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東北旅行をガイドブック観光の100倍楽しくするコツ

かまいし【岩手県釜石市】

「鉄とラグビーと魚のまち」として有名な釜石は、岩手県三陸沿岸に位置し、海、山、川と豊かな自然と豊富な資源に恵まれている街です。2019年にはラグビーワールドカップが開催され最高の盛り上がりを見せました。

今回、釜石市を紹介してくるのは、きっかけ食堂1、釜石とおばあちゃんが大好きなさおりん!さおりんが教える、ガイドブックには載っていない釜石の魅力。必見です!


きっかけメンバーさおりんのありのままの東北旅

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こんにちは!きっかけ食堂東京メンバー「さおりん」こと、柏木彩織です。

釜石は私を東北にのめりこませてくれた特別な場所。
ここで出会った方々は私の生涯の宝物。

そう言い張れるほどの釜石の魅力、普段私が釜石に行ったら必ず訪れる場所、たくさんご紹介いたします!


「釜石に行くまでの話」

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釜石へのアクセスは夜行バス、車、新幹線、色々あります。
その中でも私が特にオススメのアクセス方法が新幹線!いや、新幹線を降りた後、釜石へ向かう在来線にのることです!



時は遡って、2年前の2018年11月。
当時、大学2年生だった私は、生まれてはじめてのひとり旅で釜石に向かっていました。

(その時に乗った)JR釜石線の車窓からの景色を見た時、

「ああ必ずまたここに来よう。」

目的地にもついていない、一人旅が始まって数時間にも関わらず私は心に決めていました。

紅葉で色づいた山々の間を走るJR釜石線はもうそれだけで一つの旅行コンテンツです。しかも車内は空いていて、知る人ぞ知る紅葉狩りだと思います。

まず一つ目のオススメはこれ。釜石に行くなら新花巻から釜石線。
10月下旬から11月頭にかけてが見頃です。

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ぜひこの景色を生で堪能しに行ってください。
京都の嵐山トロッコにも負けない絶景です。


私流、東北を楽しむコツ

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「東北に遊びに行こう!」

そう決めた時に、120%東北を楽しんでもらうためのヒントをお伝えしたいと思います!

それは、

① 人に会いに行くこと。

② 観光の目的に人との交流をいれること。


知り合いも誰もいない、初めて行く場所に、「人に会いにいく」なんて目的を持つのは難しいと思います。
そう行った方は是非、旅の目的の中に「人と交流すること」を入れて見てください。

お土産屋さんで、店のおばちゃんに話しかけてみるのでも、立ち寄った居酒屋の隣の席の人に声をかけてみるのでも、なんでもいいんです。

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私の場合は、道で釣りするおじさんにもどんどん話しかけます。

どうして交流をこんなに勧めるのか。

私の思う、東北の1番の観光資源は「人」だから

旅先で起きる、偶然の出会いが何年もの付き合いになり、移住や転職などライフスタイルを変えてしまうような変化のきっかけを生み出してくれることもあります。

そして、東北観光百科を書く、ほとんどの人(きっかけメンバー)は「この地域の人々が好きだから」「この人にまた会いに行きたい!」そんな想いをもって地域と関わりを持ち続けています。

交流のきっかけ(「なんて声をかけたのか」とか)や関わりを継続するコツなんかはそのほかのメンバーの記事にもたくさん書かれていますので、是非ご覧ください。


そんな私が、、、

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釜石に行くとなったら、私がまず連絡する人。吉野和也さんです!(写真左)
「三陸食べる通信」という食べ物付き情報誌の編集長や海の環境保全ダイビング事業、民泊の運営、などなど!色んなお仕事をされています。

吉野さんとは、釜石の隣町、大槌町で2年前にお会いして以来、お世話になっている私のキーパーソンで、たくさんの人を紹介してくださり、色んなところに連れて行ってくださり、山ほど人生相談に乗ってくれて、私のことを応援してくれる、釜石のお兄さんです。

今回の旅でも、吉野さんの運営されている民泊「ヘイタハウス」に泊まらせていただきました。
(*現在、ヘイタハウスは、コロナが落ち着くまで受付を一時停止しているそうです。)


ガイドブックにはのってない釜石


ここからは、ガイドブックにはなかなか乗ることのない釜石オススメスポットをご紹介します。

「お土産買うならぜったいここ!」

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シープラザ釜石。釜石駅から徒歩1分のすぐ隣に位置するシープラザ釜石は、釜石の特産品や地酒が並び、一目で釜石の美味しい魅力や一押しのものがわかります。

個人的なおすすめは、シープラザ釜石の中にある食事処「なにわや」とお土産ショップ「菊鶴商店」

どちらも店主であるお母さんがとってもチャーミングでパワフルなお店で、釜石のことから人生のことまでなんでも教えてくれます。
お二人ともお話好きなので、釜石駅を使う際はぜひお隣のシープラザに入って、声をかけて見てください。

「シープラザ釜石」 9:00~19:00 隔週火曜定休 釜石市鈴子町22-1


「第二のお母さんがいる場所 鶴の湯」

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お湯の温度が45度とか46度くらいある、
「鶴の湯」というアツい銭湯が釜石にはあります。

個人的な話ですが、ここの銭湯にはとっても思い入れがあります。
見出しにある第二のお母さんとは、鶴の湯の番台さんのこと。過去にきっかけ食堂のnoteでそのことについて記事になっていたり、今後、番外編として観光百科にも「鶴の湯」についての記事が出る予定です。

激アツの湯ととっても素敵な番台さんがいる鶴の湯。
銭湯好きの皆様必見です!!

「鶴の湯」 15:00~20:00 水曜定休 岩手県釜石市大只越町1丁目2−15


「海」

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三陸の魅力といえば、目の前に海、すぐ後ろには山と、自然を欲張ることができるところです。

前述した吉野さんは、お仕事柄なのか、三陸の素敵なローカルビーチや秘境をたくさん知っています!!!

ということで、上の写真は釜石のローカルビーチなのですが、片道30分。ほとんど舗装されていない山道を車で走って、(道中は本当に海にたどり着けるのかと心配になるくらい、厳しい山道です笑)やっとたどり着くことのできる超秘境!


シープラザの菊鶴商店や、鶴亀の湯は私自身が個人的に通い交流をし、馴染みとなった店ですが、三陸の絶景スポットやローカルビーチは地元の方が圧倒的によく知っています。

だからこそ、交流をして、そうした場所を教えていただいたり、連れて行ってもらったりすると特別な経験になると思います。


よそ者の私たちが地域で観光を通してできること

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吉野さんからお話を伺っている中で、相談したことがありました。

地域で人と関わっていると、とても悲しいことですがそこには「別れ」があります。「大好きな人に会いたいからその地域に通うんだ!」そんな自分の好きの気持ちを尊重していた私にとって、その好きな人とお別れしなければならなくなった時、地域と関わる理由が薄れてしまったように感じ、悩んでいたのです。

「私には会いに行くことくらいしかできない」

そう私が話した時、

でもそれでいいと思うんだよ
だってさ、さおりちゃんが会いに来ると銭湯の番台さんめっちゃ元気になるでしょ?


うーん。確かに。
そうかもしれない…。


だからね、いろんな地域おこしの現場で言われるのが、よその人が地域に来てその土地のものを食べて「すっごいおいしい!」とかいうと、地域の人はすごく喜ぶんだよ

外の人はきて、その優しさとかに触れて、癒されるっていうけど、ここにいる人はいる人で、いつもと同じじいちゃんばあちゃんに囲まれてると、刺激もないし、他にいいところを持ってても「なんにもない」って言っちゃう。
でも、なんにもないって思い込んでるだけで、外から見るとこんなにすごい地域あるんだ!ってなるんだよね。

だからこう、さおりちゃんが釜石に来て、友達を連れて来て、「すごい楽しい」みたいなこと言うと、地域の人は「そう!?」みたいな感じになって。そう言うのが続くと、どんどん街が活性化してくっていろんな場所で言われてるんだ。

私もこっちに来ると、すごく元気になって帰ることができます。疲れて帰ることなんてなくて、「まだいたい!まだ遊びたい!まだ会いたい!」みたいな感じで帰るから、またすぐ行きたくなります。

10代、20代の子達は、30代、40代に比べたら(経済的に)出来ることが少ないって、それはみんなわかってて。
でもそんな子たちがお金ない中、こんな遠くに来てくれるってだけでめっちゃ嬉しいわけですよ。もうそれだけで十分なんだよ。

「来てくれるだけで十分」そんな温かい言葉をかけてくれる吉野さん。
知り合って間もない頃から、私が返せるものは何もない状態でも、
泊まっていいよとか、〇〇に興味があるんだったらこの人紹介するよとか、たくさん面倒をみてくださいました。

ではそもそも、なぜ吉野さんはこうして外から来た人を受け入れたり、案内したりしてくれるのでしょうか?

それは、僕もそういうふうにしてもらっていたから、今度は僕の番だなと思っていて。



こっちに来てからもそうだけど、人生生きて行く時に、年上の人に返せないほどお世話になることって結構あって。今もあって。
それに対する恩返しって、今の自分じゃできないじゃん。でも、いまになったら、さおりちゃんにこういう風にしてあげられる。来たのを渡してる。だから次、さおりちゃんがそういう時が来たらなんかやってあげたらいいんじゃないかなと思う。

隣町の大槌にいた頃、地元のおかあさんたちにすごくお世話になって、「この人たちにはほんと敵わないな」って思ったので、そう言うのを少しでもできるようになりたいな、もらったものを次の世代につなげたり僕が感動したこの感じを伝えられたらなって言うのはすごく思ってる。

「もらったものを次の世代に渡している」そう話す吉野さんをみて、この地域のあたたかさや吉野さんのやさしさを強く感じました。


「よく来たね!」

釜石に私がいくと地元の方からよくかけていただく言葉です。

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(吉野さんが案内人を務めてくれた「大槌釜石きっかけツアー」のワンシーンです)


最後に、釜石に観光に来る人へ対して想いやメッセージを伺うと

「よく来た! こんな遠いところによく来た!」

吉野さんもほかの地元の方と同じように、そう話していました。


これから先、もっと自由に旅行が出来るようになった時には、私やきっかけ食堂を通じて吉野さんに連絡をとってみてください。
きっと、何倍も何十倍も楽しい三陸旅になるはずです。

人の魅力、釜石の魅力、東北旅行で人と交流することの素晴らしさ、
この3つが伝わっていればとても嬉しいです。



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