「ルール」「学習無力感」「変化」について
最近、組織の中の「ルール」と「変化」の関係性について考えています。
これまで考えたことを雑記として書き留めておきます。
✅コップの中のノミの話し
『コップの中のノミ』という話しがあります。
この「跳べなくなるノミの実験」は、出典が定かでない、どうやら嘘の話しのようです。
この話しが嘘であったとしても、言わんとすることは分かります。
この話しは、
「人は、環境認識によって、そのポテンシャルが発揮できなくなる」
ということを言おうとしている逸話ではないでしょうか。
✅学習性無力感について
学習性無力感という概念があります。
「コップの中のノミ」を組織での状態で言えば
「学習性無力感」
という言葉で表現できそうです。
✅ルールは環境である。
「人は、環境を認識し、環境に準じた行動を選択し、行動に移る」
と考えることが出来ます。
例えば、フォーマルな場とフランクな場では、話し言葉が異なりますし、個人の振る舞いも変わってきます。
場をどのように捉えるかが、環境認識となります。
また、ノミの実験で言えば、環境とは、「瓶のふた」となります。
「環境とは、自身で変えることができないもの」です。
組織で言えば、「ルール=環境」となることが理想とされます。
このような社内ルールは「自身では変えられないもの」、「環境」として捉え、環境(=ルール)の中で、行動していくことが求められます。
✅ルール遵守による学習性無力感が可能性の発揮を阻害する
組織内におけるルール遵守意識が強くなり過ぎると、ルール(環境)を疑うことに対する「学習性無力感」が発生し、ルールの中でしか動けない「跳べなくなるノミ」にメンバーの多くが変わっていきます。
ルールがあることで、技術的発展に伴う個人のポテンシャル拡大を考慮せず、現状維持に留まり、これが組織の相対的な競争力を減退させることに繋がります。
✅この状況を個人として打破するには
ルール遵守が環境変化への適応能力の減退を引き起こす場合、
多様性がある組織を作る、すわなち
「よそもの」「わかもの」「ばかもの」
を組織内に取り込んでいくことで、ルールに対する疑念を生じさせることが解決策として考えられます。
一方で、この状況を個人として打破する方法があるのでしょうか?
2つ可能性として考えられることがあります。
個人が複数のコミュニティに同時に所属する。
歴史に学ぶことで、現在と異なるルール下で生活していた時代や地域を想像する。
の2つです。
✅ルールチェンジのために
昨今の生成AIの進展は、個人の生産性を大きく変えていくものと言われていますが、
前例主義、他社での取り組み事例の有無、セキュリティー問題、等々、
組織の中で、変化を拒む要素は様々にあります。
既存のルールを疑い、
ルールを変えることで、
個人の可能性を最大化する
ためには、個人が複数のコミュニティに所属することが一つの解になりそうです。
複数のコミュニティに所属することについては、個人的にも実験を繰り返し、自身の自己認識がどのように変容するのか、note上で言語化していきたいと思います。
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