未来予測本を読むとき、本当にあたるんか?という疑念はよぎります。
それについての著者の回答です。
想定外のことは起きるが、それを取り込んで従来のシナリオを修正していこう、ということです。
成長で解決したい問題が明快かつ深刻です。
超高齢化社会で高齢者を支えるためには税収や保険料収入が必要で、そのためには経済の成長が必要です。
例えば成長率が0.5%の場合、成長率1.0%の場合と比べて一人あたりの負担が2割増える、または、給付が2割減ります。
2010年に作られた慎重シナリオですら楽観的だったことになります。
政府の、このことに関する振り返りを知りたいところだがどうなのでしょうか。
少なくともより厳しい予測を加える必要がありそうです。
政策が2%の実質成長を前提としているとすれば、かなり危うさを感じます。
10年達成できなかったものを前提としつづけるのは厳しいでしょう。
少なくとも、現状に合ったプランも用意すべきだと感じます。
労働人口は増えず、資本のストック増加率はほぼゼロという見通し。
なので、技術進歩で底上げするしかない、ということです。
DXや生産性向上といった言葉が最近よく聞こえますが、こういった背景があるのかもしれません。