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Lyrics Mania (Ed Sheeran Edition)

いきなりですが、質問です。あなたは音楽を聞くとき、曲調を重視しますか?それとも歌詞?それとも声?

色々あると思いますが、私は完全に歌詞派です。

私は洋楽ばっかり聞くので、高校時代から洋楽の歌詞を授業中とかに和訳して楽しんでいました。それで、英語を勉強したと言っても過言ではありません。一般的に、英語は言葉の表現の幅が狭いと言われていますが、その中でも単語の使い方で、ものすごくロマンチックになったり、ものすごくかっこよくできたりするので、歌詞を読むだけで楽しめます。

そんな歌詞オタクの私が、アーティストごとに、曲の中の一部の歌詞を抜粋して、その素晴らしさを語ります!

1番最初は私の愛するエド・シーランです🐱

彼は、描写が細かくて、聞いてる人にその状況を想像させる表現力が飛び抜けて高いです。超ロマンチックなラブソングを歌ったと思ったら、メロディックな力強いラップを歌ったりと、ユニークで聞き飽きない曲を書き続けるトップアーティストです。

プライベートを歌詞にしていて、そのストレートさやリアリティにいつも度肝を抜かれます。例えば、エドが同じく歌手のエリー・ゴールディングと付き合っていたとき、当時ワンダイレクションのメンバーだったナイル・ホーランにエリーを奪われたというゴシップが出たことがありました。その後、エドは「Don't」という曲で、同じホテル内で、彼女だったエリーが別の男性と浮気をしていたということを歌いました。その別の男性がナイルだったかは定かではないものの、そのオープンさや、ゴシップを自分の音楽で跳ね返すプロ意識の高さに、興奮しました。


そんなエドが描く私が惚れ込んだ歌詞トップ6位を、熱く語っていきます。


第6位 Fallin' All in You

Be my summer in a winter day, love
寒い日も僕のそばで温めてよ 

これは、ショーン・メンデスが歌ってるんだけど、エドが制作に参加していて、歌詞のあらゆるところでエド節が感じられる最強のキュンキュンソングです。

この歌詞は、数あるエドの曲の中でも上位の衝撃を受けました。直訳すると、「冬の日に僕の夏になってよ」って言ってます。こんな歌詞、日本語の表現ではなかなかしないと思うんです。

っていうのも、欧米だと愛する人のことををmy honeyとかmy suger、my pumpkin、my cupcake って表現します。だからこそ、日本人の私にとっては、僕の夏になってよっていう表現が珍しいし、ロマンチックに感じたりします。

他にも

Sunrise with you on my chest
君を胸に抱いて迎える朝の光
No blinds in the place where I live
ブラインドがない僕の部屋で
Daybreak open your eyes
陽の光が君を起こす
So close with you on my lips
君の唇に顔を寄せて
Touch noses, feeling your breath
君の鼻に触れ、吐息を感じる

とか、状況描写がさすがすぎるんです!光や、色、距離感までもがリアルに描かれてるのがエドの特徴です。

この歌詞を見るだけで、どんな場所か、この2人がどんな関係か簡単に想像できるし、恋人同士のドキドキが感じられてニヤニヤしちゃいます。


第5位 Supermarket Flower

You were an angel in the shape of my mum
あなたは母親の姿をした天使だった
When I fell down you'd be there holding me up
私が落ち込んだ時、いつも立ち直らせてくれたよね
Spread your wings as you go
翼を広げて旅立って

この曲のエドの描写力には脱帽しました。曲を通して、エドのお母さんが身の回りのものを片付けたり捨てたりする姿が想像できてとても切なくなります。

すごく悲しい時、その気持ちを紛らわせるために他の何かに故意的に打ち込むことがありますよね。そんな感じで、エドのお母さんもあちこち動き回っていたのかなということも読み取れます。

そんなこの曲の中でも、お母さんを天使の姿で表したこの歌詞の美しさに感動しました。決して楽しい曲な訳ではないし、ラブソングな訳でもないけれど、人の死というものを、美しく、ロマンチックに表現している感じがして、曲としてとても綺麗だし、心が震えました。

きっと生歌で聞いたら、泣いてしまうと思います。


第4位 Best Part of Me

My lungs are black  My heart is pure
俺の肺は真っ黒だけど 心はピュアで真っ白だよ
Baby, the best part of me is you
「いいところ」なんてない俺の「いいところ」は君だよ

この曲は、弱気で自信なさげな感じの主人公が、なんでダメなところばっかりの自分を愛してくれるの?って不安になりながらも、まっすぐ恋人に愛を伝えようとする珠玉のラブソングです。

なんか分からないんだけど、一番最初の「僕の肺はタバコで真っ黒だけど 心はピュアだよ」っていう歌詞がすごくすきで、一文だけどこの主人公の人柄が良く分かる表現だなと思いました。

本当に自分の恋人の肺が真っ黒だったらすごく嫌なんだけど、「欠点も含めて人を愛する」ってことの尊さみたいなものがうまく表現できていると思うんです。

サビもめちゃくちゃいいですよね。君が自分の一部になっていて、それが自分の唯一のいいところだなんて、本当にこの人は恋人のことが大好きなんでしょうね。

まあでも、もしそんなこと自分が言われたら、「いやもっと自信持ってよ」と怒っちゃうかも笑

第3位 Castle on the Hill

When I was six years old I broke my leg
まだ6歳だった頃、僕は脚を折ったんだ
I was running from my brother and his friends
アニキと兄貴の友達から走って逃げてたんだ
And tasted the sweet perfume of the mountain grass I rolled down
転げ落ちてる間、雑草のいい匂いがしてきたよ

これは、鼓動のようなビートと、スピード感のある爽快なメロディーがすっごく気持ちよくて、こんなにアルバムの一曲目にふさわしい曲はないんじゃないかと思うくらいワクワクする曲です。

そんな完璧な曲に、完璧にフィットした歌詞がこれです。

彼の描写力はもちろんだけど、子どもならではの無邪気な感じが伝わってきて、胸がぎゅーっと掴まれます。

私は都会で育ったし、毎日のように自然の中で遊んだことはないけど、それでもおばあちゃんちに行ったときの、土を踏んだ感触や草の触り心地、川の匂いなどはよく覚えていますし、私はそういうところに一種の憧れがあります。

友達や恋人と、おしゃれなところでご飯を食べたりするのも素敵ですが、自然に囲まれて、美しい情景とともにその思い出を留めておくことが何よりもロマンチックだと思うんです。

そんな私は、彼の自然の表現に惚れ込んでいます。

日本でもめちゃくちゃ売れた「Perfect」という曲の中でも

barefoot on the grass
裸足で芝生の上

という歌詞があります。

星降る暗闇の中、裸足で芝生の上で、恋人たちは踊ってるんです。私は、この自然とともに描写する彼の歌詞が大好きです。


第2位 Even My Dad Dose Sometime

It's alright  to cry  Even my dad dose sometime
泣いたっていいんだよ 僕のパパでさえ泣くときがあるし
So don't wipe your eyes Tears remind you you're alive
だから目をこすらないで 涙は生きてる証拠だから

この曲は、エドの友人がガンと宣告されたときに作った曲だと言われています。生きることを応援する、どちらかというと背中をたださすってあげているような優しく寄り添ってくれる曲です。

ほとんどの人にとって、お父さんって子どもからして強くて大きな存在だと思うんです。私にとっても、自分のお父さんは絶対的に大きな存在だし、最近は歳だからか映画を観たら泣いたりしてるけど、以前は涙なんて流さないと思っていました。

泣くことは、弱いことっていうイメージをそんな強いお父さん像を引き合いに出して泣いてもいいんだよって歌っているのがなんともエドらしくてすきです。

またそれだけじゃなくて、お父さんという存在も、実はそんなに強くないんだよということを表しているんではないかなと思いました。人間誰しも悲しくて悔しくて泣くときがあります。それは社会的に自分がどんな立場かは関係ありません。そんな、立場的に泣けない人にとっても励まされる曲になっているんではないでしょうか。


第1位  Photograph

Inside the necklace you got when you were sixteen
16 歳の時に買ったネックレスの中にしまっておいてよ
Next to your heartbeat where I should be
君の鼓動のすぐ隣にね そこが僕の居場所
keeping it deep within your soul
君の心の奥深くにしまっておいて

第1位はこの曲!

この曲はざっくりいうと、「僕の写真をネックレスにしまって、帰りを待っていてくれないかな」と歌っています。イメージは、恋人というより家族っていう方がしっくりくる感じがします。

今の時代、写真をペンダントに入れて首にかけている人はなかなかいないと思いますが、そういえばうちの両親の写真が入ったペンダントを家で見つけたことがありました。

この歌詞のロマンチックなところは、ペンダントが心臓(鼓動)に近いところにぶら下がっていることを、物理的なだけではなく、精神的なつながりとして表現しているところです。さらにそこが「僕の居場所」だと。めっちゃロマンチックじゃないですか?

そのペンダントが首にかかった状態に注目しているエドの洞察力にやられました。

今はケータイの中に写真をしまっておけるけど、写真そのものを身につけておくことに、深い意味があるんだと考えさせられました。



さて、私のエド愛が爆発してしまいましたが、いかがだったでしょうか?

注目するところは歌詞だけじゃなくて、何より彼は声が素晴らしいし、ラップもかっこいいし、踊りたくなるし、人に贈りたくなるし、、そんな素晴らしい曲ばっかりなので、ぜひ彼の曲を聞いてみてください。












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