生徒先生の授業～リーダー育成～

６年間もうちに通っているとこんな授業も出来るようになる。
この生徒は昔からなんでも少し頑張るとめっちゃ出来るようになり、能力の高い女子である。
しかし、ちょっと頑張っただけで出来ちゃうが為に出来ない子の気持ちが分からなかった。

低学年の間はやる事が早く、出来ない子に教える事が多いのだけど、結構、イラついていて、教え方も怒っているような言い方で、「なんでできないの？」という心が漏れていたｗ
この子にとっての課題はいろんな能力の人間がいて、自分のようにすぐ出来るタイプじゃない人もいるってことを理解し、受け止める事。そして、話し方に感情をなるべく出さずに、優しい言い方で話すように長い間教えていました。（ただ、集中力がなかったりやる気がない場合とかは叱るのも可）そして、教え方についてもその子に合った教え方を見つけて教える。このやり方！って一辺倒に教えるのを私は良しとしていません。単純に考えて理数系脳の人と文系脳の人では教え方は確実に違う。更に能力や特性、環境によっても変わって来るので同じやり方で教えて伝わるかと言ったらそうはいかないんじゃないかなって思うのです。
なかなか時間が掛かり、ダンスの先生として半年間生徒たちにダンスを指導したので、とっても育み方は上手になったと思います。
そんないろんなことができる彼女が選んだテーマが「リーダーになるための授業」でした。

毎年、うちではリーダー総選挙をやっていて、そのたびに私はリーダーになるための授業を行っています。
プラス、私は良きリーダーがいればこの世の中はもっとよくなるのではないかと考えているのでこの学童知育所を作ったきっかけも良きリーダーをたくさん育みたいという想いがあったので、総選挙以外でもリーダーになるための授業はやってきたのです。

今回、生徒がどのような授業をやってくれるのか大変楽しみにしていたのですがこれはもう涙が溢れんばかりの内容で次回からはこの子にリーダーの授業をお願いしたいと思うほどでした。
自分の想いももちろん受け止めながらも自分なりの想いも言葉にして伝えてくれた今回の授業。
12歳でリーダーとはなんぞやということを経験を踏まえここまで言える子っていないんじゃないかなって思いました。

本当に素晴らしかった！
今回のこの授業のおかげで俄然、リーダーに立候補する生徒が増え、みんなリーダーになるために奮闘していました。
これも彼女のお陰です。

授業前日も彼女は夜遅くまで授業のシュミレーションを行い、お親御さんも付き合ってくれたおかげでもあって、本当に大成功でした。ただ自分なりにまだ納得のいかないことがあるらしく、反省点があるようなのできっと次回はさらに良いものとなることでしょう。
ぜひ、来年度、中学生になってもこの授業をやりに来てほしいです。

入ってきた時はわがままプリンセスって感じでこの子をどのように育てようかと私なりに色々と考えましたそれが今やジャンヌダルクのような強さと優しさを持ち、先陣きってみんなを引っ張っていく先輩になりました。
もう感無量です！
親御さんの育て方と私の育み方、そして、何よりこの子の頑張りのおかげでこんなすばらしく成長したのだと思います。

大変よく頑張りました！！
お疲れ様でした！
うちの生徒たちに素晴らしい授業をありがとう。

あぁ
こどもを育てるって本当に面白い。
昔、大学の先生に「育て方ひとつでマザーテレサにもヒトラーにもなりうる。」と言われた言葉が今でも忘れられません。
私はその言葉のお陰で我が子もうちの生徒たちにも責任もって全力で育むことができる。
この言葉を貰っていなかったらまた今の私とは違っていたのかもしれないな。
大学の先生に感謝！

さて次回はどんな授業でしょう
お楽しみに。