目で見た通りに写らない
写真は「目で見た通りに写らない」と言った人がいます。「目で見た通りに写して何が楽しいのか?」と言う人もいます。そして「目で見た通りに写さないと!」と言う人もいます。
真理だなぁ。
はい、
大前提として、良くも悪くも写真は目で見た通りには写りませんね。「目で見た通りに写らない」この言葉の真意に気が付いている人ってのは、芸術的な感性が優れている人なんだと思ってます。
そして、その上で「目で見た通りに写して何が楽しいのか?」と言う意見。うんむ、理解できます。モノクロもそうですし、フィルムライクに色を捩るってのもそうですよね。彩度上げまくったゴリゴリRAW現像みたいなのは個人的には好きにはなれんとですが…
真逆のようですが「目で見た通りに写さないと!」と言う意見も同時に理解出来てしまう不思議。この場合の「目で見た通り」ってのは、測色とは限らず記憶色も含めますが、それでいて違和感の無い写りって事だと思います。
うんむ、実はコレが一番難しい気も致します。「デジタル時代の標準的な写り」と言っても良いかと思いますが、標準的って言葉の範囲が広いんよね。その人の感性によるトコロでしょうしね。
そして僕的には、写真は「目で見た通りに写らない」とした上で、子供の写真とか記録写真的なのはやっぱり「目で見た通り」に写したいなぁ、と思う訳です。
作品撮りとは言いませんが、遊んでみたい時にはモノクロにしてみたり、富士フイルムのカメラなら「フィルムシミュレーション」のクラシックネガやクラシッククロームなんかも使います。
モノクロはもちろん、クラシックネガやクラシッククロームだって、「目で見た通り」とは言わんよね。でも悪いとは思いません。思いませんが、後から見返した際に「あー普通に撮っときゃ良かった!」と思う事も多々あるんですよね。
まぁなんだ、RAW現像含め、デジタル的なやり方での色捩りもアリなんでしょうが、カメラ側のパラメータ変更も無しに、良い意味で古臭い写りをしてくれる古いレンズはやっぱり楽しい気がします。
1枚目は富士フイルムのクラシックネガ、2枚目はルミックスのスタンダードですもんね。S5にEF28-105、普通に撮ってコレですから「普通に撮っときゃ良かった!」とはならん訳です。つかなりようが無い。
はい、まとめ。何も纏まりませんが、良くも悪くも、写真は目で見た通りには写らない話でした。
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