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絵を描く時、もうそこに描いてある〈ゾーンの話し〉

〈絵を描く時、もうそこに描いてある〉
…というように思う時がたまにある。

大学時代に絵を描いていた時は、こんな感覚はなかった。
ここ最近絵を描き始めて、初めて感じる感覚だ。

そういう時は、腕が勝手に鉛筆を握り、勝手に描き始める感じで、描くスピードが速くなり、迷いなく、まるでそこに描かれた絵をなぞるように、勝手に動く。

とても不思議な感覚だと思う。
みんなコレが普通だったのだろうとも思う。

木の根を描く時も、オレは勝手に描く手を見ながら「へぇー、木の根元って三角っぽいんだなー」と、絵を見た感想を思う…そういう感覚だ。

それで、(次は何を描くのかなー?)と期待を込めて、動く手を見て、紙に既に描かれた〈見えない絵〉を見る。

頭がおかしくなったのかも知れないが、見えるものはしょうがない。どうしたらオレを否定出来るのかわからない。

だから、オレにとってコレは事実なんだ。

ライアーという楽器を使う友人に聞いてみたら、彼女もそうなのだという。

考えてみたら、生活の中の全ての動きはそうなっている。1秒くらい先の動きが見えている。
洗濯洗剤のキャップを開ける時、ちょっと先の開いた状態が見えている。

今更なのだと思うけど、オレは改めて今知った感じだ。

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