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本を通じて

最近の読書傾向が、絵本かエッセイ、伝記を読むことになっている。
絵本は、ムスメさんも活字中毒のため、新しい刺激が欲しいだろうと図書館へ行って、気に入りそうなものをチョイスして…読み聞かせをするから自然と読むジャンル。(あと何年かは続くと思われる)

一方でエッセイは、向田邦子からはじまりそして今は小川糸になっている。(心の赴くままだから、何故この方々を選んだかは、その時の琴線に触れたかどうかなので、よくは分からない)
特に家族について触れるところになると、何度も何度も読み返してしまう。

向田邦子は、ムスメ妊娠の時に丁度『父の詫び状』を読み返す機会があり、そこから作品自体に触れることが多かった。『寺内貫太郎一家』や『思い出トランプ』などなど。淡々とした筆致から突然切り込まれるヒトの欲だったりを粘り度強めに感じる所が、斬新で、こうした作品なかなか読めないなと思っていた。その時に『向田邦子の恋文』という実妹の方が出された本を読んで、あぁご本人が書いたエッセイあるなら〜と軽い気持ちで読んだ。そしたら、作品同様の切れ味の良さ、短い文章をどうしてこう纏められるの?とそこばかり気になり、何冊も手にしている。(手元には、あまり残していないのは、時代背景的に男が〜女が〜の表記多く、少し疲れた所為かも)

小川糸は『食堂かたつむり』と『ツバキ文具店』、ドラマ化され、母と話して盛り上がって読んだ本たち。ふと【エッセイも書いている】と分かり、それなら読んでみようかな?がきっかけだった。今のところ、『針と糸』だけ読んでいるが、流石というか、自分の感情の棚卸しを丁寧にして、今分かっていることから私はこんなふうに考えて思っている、という流れがとてもゆったりなのにポツリとあなたはどうかしら?と尋ねられているような、そんな感覚になる。

実は、女性作家の作品を読むことがあまり得意でなかったので、エッセイでこれだけ女性作家の方ばかりになっていて、自分でも驚いている。(男性もいるけれど、星野道夫くらい)
そして挙げた御二方とも家族との接し方、母との関係について書かれている文に惹かれていることが分かった。
私と母、もそうだが母と祖母のことが真っ先に浮かび、次に自分と母のことを考える…最近、そんなことばかりに思考が傾いている。
ひとつ短い文を読むと「はて、私の場合、母の場合であればどう考えるかしら」。
特に紙へ残している訳では無く、ポツポツと浮かぶものをスマホのメモ昨日に残している。
それがちゃんと形になるのは…何年後か分からないけれど、案外時間は足りなくなると思うから、早めに行動しなければ、とは思っている。

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