一日一つ強くなる
年末久々に会った友達は、釣りとかキャンプが趣味だとか言っていて、
自分は資格勉強かゲームか動画を観るだとかしか休日にしていなかったから引け目を感じた。
羨ましさではなく、嫉妬ではなく、自分を否定してしまった。
日々を過ごしているなかで、自身の成長を感じることは難しい。
仕事でも何でも。
最近、格闘ゲームのストリートファイター6(スト6)を始めた。
友達がプレイしていたこともあって、以前から気になってはいた。
今まで格闘ゲームをしてこなかった。
特定の技を出すためにはコマンドを覚えて正確に入力しないといけなくて、
有名どころの“昇竜拳”は→↓↘+攻撃ボタンを瞬時に押す必要があるのだ。
そこにとっつきにくさを感じていた。
プロゲーマー梅原大吾さんの配信動画をいくつか観て、始めようと思った。
ストリートファイターの世界チャンピオン経験者の彼が、1時間近く、ただひたすら昇竜拳を素振りしていた。
一番強い人が一番初歩的なことを淡々と練習していた。
梅原さんはある大学の講演会で、こう言っていた。
飽きる。という感情の本質は、成長が実感できていないことだ。と、
人間が前向きに努力し続けるには、成長さえ実感できていれば飽きないし、上達していって成果が出る。
格闘ゲームに関してはこれの繰り返し。だと。
この考え方は何でも当てはまると思った。
仕事がつらい時、生活がつらい時、成長を感じれていないから
飽きが来てきつい。
生活に関していえば、
つくったことのなかった料理がつくれるようになる、昨日できなかったことが今日できるようになる。
そんな些細な積み重ねが大事なんだと思った。
ゲームがきっかけで触れられる人の考えもあると気づけたし、
それに救われる日もあると思ったら、あのとき趣味のゲームに引け目を感じた自分を肯定してあげられる気がした。