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【アニメ】東北おじさん『メイドインアビス 烈日の黄金郷』最終話でココロを”精算”されそす

嗚呼…、終わって、終わってしまったそす…。

本日、録画していた『メイドインアビス 烈日の黄金郷』最終話を鑑賞終了。鑑賞途中から嗚咽が止まらず、鼻をかむ音で昼寝中の愛娘を2度ほど起こしてしまった東北おじさんこと長谷川誠(来週から重度のロス=アビスの呪い確定)です。

※以降、感動と衝撃でネタバレを自粛できません。そのため、ネタバレが嫌な方は、他のnoterの方の為になる有益なテキストを読まれることをお勧めします(笑)

はい、注意勧告も完了。おじさん語ります。感動冷めやらぬまま、指の赴くまま、この物語についてダラダラ語ります。

まずはアレですよ。

もう、最終話が1時間枠ということに感謝です。あの物語の、あの”成れ果て村”の終焉をあのクオリティで、1時間枠で、一気に放送してくれたことに大感謝です。

物語前半、ファプタとヴエコの独白。もうこの段階から涙腺がパカパカしてしまっておりました。ファプタの母イルミューイに対する”想い”、そしてヴエコのイルミューイに対する”想い”。嗚呼、度し難く哀しく、度し難く救いのない…。

自身の子供達を村の住民達の贄(にえ)とされたイルミューイの怒り・恨み・哀しみ。そんな住民達から最後の”希望の子”であるファプタを守りたい一心から、自身の中(村)への侵入はさせていなかったのだろう。しかし、その反面で、住民達の殲滅という復讐を唯一頼れる愛娘に託さざるを得なかったイルミューイ…。

そんな彼女の”想い”に気付いた辺りから、最近愛娘を授かったおじさんは哀しくて哀しくてたまらなかったんだ。母と娘のあまりにも哀しい物語。あまりにも哀しくて、物語の続きを観るのに気合いを入れないと駄目な感じだったのだ。

イルミューイの愛娘、ファプタ。彼女にできた初めての友達、いや仲間、いや疑似家族か…そんな干渉器カブールンも既に機能を停止しており…。

ファプタは愚か者でよいそす。役目を果たし、ファプタは行く!
この火は、ファプタ自身がくべた。止められるものなら…止めてみるそす!

最終話ファプタの台詞

もう、こんなファプタの決意。嗚呼…イルミューイとファプタを思うベラフさんの”想い”が届いたんだな、と思うと泣かないわけがないじゃないですか。

全てが…全てが望郷に消えた。もはや出来ることは…あなたを忘れまいとすることだけ。私は…私を許さなかった

最終話ヴエコの台詞

ヴエコが成れ果ててしまう。つまり人間のままだった。つまりイルミューイに守られていた。

ここから、イルミューイの”願い”は「子を成すこと」だけではなく、「母を求めていた」ということに繋がった瞬間、もう駄目でした。今この文章を書いていても、ちょっと涙腺が開きかけている(笑)

度し難い程に重く「母と娘」について執拗に描く、つくし卿(原作者:つくしあきひと先生)。駄目ですよ。これは駄目ですよ。愛娘を迎えてからというもの、娘関連のお話が泣きのツボと化しているおじさん。お恥ずかしい話ですが、エグエグと変な声を出しながら泣いてしまったわけですね。

そうか…そうか…母には、お前がいたのだな。最後の最後まで、お前がいたのだな…。よかった。ファプタは母の全てを継いだと思っていた。だがヴエロエルコ、お前がいたという記憶だけはファプタのどこにもなかった。
ヴエコ。母は…たとえファプタであっても、お前だけは…お前だけは渡したくなかったのだ。

最終話ファプタの台詞

嗚呼…。嗚呼…。嗚呼…(思い出し泣きを堪えて)

漫画という架空の物語を構築する中で、数々の非現実的な舞台装置(アビスの呪いや”成れ果て”)の制約を踏まえた上で、ここまで哀しくも美し過ぎる「母と娘」のお話を創り出せる、つくし卿(原作者:つくしあきひと先生)。

度し難いストーリーテリングスキルです。そのスキルに嫉妬できるなんてレベルをゆうに超えています。もう、つくし卿の脳内が想像できない(笑)文章化してくれれば、SF・ファンタジー小説家としても、数々の賞を受賞できるレベルかと思われますよ。ええ。

取り急ぎ、鑑賞終了当日の異様な熱量と共に。

取り急ぎ、最終話最終シーンの「絶望がわかっていても冒険を止めない」という輝かしさに、ちょっとだけ救われた気がした気分と共に。

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