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会社を辞めて初めて知った、人と人との交わりについて

会社勤めをしている時には全く気付かなかったことで、辞めてみて初めて分かることがあります。

その象徴的な一つが「人と人との交わり」について。

私は、同じ業界のメーカーと商社に所属し販売部門と経営マネジメントを担当したこともあり、多くのステイクホルダーと交流をもつことができました。

そして独立して2年が経過し、ある不思議なことを感じています。

それは、当時の社員であれお客様であれ、会社組織を離れた今も、SNSでつながっていたり、ときおりメールや電話をいただいたり、たまに会って飲みに行ったりゴルフをしたりと、楽しいお付き合いが継続している人たちが存在する一方で、あれだけ親しかった(と思っていた)のに、全く音信不通になってしまった方々も大勢存在するという事実です。

もちろんそこには、私という人間の社交性のなさや信用の薄さ、人徳の至らなさもあるし、そもそも、今は会社勤めをしていた当時とは全く違った仕事をしている以上、ビジネス上は無関係だ、だから交流も途切れているということもあるでしょう。

ではなぜ、それでも変わらぬお付き合いをしてくださる人たちが存在するのでしょう?

答えははっきりとはしませんが、今思うと、何かしら「同じ匂い」がする人たちだからかもしれないと感じています。

私が、ある組織に属していて私の立場と直接の利害関係があるからこそ、お付き合いしてくださっていた人たちにとっては、組織を去れば付き合う理由はなくなるというのは、ごく自然な流れです。

その人たちにネガティブな感情をもつことなどありません。

その反対に、そんな利害関係などまったく無関係に、「人と人」という動物の本能として「同じような匂いを嗅ぎわけて」お付き合いし続けてくださる人たちもいるということでしょう。

そして、そういう人たちこそ、私にとってとても大切な宝物であり生涯の財産なんだと強く感じています。

会社勤めを続けていたらわからなかった、とても大切な真実です。

(サムネイル画像はUnsplashChang Duongが撮影した写真です)

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