。

なるほどですね、養豚に関する知識がどんどん増えてきます!

現在、豚肉の国内自給率も50%以上あったところから、最近では47%ぐらいに下がってきています。だからこそ、色んな試行錯誤を重ねて臭みがなくとも、旨味がある豚を日本で育てていきたいと思っています。弊社では、海外で日本の豚の競争力を上げるためにも積極的に輸出してきました。残念ながら令和3年になって、CSF感染症の国内流行の影響で輸出は停止してしまいましたが、日本文化、日本なりの豚の良さを残し、海外に伝えていけたらいいと考えています。

日本の養豚において常に未来を意識し、市場を良くするため、日本の競争力を上げるためにチャレンジし続ける高橋社長に改めて心を打たれました。
「白金豚」きっかけ食堂でもっと広めさせてください!

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実は、高橋社長は花巻観光協会の理事もやられている高橋社長。
最後に、花巻の観光について、一言お願いします!

温泉と文学、花巻のゆったり感を味わってほしいです。13種類の温泉があり、宮沢賢治の文学、静かなことが花巻のポイントです。清潔で静かな観光を楽しんでもらえたら。

高橋社長、ありがとうございました!!

翌日、丸カンビルで「ナポリカツ」と「ソフトクリーム」

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翌日は、花巻市民はみんな知っていると言っても過言ではないマルカンビルのマルカンビル大食堂で有名なメニューを食べてきました。


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席数は560席、そして6階にあり岩手県花巻市の街並みを一望出来る特別な場所です。マルカンビル大食堂は2016年6月に一度、閉店しました。ただ、多くのファンの声やクラウドファンディングなどにより2017年2月20日に復活。花巻市民の笑顔と思い出が詰まった食堂です。


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名物メニュー、ボリューム満点のナポリカツ!!(870円)


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10段巻きの箸で食べるソフトクリーム!!(230円)
一人で食べきれるか不安でしたが、食べきってしまいました。。。

おまけ

今回の取材で宿泊したのは、花巻駅前のゲストハウス「mein」
使わなくなった旅館をリノベーションして作ったそうです。

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スタッフの方に、オススメの観光地を教えてもらえます。
観光案内マップなども沢山揃っていましたよ!

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シェアスペースで、色んな出会いやPC作業などもできます。
ふらっと花巻旅にはとってもオススメの宿泊先です!

花巻旅は以上!花巻駅前でも色んな場所にいけるのでぜひ、行ってみてくださいね!




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