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マキ的育み方~臆することなく挑戦~

うちの学童知育所ではいろいろな取り組みを行っている。
軸となっていると「人生を心から楽しむ」そのためにはどうしたらよいのかを考えていろいろな取り組みを行い育んでいるのだが、今回は~臆することなく挑戦~について話をしたいと思う。

うちの学童では毎年クリスマス会でダンスと劇をやっている。
中途半端なものはやっても意味がないと思っている私は私なりにかなりのスパルタで。
良いものはものすごくほめてほめてほめちぎる。
しかし、練習不足でできていなかったり、上手にできていないときはうまくないものをうまいとは言えない体質なので「下手過ぎる。」と私は直で自分の感想を告げている。
時に先生や大人たちは良いものでなくても子どもが頑張ったものだからといって「すごいね。」「うまいね。」「頑張ったね。」というが私はそれが物凄く嫌だ。ちゃんとできていない、きれいに書かれていないのにそれをほめたりしたらそれ以上の成長は見込めないではないか。
子どもだって調子にのったり、これがいいものなんだと勘違いだってしかねない。
良いものは良い、悪いものは悪いときちんと教えることも大人として指導者として大事なことなんだと思う。ただ、相手にうまくないとか下手だというだけでは絶対にいけない。
必ずこうしたらうまくいく、ここさえ直せばもっとうまくなることを必ず伝えることが大切だ!
私は学校で先生に否定され続けていたが一度たりともこうしたほうが良いよとアドバイスをもらったことがない。「ダメだ!」「変だ!」「おかしい!」「違う!」それを言われるだけで「こうしたらもっといいよ。」と言われたことがなかったから、私は今、生徒たちに指導するときはそう教えるようにしているんだと思う。
かつての自分がしてほしかったことを生徒たちにしている。

今回、クリスマス会がみんな参加できるかどうか微妙なので今回はダンスをPVにして流すことに決めた。みんなでライトをもってヲタ芸をするのだがなかなか難しい。私も毎日10回以上は踊っている。
生徒たちもおうちで練習したり、時間があると学童で踊ったりしているのだが、今回からダンスの時に使うライトは全体の踊りが完璧に踊れるようになった人から渡すことに決めた。

わたし、長男、他、去年から踊って上手な生徒4名は指導役としてみんなにも教えてくれているのはすでにライトは渡している。
そのあとの生徒たちは申告制でライトをもらう試験を受けたい場合は生徒指導員に申告し、3回試験を受けることが出来る。
もし3回とも不合格だった場合はライトなしで踊ってもらうことになると伝えている。

そういった状況だと大抵は憶病になり、なかなか試験を受けには来ない。
けど、私は人生を心から楽しむためにはどんな状況でも臆することなく挑戦し成長することは必要不可欠だと思っている。
欲を言えばどんな状況でも臆することなく楽しみながら挑戦してほしい!
現状、こんな切羽詰まった状況に追い込まれることはなかなかない。
学校も保守的でこんなことする子どもがやんでしまうかもしれない、学校に行きたくなくなるかもしれないと思い絶対にやらないだろう。
けど、わたしは子どもだからこそ後先考えずに飛び込んでいくぐらいの勇気を持っていていいんじゃないかって思う。
こういった状況で失敗しても良いんだよってくらいの次に成功するために対策練って努力しようよってフォローとそうしていい状況さえ作っておけばいいんだよ。

学生時代は失敗が許される。
頑張った過程が評価される。
けど、大人になった途端、手のひら帰されて頑張った過程は評価されず結果第一主義となる。
このギャップに社会人をドロップアウトする人も少なくない。
だから、私は今のうちからならしておきたいんだ。今だからこそ失敗が許されるから今のうちに何度も失敗して成功するためにはどうしたらよいか考えられる力。
そして、失敗してもあきらめない強さ。臆することなく挑戦する勇気。
この三つを育てるためにこの試験を行っている。

そして、最初の合格者が出た!小学校一年生女子。
マキに出来てない、不合格といわれてもめげずに練習していた。
ならば、と「ここを直せばもっと良くなるよ!」とわたしも全力指導。家でもがんばってきたんであろう。次の日、ちゃんと教えたところが直っていた。
また試験を受けたい!と希望すると周りが驚いた。
昨日、不合格しての今日また試験を間髪入れずに試験を受ける一年女子。
涙がでそうだった。
周りが「いいの?もう受けて…。」っていう中、
「大丈夫まだ2回も試験が受けられるよ。これで終わりじゃないんだからやっちゃいな。そういうとこ好きだよ!」
とマキがその子に告げると周りの意見は跳ね除け試験を受けた。
マキの顔をしっかり見て自信を持って踊ってくれた。
素晴らしい。
本当に素晴らしい。
6歳の女の子がめっちゃ練習し、「不合格。」と言われてショックを受けただろう。「出来てないダメダメ。」と言われて嫌だっただろう。
心から尊敬するよ。
合格おめでとう!
頑張り屋で強い心を持った笑顔が素敵なあなたが大好きだ。

また一つ成長した生徒を見て私の心は熱くなりました。
人を育てるって本当に楽しい。
これからも生徒たちの成長が楽しみでしかないです。
残り20人。
みんなライトを手にすることが出来るでしょうか?!
頑張ってもらいましょう。


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