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名興文庫転生 〜シロクマ書庫から転身のち寄付金振込みす〜

 2024年4月17日、寄付の報告が出た。
 長きに渡り引っ張ったのは、システム上仕方がないことだろう。
 しかし事前に言っていた事に足りていない、どころかなんの為か推測すらできない状態の、寄付証明の抜けが色々とあった。
 以下に、簡単なこれまでを纏めているポスト等を引用し、振り返りと共に改めて、寄付の報告の何が問題なのかを紐解こうと思う。



シロクマ書庫とは

 シロクマ書庫とはなんだ?と思われる方もいるだろう。
 ここで簡単に説明する。

 シロクマ書庫は、前名興文庫代表である雑食ベアー氏を代表に据え、電子出版をおこなっていた個人事業主(名興時代に開業届出済み発言あり、本名と所在地の市までの記載あり)である。
 ひさよしはじめ氏(@hisayoshihajime)を副代表にし、事業を行っていたが瓦解し解散した団体だ。

 埋もれた良作を世に出すという理念を元に、賛同者(後々賃金が出るよう頑張るという約束の元、ボランティアだったようだ)と共に始まった事業であり、現代表の尼宮氏はその雑食ベアー氏に作品を見出され、この時は作家として参加していたらしい。
 つまり、名興文庫の前身とも言える組織だった。
 しかし現在は解散してしまっている。

 どんな問題が起きたかは以下を参照されたし。


エンジェル投資家手数料80万円問題(シロクマ書庫)

 実はシロクマ書庫では名興前代表が外部に漏らした情報から、

https://megalodon.jp/2023-0601-0857-08/https://naocoshi.com:443/z01/

エンジェル投資家の話が詐欺話に近いのではないかと囁かれた時期があった。

 シロクマ書庫が解散して久しかったが、色々と名興前代表が内部暴露をした為に心配の声もあがった跡が今も残っている。
 以下はエンジェル投資家の話ではないが、突然の解散で戸惑った人がいたという証言である。

 また、それに付随して、声を上げた相手に対して現名興文庫相談役が食ってかかりに行っている(この時表立って参加表明はしていなかったが、後々「篤学者」「漆黒レーベル担当者」が彼であり、名興文庫初期メンバーとして名を連ねていた事が経歴・コラムの文章の癖等々で判明している)。

上記2画像引用元 https://twitter.com/yomineko21/

 なお、調べた限りではエンジェル投資家は裕福な個人であることが多く、初期にお金を取るという情報は出てこなかった。

 資金調達経験者の話として、企画書を求められることもあったという記載は見つけたが、金銭を要求されることについては書かれていなかった。
 また、エンジェル投資家にもそれを利用する側にも、一定数詐欺行為を働こうとする人間が紛れているため注意が必要、との記載や、事前の金銭要求には応じないようにとの記載があるサイトもあった。

 個人的な所感の域を出ないが、投資家、それもエンジェルを名乗った上で金銭を要求してくるならば、やはり詐欺を疑うのが社会通念上、騙されないためにも必要ではないかと考える。
 なぜなら、裕福なエンジェルは、投資先からお金を募る必要がないからだ。資金が潤沢であるから、ほぼ損すると考えた方が良い新人事業主へ金銭を投資できるのである。

 挑戦することは大事だ。
 しかしその全てが成功などしないことは、これを読んでいる方も既に知っていることだろう。
 投資家ならなおさらと考える。

 その点で言えば、エンジェル投資家はある種博打家に近く、穴馬目当てだったりなんらか勝ち筋を知っている部類、もしくは慈善事業的でなければつとまらぬだろうと思う。
 そこから考えれば、金銭要求がおかしいのでは、という疑問もご理解戴けるのではないだろうか。

 また、80万という個人でぎりぎりなんとかできるかもと思わせる金額を要求してくるのは、詐欺ならばだが、なんとも手慣れた印象も受けた。


新生、名興文庫

 とまあ前身の書庫から波乱づくめの事業者ではあったが、心機一転代表代理と名を冠した尼宮乙桜氏(旧天宮さくら氏)全面協力の元、出版事業の規模こそかわれど新生し、尼宮氏以外(レーベルの数から氏以外は3名ほどいた模様)の名前を伏せて名興文庫がスタートした。
 その後はライトノベルコラムを出したり、名興文庫でググったりして出る情報だったりでお察しの通りと思う。
 その途中、前代表が裁判にて敗訴したためか『シロクマの背に乗る』(書評は以下)

https://megalodon.jp/2023-1128-1610-09/https://note.com/nyapoona/n/n41bd8c6e214d

が廃刊になり、サントリーへの知財侵害の責任を取らされる形でレーベル担当者は追放され、前代表は表舞台から姿を消した。

名興文庫の問題点まとめ

 それからの文庫というより文庫の問題については非常にわかりやすいまとめポストが投下されていたので、以下、一部引用させていただきたい。

■1.サントリー社への知財権侵害(確定)
名興出版物の『ボウモアと海』の表紙イラストがサントリー社への知財権侵害によって販売停止。販売停止直後は「奥付等変更のため」などと誤魔化していたが、のちに知財権侵害が発覚。

https://twitter.com/wantan_tabetai/status/1780795936639472088

■2.特定商取引法に基づく表示の不記載(現在進行系)
インターネット通販事業を行う際に不可欠である特商法表記を名興文庫は頑なに行わない。かれこれ半年以上だろうか……。何度指摘されても記載しないので、遵法意識は皆無だと推察される。

https://twitter.com/wantan_tabetai/status/1780795936639472088

■3.義援金詐欺あるいは景表法違反(疑惑)
これがいま一番ホットな話題。名興文庫は1/26より能登半島地震にまつわるチャリティーを謳った商品販売を開始した。商品は『無職転生の批評』で、15,000字ちょっと。そしてお値段は15,000円。わお!

期間・手数料はすべてが秘密で、問い合わせを受けても「買っていない人に教える義理はない。それが商売というものだ」などと突っぱね続けた。あのう……チャリティーって公益のためにすることなんですけど、わかってます? 少なくとも建前上は商売じゃないんだよ。

そして4/17になってようやく寄付を行ったと表明。その内容は「4/17に寄付したよ!じつはチャリティーは2月末で締め切っていたんだ!3月以降の売上については寄付しないよ!」という意味不明な供述。私はタイムリープに巻き込まれたのではないかと不安になるような怪文書だった。

https://twitter.com/wantan_tabetai/status/1780795936639472088


寄付の報告

 さて肝心の寄付の内容である。
 以下画像にて引用する。

上記4画像引用元 https://megalodon.jp/2024-0417-1133-14/https://www.naocoshibunko.com:443/00019-2/

 振り込みが完了し、購入者の想いがきちんと被災地へと届けられたことにほっとした。
 厳しい期間が続くと予想されるが、被災地の方々にはくれぐれもお身体メンタル等ご自愛いただけたらと思う。
 我々も想い続け、少ないながら産地品などの購入諸々によって互助していけたらと考えている。


報告の仕方の不備

 察しの良い方は座りの悪さを覚えたと思う。
 私も流れとしては流麗だがその表示の仕方に奇妙さを感じた。
 そう、画像のどこにもスクショをいつしたのかというタイムスタンプ的なものがないのである。
 期日の記載において、本当に必要な部分は全て名興側での手入力文章になっている。

 また、codoc上で1月26〜4月17日までどれくらいの部数が売れたかのデータが、どこにもない
 codocには便利な機能がついており、何日に何部売れたかがグラフで出る。

 しかし、名興文庫の報告にはこれが無い。
 上記アカウントなどは丁寧に画像を添付し、X上の公式アカウントか現代表アカウントに、名興文庫が報告をする前々からリプライを送っていたと記憶する。
 それを名興文庫側が知らない訳がない

 これでは、例えば初期販売部数が4部あったとしてその時点で振込依頼をかけておき、9部になった時点で2度目の振込依頼とスクショをしキャンセルをかけ、それ以上に売れた中から該当金額を振込依頼にかけても我々外部にはわからない

 現に、不審なcodocへの振込依頼番号R000002が画像内に写り込んでしまっている。
 普通に考えれば、000002の前に000001が来るのではないだろうか。
 これだけで邪推する訳にはいかないが、しかし透明性ある、クリーンな状態がコレなのだろうかという思いは拭えない。

購入者情報の不思議

 名興文庫相談役が、こんなことを言っていた。

 これは明確には嘘である。
 codocのQ&Aなどを見れば一目瞭然だが、販売者が見ることのできる情報は名前だけである。

https://codoc.jp/docs/faq_purchaser

 それでも本名がわかるのでは?と思われるだろう。
 これについては、名興と関わりが深い人物が写真付きで証明をしてくれているので引用する。

https://twitter.com/chitakko2/status/1751028041739128932

 ご覧いただけただろうか。
 彼の氏名はもちろん本名ではなくペンネームだろう。
 名前はcodocを利用する際ユーザーネームとして、どんなものでもつけることができるのがここからわかる。
 なのに相談役は「寄付の件で騒いでる人たち、文庫に一円も出してない、何も買ってない」となぜわかるのか

 今寄付への疑義を呈している人々が、ハンドルネーム以外で買ったとしたらこの「買ってない」は嘘である。
 しかしそれを証明する術は、身内しか買っていなかった場合を除き、何もないのである。
 その場合は、素直に身内しか買わなかったのだからと言ってしまえばいい。
 だのになぜ言わなかったのか。
 その点、強く疑問が残った。

「一切の告知無し」に寄付が通常販売に切り替わっていた件

 さて。
 寄付の報告に目を通した方、またここまで読んでいただいた方にはまず感謝を。
 前置きが長くなってしまったが、ここが今回一番の疑問点である。
 まずはとある一文を引用する。

令和6年2月29日以降より「『無職転生〜異世界行ったら本気だす〜』の批評」で得た収益は義援金対象になりませんが

https://megalodon.jp/2024-0417-1133-14/https://www.naocoshibunko.com:443/00019-2/

 このような告知を、2月29日時点で名興文庫はしていただろうか?
 これを読んでいただいている諸兄諸姉においては、その行動を見ていただろうからわかると思うが、どこにも一言すら発言が残っていない。
 まさに令和6年4月17日のこの報告で、初めて目にしたのだ。
 これは複数発言も出てきていたことから、確実とみていいだろう。

 なお、上記引用ポストの画像にある通り購入前ページにはいまだに「寄付します」という一文が燦然と輝いている。
 事務処理に詳しいのではなかったか、これではいまだに寄付を受け付けている状態であると思われても仕方がない
 ひと月も他者の金銭を預かる上でとても大事なことを放置したままなのは、寄付金を預かる真っ当な姿勢なのか?と問われても私ならば反論ができない。


4月21日、購入ページの情報表示が悪化

上記3画像引用元 https://www.naocoshibunko.com/00017-2/

 振り込み報告が購入ページに挿入された。
 それ自体は喜ばしいことだ。
 しかし。
 あれだけ疑義が噴出し、本人もそれに対して反応反論をしているのに、手数料の全額を寄付しますという一文を削除しなかったのは一体何のためだろうか。
 本人にも記載不備によって、消費者にとってどのような販売形態になってしまったのかが理解できたはずである。

 だのに現状、寄付を行ったという実績と共に情報を併記したため、冗談のようなお巫山戯のような詐欺する気満々にも見えかねないページが爆誕してしまっている
 我々のような第三者が注意喚起(私以外にも疑義は当然なされている※暴言は除く)を行い、それを目にした上で買わなければならぬ商品には、はっきり言って寄付への想いも、よしんば商売とて商品への確たる理念もないと言わざるを得ない。

  • 御社での刊行を誇れる運営を

上記2画像引用元 https://twitter.com/JGousanday21033/status/1780924385727258995
  • 君の限界はおれから見えている

上記3画像引用元  https://twitter.com/JGousanday21033/status/1780924385727258995

 ※注釈として入れておくが、「軽蔑」と「侮蔑」にさしたる差はない。
  デジタル大辞泉の侮蔑の項目にも「見くだしさげすむこと。軽蔑。」とある。
  これは辞書を引けばすぐにわかる事である。
  また、「軽蔑」と「侮蔑」は類語であるという豆知識を、ここに記しておく。

  • 根拠のある自信しかない

上記8画像引用元 https://twitter.com/uiharu_saten/status/1780866948907360297
  • 法的根拠

上記3画像引用元 https://twitter.com/kadas_blue/status/1781302265510576193

 特商法無記載(codocでおおよそが賄えるが、返品返金についてはクリエイターの責任であり、codocにその記載は無い。名興文庫はその返品返金に関する記載に不備がある状態である)、全員が匿名、事業者になったと言いながら必要事項がHPに無いなど。
 とても残念なことながら、現状では疑義を呈した人が「寄付批評は買わない」賢い選択をした状態である。
 早急な改善を期待している。


終わりに

 報告のどこにも、被災地や被災者を慮る文言はなかった。
 これは企業理念に照らし合わせてみても、非常に残念である。

※現在のHPに見当たらなかった為魚拓からの引用 https://megalodon.jp/2023-1028-1316-23/https://www.naocoshibunko.com:443/naocoshi/

 また期日について名興文庫に聞いた方がいたので、以下画像引用させていただく。

https://twitter.com/uiharu_saten/status/1780867648517251199

 もはや我々一般人とは感覚や社会常識、通念のようなものが乖離しているのではと訝しむのも仕方がない返答の仕方である。
 これだけ一般の人が期間の記載がないのは社会通念上あり得ないと、言及している
 団体の所在地も不明、本名も不明ならば情報の信頼性はどこへ寄付されるかと明確な期間が切ってあるかどうかだからだ。
 これがなければ、何をされても構いませんと首を差し出しギロチンに処されるにも等しい。
 大抵の場合、事業者の所在地や代表者の氏名などは記載されている
 誠実に商売をしようとする事業者には当たり前のことだ。

 逆に期間や使用目的がきちんと明記してあり、その期間中に寄付しない・書かれていることに反した等の問題行動があれば、たとい匿名のグループに対してだろうと関係機関等に動いてもらえるのである。

 これは金額の過多には関係ない
 名興文庫はこういう考えらしいが、

 我々が詐欺だの着服を本気で考えているわけではない。
 誰が聞いてものらりくらりと、明確かつとても簡単に開示できまたなんら誰が困るものでもない情報を隠し通そうとするその姿勢に、何かあるのでは?と不思議がられているだけなのである。
 たまたま、寄付金であるからもしかして自身が団体の収入として扱おうとしているのではと疑義を呈されただけだ。

 少額でも詐欺をはたらく輩はいる

 中村容疑者が募金箱の中から金を取り出し、自動販売機で缶ジュースを買おうとするところを通行人が見つけ、募金箱を取り上げ、同容疑者を近くの交番につき出した。

https://www.asahi.com/special/10005/TKY201103190241.html

 上記は、自動販売機のジュース代金を寄付金の中から出した事例である。
 自動販売機の価格帯にもよるが、おおよそ扱われているジュースの金額は100円〜160円位だ。
 この容疑者が何を買ったのかは預かり知らぬところだが、寄付を募って手元に来た金銭を他のことへ流用すれば、詐欺である。

 なお、消費者庁などの義援金詐欺への注意喚起には、

募っている団体等の活動状況や使途をよく確認

https://www.caa.go.jp/disaster/caution_001

とある。
 他の記事からの繰り返しで個人的な雑感になるが、個々人の大事な金銭を預けるならばせめて代表者氏名、住所と電話番号、寄付先が載っておりGoogleマップ等でその住所の所在を確かめておくと安心できる。
 例えば、住所は載っているが個人名なのにマップではショッピングモールである等、時に怪しい情報はあるものだ。

 また、地方の行政機関HPには、

募金活動の目的を確認する
「誰のための」もしくは「何のための」募金なのか、目的がはっきりしていることが重要です。
詐欺の場合は、お金を集めることが目的なので、その後の活動内容が曖昧なことが多いです。募金の目的や使い道を聞いて、具体的な回答のない団体には寄付しないようにしましょう。

活動内容を確認する
きちんとした団体であれば、自分たちの活動内容を発信するためのホームページを開設している場合がほとんどです。
街頭募金であれば配布しているチラシに記載されているURLやQRコードを、インターネットを通じた募金であればリンク先のホームページを確認してみましょう。
団体の概要、活動実績や事業報告、財務状況、連携している他団体や支援を受けている企業などの情報が掲載されていれば信頼性が高いといえます。
また、団体役員のプロフィールなどが記載されていることもポイントです。顔写真や実名を公開しているということは「何か不祥事が起こった際に責任負う」という意思表示と捉えることができます。

https://www.town.shikaoi.lg.jp/kurashi/customer/mamechishiki/bokin/

との見分け方も載っていた。

 そして、「寄付・社会的投資が進む社会」実現を謳う団体が、災害救援募金を行う際の注意事項をHP上に載せてくれていたので、最後に紹介して終わりたいと思う。

日本ファンドレイジング協会 Web上で災害救援募金を行う際の10の留意点 

 これを知れば、上記のような情報がない団体をまず調べようとする行動へとつながるだろう。
 そしてその行動は詐欺を行おうと待ち構える暗く先の見えないトンネルから「逃げる機会」を、たった1人にでも授けることができるのではないだろうか。
 そう思いながらまとめていたが、実際にそうなったとしたならば、幸いである。
 最後までお読みいただいた方に最大限の謝辞を。
 有難う御座いました。

おまけ

 ここからは蛇足である。
 私が何故名興文庫についてこの中途半端にもルポのような、批評でありある種の批難であり自浄作用の一助と呼ぶべくを目指す記事に腐心するようになったか。
 それはネットサーフィンをしていてふと目に止めたコラムかコラムに憤る声だったかと思う。
 新興の出版社と思しきそれは、しかし自己矛盾を大いに孕んでいた。
 その自己矛盾を抱えたままどう走るつもりか興味が出た。
 始まりは、そんな詮無いことであった。

 しかしてその実態は蓋を開けて見れば誠に人の負の側面を実に見事に切り取れるほどであり、純文学もかくやという有り様で。
 これでは純粋な若人は惑うだろうとも思った。
 だからこうして老婆心ながら筆を取り情報を集め、ひとところに掲示した次第である。

 情報の取捨選択は読んでくださった方に委ねる。
 光さす情報はまさしく名興文庫公式HPや役職者のSNSにずらりと並んでいることだろう。
 じっくりと見比べてみて、自身が何を軸に情報を選び取るのか。
 私の言葉だけを鵜呑みにするのではなく、今一度内在する条件を言語化してみる機会になれば、これほど嬉しいことはない。

 私のスタンスを明確にここに記すとすれば、名興文庫相談役及びにそこに追従する代表や、指摘もせず若しくは指摘への事業者による無視を容認し擁護する人々は、「信ずるに値する情報とは何か」の境界線を曖昧にし他者をコントロールしてこようとする人間であるだろうと考えている立場である。
 批判や、指摘すら許さぬ姿勢に自浄作用は無い

 そういう考えの元記事を書いているゆえ少々厳しい意見と取られるだろうが、しかし、ここに書いたことは物事の一面でもあり、また一部の内容については商売をしたり他者の金銭を預かる際基本的なことでもあると考える。

 指摘されたくなければ、教えを請うたり勉強すれば事足りる。
 何も難しいことではない。
 教わるにしろ謝るにしろ、対等として素直に人に頭を下げる回数が多ければ多いほど、自身へと帰ってくる教養は豊かとなる、と私は考えている。

 というわけでさらにここからは上記ある程度の中立・客観的疑義とは違い、明確に個人的な反論をしていきたいと思う。
 とはいえ名興文庫関係者においてはその発言が多岐に渡るゆえに、さまざま疑義の浮かぶ内容も多くその全てを扱っていては文庫一冊分文字数にして10万字を越すだろうから、最近見つけた発言に限る。
 また新旧も問わない。
 これまで見てきた方ならわかるだろうが、企業的な発言は名興文庫公式Xではなされていない。
 というよりも多分名興文庫のメンバーにおいてはその個人の価値観の発露が即ち企業の理念とも呼べるものであると見受けられる(Xの各個人アカウントにその役職を冠しそのまま言及されている)ため、彼らの発言をもって企業理念等と捉えていることは、ご承知おきいただけたらと思う。

  • 「寄付は釣り」発言

上記3画像引用元 https://twitter.com/wantan_tabetai/status/1780769566899196308

 相談役が喜んでいるからといってそれが何なのだろうか。
 地震が何より大事なのではない。
 地震により傷ついている方々がおり、その事柄において巫山戯て遊ぶのが良くない・自分がもしもされたら嫌だから地震や寄付で遊ぶという発想すらないし、その発想を実行する人間を批判できる社会であるよう、維持するために声を上げるのが大事であると思うから瘴気領域氏による反論が実行されている。

 世界は人の声でできていると言っても過言ではない。
 黙っていてはその価値観は死ぬのだ。
 これは過去ヒトラーなどの、大きな力によって挙げた声すら抹消されていた現実があったことを鑑みても、ただの事実である。
 現に、相談役も挙げられた声を必死になって抹消するに必死のようにも見える。

https://twitter.com/wyrd_2/status/1780855034739323177

 近視だろうと遠視だろうと、被害をこうむった人がいる実在の災害を使って釣り行為をすること自体、やってはいけないと言っている。
 感情を動かされているのではない。
 災害を使った釣り行為の是非を論じており、是か非かで言えば非である。
 この認識は共通にするべきだから、余計なお世話だろうとなんだろうと声があがったのである。
 余計な世話でも言わねばならぬ、そう判断する程ダメな行為だと私も考えたため、取り上げさせていただいたことをここに記しておく。

  • 冤罪通報をするな

https://twitter.com/wY38A6e8wIFJARY/status/1780722025897898490

 相談役の周りを固めているよく言葉を交わすのを見かけるフォロワーや本人にも言えることだが、言葉が反転、もしくは飛躍・跳躍している。
 ある種のものの見え方が逆転してるからこうなるのか、考えてもよくわからない部分であるがそれはさておき。
 冤罪の可能性があっても通報するのではなく、不備がある故に通報せざるを得ない(通報とは、情報・ニュースなどを告げ知らせること。また、その知らせ。※出典:出典:デジタル大辞泉(小学館)、情報提供なのですること自体に良いも悪いも無い)のであって、冤罪を受け入れろ・受け入れて然るべきとは一言も言っていない。

 そもそもどこに罪があるというのか。
 不備以外、やった罪がないならばそもそも罰せられたりはしない。
 特に詐欺などは立件立証が難しいと、一般には言われている。
 そこに、少し指摘(人格否定や暴言を除く)をしたところで冤罪だ誹謗中傷だ酷いぞ案件だ!と騒がれては、実際に何か別の組織による詐欺が行われたとしても「冤罪かも知れないから黙っているのが一番賢い行動だ」となりかねない。
 それは避けねばならない。

 他者の、犯罪によってもたらされる不幸が好きならば話は別だが。

 何よりきちんと帳簿をつけたりなんだり、寄付もきちんと手順に則り証拠を残しながら終了されてさえいれば、調べたとて埃ひとつも出ないだろう。
 故意もなくてはどんなに悪くとも注意ですむ。

 そも相談役のX返信欄を見ればわかるのだが、気づいてもらえるよう慎重に言葉を選んでこれまでにもチャリティーに関することや『ボウモアと海』に関すること、それ以外にも細々諫言に足るリプライはあった。
 が、どれも本人は参考にするそぶりなく今へと至っている。
 気づくチャンスは何度もあった、しかし寄付関連ですら現在の状況である。

 また、度々経営者であった、2〜3の会社を経営していた、複数組織の相談役である、といったことを本人が言っている。
 まさか基本を知らなかったとは外野も思うわけがないのだから、そこから突拍子もない事務仕事が出て来れば相談役とは何たるやと思われても仕方がないと思うのだが、どうだろうか。

  • 女は文化を理解しない

https://twitter.com/kadas_blue/status/956536386844221440

 元はこれへの引用である。
 ジャニヲタによるアニオタへの暴言が発端のようだ。

 この頃はまだ、性差への無理解こそあれど、文化への理解はあったようだ。

 そう、人が見いだす文化は様々だ。
 ジャニーズだろうとアニメだろうと、古典的ラノベだろうとなろう系ラノベだろうと。
 理解したり、理解できなくとも在るということ自体は許容するのが、男性だ女性だなどとそんなことはどうでも良くただ人として、人間として、より良くあろうとする姿ではないだろうか。

 また、男性だろうと女性だろうと、何かの集団は大抵規模が大きくなれば大きくなるほど、その中で不思議な行動ややってはいけない事をする人はでてくる。
 どうしても、組織の全てがクリーンとはならないものである。

  • 客でもない、全くの他人が寄付しろってなんで言える?

https://twitter.com/kadas_blue/

 前提が違う。
 企業のただの商品ならば誰も何も言わない。
 購入した人以外の言葉に耳を傾けぬのも、ある意味では正解でもあろう。

 しかし。
 批評は寄付商品で、寄付金を募ったから不足を指摘されている。
 これは消費者でもそうでなくても寄付金詐欺疑いへの疑義であり、公益であるから誰でも指摘はできる。

 慈善活動である寄付及びその商品を扱い、基本的な情報開示等を行わず、搾取されたとしても購入者が声を上げられぬ構造になっていたからその部分について指摘をしているに過ぎない。
 何も相談役個人の資産から寄付をしろ・名興文庫の資産から寄付をしろなどとミジンコほども思ってすらなく、言っていない。

 よしんば寄付と思って買った人と相談役の批評だからと買った人と双方いたとしても、寄付という付加価値どころか別の基軸の金銭を扱うことになった以上、寄付金に準じた行動を取るのが社会人として当たり前ではないだろうか?

 それが嫌なら最初から「これは相談役の書評であり売上金は名興文庫のものですが、その中から幾許かの寄付は考えています」とでもしておけば良かったのである。

 主体をブレさせるから論の軸もブレる。

https://twitter.com/kadas_blue/

 そもそも被災地を慮りも、寄付への信用信頼に関する基礎知識もやろうとする意思さえもないならば、所属作家に進言されたとしても寄付商品などにしなければ良かったのである。
 私などは、寄付をするならばお小遣いを貯めて購入しようと考えていた(寄付もできて批評の書評もできるなら清濁併せ持った私にとっては益以外の何者でもない)が、期間も詳細も明記されていなかったために購入を諦めたクチである。

 何故やめたのか。
 それは明記されていない以上、書かれていない部分で何をされたとしても法は我々を助けたくとも助けられないということを知識として重々知っているからである。

 この場合、無報告に一定期間を1週間ほどで締め、その後私が寄付商品と認識し購入したとして、その売上をせしめられても文句は言えなかっただろう。
 私がどれだけ被災地のためだけに寄付商品を買ったのだ、寄付をしないなら返品させてくれと訴えても、返金されなかったものと考える。

 知識として知っている層からすれば、買う上で必要な商品仕様の情報が出ていないあやふやな物品やサービスを買う行為は自滅に等しく、言うなればお金をドブに捨てるようなものだ。

 ネットの、それも有象無象善良極悪全ての揃う場で買い物をする現代において、情報というのは自身を守る盾になりうる。
 買うにたる商品表示かどうかを知る権利を、「無料でお金を出した人と同じ権利を欲しがる」と宣うのはいささか首を傾げる。

 欲しいのは好き勝手する権利ではなく、責任を持って薦められた品及び品質かどうかを知る権利だ。
 その点で言えば、結果「一定の期間」を無言で超過し後出ししてきたことも相まって事業者に責任と品質が無かった
 結論としてはその一点のみである。

 以上をもって総括とする。



 ということで。
 長々とここまでお付き合いいただいた方には、改めて感謝の意を、そして情報提供他諸々ご協力いただいた方につきましてもこの場をお借りしてお礼申し上げたいと思います、ありがとうございました。
 また、いきおい書いた部分もあるので議論や批判を越した言葉遣いの部分等あれば、コメントにてお知らせいただけたら修正したいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

文責:三屋城衣智子

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