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X-Pro3とかフジのカメラの話

最初に言っておきますが、X-Pro3は好きなカメラですよ。つか第4世代までのフジ機は割りかし全部好きです。さて、ここから下、前半は文句が多くなります(文句しか無い)のでご了承下さいまし。

やっぱ上野隆氏が離れてから変わったように思いますよね、富士フイルム。たまたま異動の時期と変革の時期が被っただけなのか、それとも、やはり上野氏の影響力が強かったのか。

なんしか今のフジは高い!(お値段)

もうコレに尽きますね。上野氏は「富士フイルムのカメラは、いろんな人に向けたラインナップがあるので、自分にあったカメラを選んで頂ける」みたいな事を仰ってましたが、今のフジはとうよ?とりあえず金持ってねぇと買えないもんね。

エントリーユーザーがいきなりそんな大金出せるのか?と思う訳ですよ。フジへのエントリー機はあれど、エントリーユーザー向けのカメラは今のフジには無いように思えます。だって高すぎですもの。

コンデジのX100VIでさえメーカーサイトで28万ときたもんだ。28万円だぜ?パナの「フルサイズ機」、S5IIXが買える価格よ。当時エントリー向けのX-T30は12万もありゃ買えたってのに、最近発表されたその後継機種、X-T50は24万と予想されとりますね。エントリー向けだぜ?てか2倍になっとるやないか。

24万円てのは、LUMIX S5IIと変わらん価格でっせ。「II」の方でっせ?僕のS5はレンズ込みで19万で買えましたよ。レンズ込みで!もちろん中古ではありません!新品です。しかもS5もS5IIも「APS-C」ではありませんからね、「フルサイズ」ですからね。

まぁなんだ。ブランディングというヤツなんでしょうけど、そういうの、上野氏が言ってた「いろんな人に向けたカメラ」ではありませんよね。

初めてカメラを買う人にも優しいカメラ、そういうフジが好きだったモンですから、第5世代のフジにはもうゲンナリですよ。モノは良いってのは解りますけどもね。

あ、そういや、初心者がX-T30でカメラを始める漫画(ドラマ)あったそうですが、T50じゃなんか成り立たん気がするべ。値段的に。

よく「手ブレ補正を入れたから高いんだよ!」って話も耳にしますが、そんなの他のにも入っとるからね。それもとっくの昔から。つかね、上野氏はこうも言ってましたよね。「お金をかければいくらでも良いのは作れるけど、そんなカメラ、いったい誰が買うのか?」みたいな事を。

つかX100VIとX-T50、このシリーズにゃ手ブレ補正なんて不要でしょうに。もちろん高画素も不要。大判プリントなんてしないでしょや。そんなモンよりエントリー機としての取っ付き易さの方が大切だと思いますけどね。つまり値段よ。

X-Pro3の時点ですでに「高い」と上野氏は仰ってましたが、今はそれ以上ですもんね。エントリー機であるはずのX-T50ですら、当時のフラッグシップ機たる僕の愛機、X-Pro3の初値より高いんだから。T4よりも高いよね。

さて、ここからはX-Pro3の話です。当時、X-T4とならんでフラッグシップの位置にあったX-Pro3ですが、手ブレ補正は無し、操作ボタンも少なく背面液晶は隠し仕様の「Hidden LCD」ときたもんだ。普通に考えたら使い難い事この上無し!

だがしかし、X-Pro3は効率良く作品を撮るようなカメラでは無く、カメラを楽しむカメラ、カメラを使った撮影の(昔ながらの)所作を楽しむカメラなんだと思ってますので、手ブレ補正が無かろうが、操作ボタンが少なかろうが、逆にそんな具合で良いんですよ。

それでも(当時としては)値段が高くなったのは、外装などマテリアル、素材に拘ったからなんだとさ。X-Pro3の外装はチタンでしたね。ハイブリッドビューファインダーも高くなる要因でしょうか?

パナのフルサイズ機、S5に持ち替えた時は「やっぱり便利だな」とは思いますけど、またX-Pro3に持ち替えたとしても、特段不便だとは感じないんですよね。むしろ「やっぱこうだよね」っていう安心感が出てきちゃうくらい。(←毒されてる?)更に不便になるはずのOVFに切り替えて喜んじゃえるくらいですから。

X-Pro3のおかげで撮影スキルも大いに鍛えられたと思います。背面液晶を備えるカメラであっても、いちいち背面液晶を見るような事はしなくなりましたし、手ブレ補正が付いて無いモンですから、自然とブレない姿勢を取るようにもなりました。あと環境の明るさと絞り値、シャッタースピード、ISO感度にも敏感になりましたね。

そのおかげもあってフィルムカメラにも手を出しとりますし、デジタルでもプリントに出して楽しむようにもなりました。写真文化を大いに楽しめるようになっとる訳ですね。これら全部、上野隆氏のおかげと言っても過言ではありません。

だから今後もX-Pro3は使い続けますし、テコ入れ(レンズ購入)も考えとります。

前半、文句たらたらでしたけど、なんだかんだフジは好きですからね。上野氏いわく、もうこれ以上、劇的に画質が良くなる事もないだろうから、長く使って貰えるようにとX-Pro3を作ったんだとかなんとか。

実際問題、X-Pro3の写りには何の不満もありませんしね。高画素になったトコロで、L判プリントにどれ程の差がでるのか?だから僕の用途では買い替える必要はありませんし、上野隆氏の想いの詰まったX-Pro3、大切に長く使ってやりたいなと思っとります。

DC-S5を得た事で、割りかしS5を持ち出す事も多くなってますけど、一通りS5に慣れてきたら、またX-Pro3を持ち出す機会を増やしたいと思います。その頃にゃまた新しいレンズを導入している事でしょう。

マニュアルフォーカスの味のあるレンズを合わせてみたいす。ではでは。

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