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子どもは知っている【子どもに教わる子育て】

子育てをしていると、うまくいかない日々の連続です。一人の人生を預かっている責任感・プレッシャーや自分の自由にできないイライラなど、いろんな感情が生じます。背負っているものを下ろして、もっとシンプルに考えてみませんか。子どもと親、1対1の関係。子どもを信じてみませんか。

「お母さん、難しく考えなくていいんだよ」

3歳の娘が夕飯の時、私に言った。

ーそっか、私、色々と難しく考えすぎてた。親だから大人だからって、自分が思う「いいこと」を完璧にやらなきゃいけないような気がしていた。娘も私も一人の人間。素直にいよう。考えることは娘に任せよう。

言葉がわからなくても、出来ていることが少なくても、子どもには伝わっています。お父さん、お母さんの頑張っている姿。葛藤。子どもへの願い。「わかっているよ」と言葉で言えないだけで、行動にできないだけで伝わっています。安心して子どもを信じてみよう。

「どうしてお母さん、こんな目してるの」

食事の時間、遊び食べをしている子どもを、あの手この手で食事に向けようとし、イライラが募って「早く食べなさい!!」その時、娘が言った。ニラんだ恐い目をしていた。

「誰のせいでこんな目してると思ってるの!」と言いかけて、

ー確かに…私こんな目してるんだ。この子のせいではあるけど、イライラを募らせていったのは私だ。早く食べて欲しいのは”行儀よく食べて欲しい””食事に集中して欲しい””後片付けをして、寝かしつけるまでの時間に対する焦り”。私の気持ちを話していなかった。ちゃんと話してみよう。

子どもに伝わるように、理由をゆっくり話した。そして、子どもに「どうして遊び食べするの?」と聞いてみた。

「お母さんにくっつきたいから。お母さんと遊びたいから。」

娘には娘の行動の理由があった。日中は保育園があり、赤ちゃんの弟もいて、お母さんは夕飯の準備など家事に忙しい。本当は一緒にくっつきたいし、遊びたい。一緒にご飯を食べる時は、数少ない隣の時間。一緒にいられて嬉しくて、ふざけてお母さんが笑うと楽しくてもっと遊びたくなってしまう。そんな気持ちだった。

「それじゃ、今ぎゅっとして食べよう。食べ終わったら、またくっつこう」と約束して、ご飯に集中できるようになった。

その日によって、理由は違うかもしれない。何度も同じことを言うかもしれない。けれど、一人の人として子どもの考えを聞いてみよう。

子どもに抱っこされている

子どもを抱っこしている時、幸せホルモンが出るそうだ。抱っこしているようで、実は抱っこされている。心を抱っこされている。

子どもに教えているようで、教わっている。助けているようで、助けられている。

素直な自分でいること

子どもは素直だからこそ、図星だからこそ、言われたことに腹が立つ。素直な子どもには素直な大人。省略せず、一つ一つ気持ちを伝えていく。素直なお父さんお母さんをみて、子どもはきっと人間の複雑さ、面白さを知る。大人になっても常に考え、成長する姿を知る。そんな気がして、飾らない自分で子どもと向き合うことを目指す。


子どもは無知な存在ではありません。子どもは自分で立派に考えています。考えることを子どもに頼って毎日を暮らしてみませんか。

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