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Bergen Art Book Fair 2024 #2


CITY WALK

2024年4月12日
ベルゲンアートブックフェア 1日目

アートブックフェア初日は17:00から20:00の3時間だけで、日中はCity Walkingなどのイベントが市街で行われた。私はこのブラブラ歩きツアーに参加した。

9:30
カフェに集合(BKB/Bergen kaffebrenneri)
https://www.bergenkaffebrenneri.no/
まだまだアートブックフェアに出展する者同士、お互いに顔を把握してない人が多いので最初は探り探りだった。私は幸い前日のBook Launchのおかげでそこで発表した人や、聴きに来た人が顔を覚えてくれていて、なんとなく溶け込むことができた。

集合したカフェの目の前にはサウナが


10:00少し前
ベルゲン技術博物館(Bergen Technical Museum)
https://www.bergenstekniskemuseum.no/
古いトラムや山を登るケーブルカー、車などがおいてあり、さらに古い印刷機がおいてあった。その古い印刷機を操るのがImiさんというアーティスト。彼女がそこを案内してくれた。ドイツグーテンベルクの印刷機、モノタイプの機械、活版印刷のアルファベットや古い紙が置いてあった。もちろん現役で印刷しているのもあった。
近からず遠からず、紙に印刷して本を作るうちの一人として考え深いものがあった。複製され、広まっていく印刷の力というか、(距離や時空を超えて)印刷されたものを遠くへ届けることができるようになったのは、こういった発明、先人たちの努力があってのことなのだと思った。Imiさんはその技術を受け継ぎ、こうして私たちにガイドしてくれる素晴らしい人であり、彼女の作る本はそんな昔の技術をとても素敵に現代で活用していた。

Imiさんが印刷機を動かしてくれた。

ブラブラ歩きツアーの一行はこのベルゲンアートブックフェアをオーガナイズしているAnkiに導かれ次なる場所へ。

Bergen Art Book Fair誕生の場所


11:00過ぎ
アートブック書店Tekstallmenningen
https://tekstallmenningen.no/
アーティストとコラボレーションしてアートブックを出版したり、ベルゲン内外のアーティストブックやZineを扱う書店。Ingaさんを中心として立ち上げた書店で、彼女の思いは多くのアーティストを本を通して広めたいということだ。「架け橋」として。

ギャラリーEntrée
https://entreebergen.no/
上記の書店のお隣さんのギャラリー。Kristenさんが紹介してくれた。彼女自身もアーティストでこのインディペンデントギャラリーも運営してる。
こっちに来て思ったことは、アーティストだから作品制作だけでなく、彼女のようにギャラリーを運営したり、本を作ったり、技術者でもあったり、デザイナーであり、コーディネータであり、広い意味でアートに纏わることを横断し携わっている人が多いように思えた。

坂が多いベルゲン。
向かって右がTekstallmenningen、左がEntrée。


12:30
ギャラリーNorthing Space
建築家のBenさんとデザイナーのYileiさんが運営するギャラリー。スペース運営だけでなく、出版やイベントなどを手掛けている。今回の展示ではアートブック、Zineが日用品などをアートワークで使うアーティスト、Mette Sandfærによってインスタレーションされていた。

Northingは外からも見ることができた。


ここで一行は解散し、アートブックフェアの準備に向かった。

Art Book Fair 1日目

インストール 14:00-17:00
CITY WALKを終え、ホテルに本を取りに帰り、会場のBergen Kunsthallへバタバタと向かった。嬉しいことに出展者にはフリーランチが用意されていた。バックヤードで出展者同士が一緒にランチをとりながらコミュニケーションをとることができるのも、新参者の私にとってはとても嬉しい機会だった。こういったランチやコーヒーブレク、アートブックフェア全体の準備、運営は主催者のAnkiの配慮が感じられたし、ボランティアの働きにもとても感謝の気持ちでいっぱいになった。

いよいよ!


スタート! 17:00-20:00
本を無事に並べ終え、お隣さんとおしゃべりしつつ、どこからやってきたか、どんな本を持ってきててどんなことをやっているのか、世界のアートブックフェアについての経験などを話してくれた。また、先ほどのツアーではじめの技術博物館でアテンドをしてくれたImiさん、ギャラリーのnorthingなどベルゲンチームもそれぞれ出展者としても参加していた。
お隣さんと喋りつつ、ベルリンから来た友人と周囲をうかがいつつ、時々会場をぶらぶらして、どんな感じの出展者がいるのかや、全体の規模感を見て回った。私は今回初めて海外のアートブックフェアに参加したので、比較対象が東京アートブックフェアしかないのだけれど、ベルゲンアートブックフェアの出展者は圧倒的に少なく52組だった。小規模ならではなのか、主催者のオーガナイズの力かアットホーム感がどこからも伝わって、インスピレーションに溢れ、思いやりに溢れたアートブックフェアに思えた。

少しずつ人が増えてきた。


Vernissage 20:00-
アートブックフェアの会場であるKunsthallにはカフェ&バーが併設されている。そこで主催者、出展者の初日打ち上げがあった。ドリンク一杯好きなものをプレゼントしてもらい、みんなで親睦を深める機会になる素敵な時間をもらった。

アートブックフェア
1日目おつかれさまでした!


滞在2日目終了。