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Carl Zeiss Jena Biometar 35mmF2.8

地道な下調べ

Amedeoアダプターの距離計が連動する唯一のレンズ
Biometar
当然ながら、見たことは無い。販売価格も想像がつかない。
だが、絶対に使ってみたい。
お店やネットを探す・・・
そんなある日、新橋・富士越カメラのHPにBiometarが載っているのを発見
営業時間外だったので、問い合わせのメールをする。
定休日明けの翌々日、返信のメールが来た。

本日、取り置きさせていただきます

仕事を終え、早速、カメラ店に向かう。

憧れのビオメター

戦後に販売したcontax 2aおよび3aでは、戦前の東独製Biogon 3.5cmF2.8が使えないという事態に対応するため生産された製品。
しかし、すぐに西独ツァイスが戦後型Biogon35mm F2.8を登場させたため、わずか1,614本で生産完了したというレンズ。(1950年1月発売)
Tコーティングが施されている
Transparent(透明)の頭文字でTコーティング

保護フィルターは付けない
※理由は後述


レンズ構成などは、以下の記事を参照

Amedeoアダプター使用で完全に距離計連動する35mmレンズ
(2度書くほど重要な事項)

ツァイスレンズで距離計が連動するだけで胸熱だというのに・・・
ビオメター型(一般的にはクセノター型)だなんて。
復刻レンズではラインナップされていないということもあり写りが気になっていた

描写性能

中心付近はしっかりと解像
周辺部は甘いが、独特のにじみ方をする
デジタルライカ機で使用する場合、どの世代でも素晴らしい描写をする。
M9、M10R、M11-Pでの作例を見るかぎりで不足を感じることはない。

40.5mm保護フィルターをつけると、周辺部がケラれる
M9_渋谷駅
M9_ポジフィルムのような色
M9_前ボケと滲み方
M10R_絞ればキッチリ
M9_コントラスト強めに紅葉
M10R_春の十和田湖畔

どの季節のどんな場面でも満足いく描写をする。
F2.8の明るさがあるので、夜間でも活躍する万能レンズ

M10R_東京・丸の内

距離計に連動し、現代でも通用する描写
市場で出会ったら、是非手に入れて欲しいレンズ

M11-Pでの紹介記事


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