親戚が集まる正月は「事件」が起こりやすい!?Xで語られる親戚づきあいの悩みとは
お正月や夏のお盆休みといった季節の節目になると、親戚が集まって旧交を温めているという人もいるでしょう。しかしX(Twitter)では、親戚づきあいに悩んだ話を始め、親戚から言われた言葉に胸を痛めたという話がたびたび投稿され、多くのユーザーから共感を集めることがあります。
ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」、今回は「親戚づきあい」について掘り下げます。
親戚の集まりがある正月は「事件」が起きやすい時期
久しぶりに親戚と顔を合わせると、お互いの状況が気になるもの。そのときに話題になりやすいのは結婚や出産、介護や遺産相続といった、人生のターニングポイントやライフプランに関わる事柄です。
弁護士であるXユーザーの投稿によると、親戚の集まりがあるお正月は意外と「事件が起きる」のだといいます。なぜなら「介護どうするか、お前働かないのか、まだ結婚しないのか、孫はまだか、金返せ、親に迷惑かけんな、遺産分割しろ等、地雷っぽい話をする機会が多い」からだそうです。
この投稿にXユーザーからは納得する声が続出。「旦那の実家のお正月がまさにそうでした。日本刀(所持登録済み)が出てきました」「舌戦5時間休憩なしで、おせちの味がしませんでした」など、実際に親戚同士ですさまじい揉め事が起きた体験談も寄せられました。
また、「疎遠な親戚ほど、うっとおしいものはないからなぁ…」「親類縁者ってめちゃくちゃ現実に引き戻してくるよね、ありとあらゆる面で」といった声もあり、親戚に抱いている内心が必ずしもポジティブなものばかりではないことがうかがえます。
「結婚はいつ?」と聞いてきた親戚を黙らせた返事とは
ケンカや揉め事に発展しないまでも、親戚との会話の中でプライベートな事柄に踏み込まれてしまい、不快な思いをすることはよくあるようです。あるXユーザーによる、30歳になる後輩と親戚との間で交わされた会話についての投稿が、多くの注目を集めたことがありました。
その後輩は両親や祖父母、おじおばから「なんで結婚しないんだ?」と迫られて「だって、あんたたち、全然幸せそうに見えないんだもの」と返したそうです。すると「居間の空気が凍りつき、誰も話さなくなった」といいます。
投稿を見たXユーザーからは「コレは本当に効き目ある」「俺も同じことを言ったことがある」との声が集まりました。また、「早くいい人見つけなさいよと顔を合わせるたびに言ってくるような人達は、他に話題がないから言ってるだけなので、まともに答える必要もない」という意見もありました。
両親を含む親戚に対する切り返しとしては大変厳しい内容ですが、肯定的な反応があることからも、親戚からのプライベートな追求には不快な思いを示す人が少なくないことが伝わってきます。
「親戚の集まり」は貴重なものになっていく
少子高齢化が進み、価値観の変化も起きている現在、親戚づきあいそのものも変容していく可能性が見えています。あるXユーザーが「このまま未婚率や一人っ子率が高い状態が続くと、我々が後期高齢者になる頃には親戚が集まってワイワイやるというイベントは、富裕層だけで行われるキラキライベントになるのかもしれない」との持論を述べた投稿が注目されたことがあります。
このXユーザーはさらに、
と続けています。
投稿に対してXユーザーからは「(親戚の集まりは)田舎の伝統行事になるのかも」「うちはすで、親戚が集まる機会は法事だけ」などといった現状や、さらには「奇跡的に自分の従兄弟は仲がいいけど、それは昭和の一部分の昭和最後のイベントなんだよな」「親戚付き合いは、付かず離れずがちょうど良い。考え方は人それぞれだろうけど、あまりに疎遠にするべきではないって私は思ってる」など、自分の親戚づきあいを踏まえた感想もありました。
確かに、子どもの数が減れば親戚といえる人の数も、顔を合わせる回数も減ることでしょう。正月や夏休みに親戚が大勢集まる風景も、映画やドラマの中だけでしか見られなくなる可能性は否定できません。
親戚と良い交流が出来ている人もいれば、さまざまな理由で意識的に疎遠にしている人もいることでしょう。もし揉め事が発生してしまってもまったくの他人ではないことから、簡単に関係を断つことが難しいこともあります。だからこそ匿名で投稿できるXでは、面と向かって言いにくい複雑な思いを打ち明けやすいのかもしれません。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」でした。
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