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サッカーと剣道、どっちが危険?

どうも、東金市の剣道サークル「正剣会」です。お子様の習い事ってコストだけでなく安全性も重要なポイントですよね(むしろ一番大事)。今回は保険の観点から剣道の安全性を探ってみました。
ちなみに本来は先生や父兄さんのなかでライターを入れ替えながら記事投稿って形がベストだと思うんですが、今のところ書いてるのは私のみです。


先週の筋肉痛

ということで、私こと、先週から剣道やりなおし中のおっさんです。4日間くらい筋肉痛が続きました。非常に痛かった。特に右腕。左腕で振れてない証拠ですね。

ところで私、職業柄、肩こりがヒドイのです。なのでよく整体に通ってるのですが、今週、整体師さんに姿勢よくなってますね、と言われました。剣道の効果でしょうか。(整体のおかげ)

ここで整体師さんから教えてもらった整体トリビア。整体師の国家資格のひとつに「柔道整復師」というものがあるそうです。なんでも、整体の技術は柔道から派生しているんだとか(活法)。柔道、怪我が多そうですからね。治療の技術も一緒に発展したらしいです。

剣道ってケガ多いんだっけ?

武術には殺法と活法があるようです。活法と聞くと、「るろ剣」の神谷活心流の理念である活人剣が想起されます。ヒーリング効果はなかった気がしますけど。

ここで、ふと疑問に思いました。剣道ってケガ多いんだっけ?
わたしの小学生時代を振り返ると、剣道で怪我したことは無かったと思います。実際、怪我の確率ってどうなってるんでしょう。データサイエンティストの血が騒ぎます。

そこで調べてみた。情報ソースは「公益財団法人 スポーツ安全協会」が発行しているスポーツ安全保険の統計データを参照しています。グラフは筆者作成。

保険加入者数の推移

まずは保険加入者数の推移です。メジャーっぽいスポーツを適当にチョイスしてます。

図1:スポーツ保険加入者数の推移(2017年と2021年)

データを見てみると、多くの種目で加入者数が減少傾向です。少子高齢化かコロナの影響ですかね。ソフトボールはオリンピック効果でしょうか。そして野球とテニス。いったい何が起きたのか。事件は会議室ではなく野球場とテニスコートで起きているのでしょう。

サッカーと剣道、怪我が多いのは…

サッカーの外傷率は3.08%
一方、剣道の外傷率は0.7%
ということで怪我人の比率ですが、サッカーは剣道の4.4倍高い。
なお、最も高い柔道は剣道の5.5倍高いようです。そりゃ活法も必要になるわけです。

表1:各種目の統計データ(2021年)

棒グラフで見てみるとわかりやすいかもしれません。オレンジ色にした種目が今回選定した種目のなかで外傷率が低い種目トップ3です。剣道が最も外傷率が低い種目です。続いて卓球、空手、と続きます。


図2:主要スポーツの外傷率(2021年)

剣道、あんぜん。こわくない。

剣道って竹刀ぶん回すから怖いイメージあるかもですが、実際は防具で体をしっかりプロテクトしているので安全なのでしょう。統計データにも安全性の高さが表れていますね。背後からの不意打ちとかもルール(武士道)違反ですしね。

ところで本日の稽古ですが、AIを使って素振りの骨格分析をやってみました。左足の引き付けが重要な気がしてます。次回はそのあたりを書いていこうかな、と思います。(たぶん)

番外編

やめられない、とまらない

もう剣道関係ないし、野球、テニス、そのほかの球技全般、まったく興味ないし。なんなら今日の稽古で疲れてるので、早く寝たいんだけど。一度気になると目が冴えちゃうので、やり切ってしまいます。

さて、2017年と2021年で外傷率にどのような変化があったのか見てみます。
11種目中、剣道を含む6種目で外傷率の低下が見て取れます。
その一方で、サッカー、野球、ソフトボール、テニス、体操の5種目は上昇していますね。特に野球とテニスについては外傷率の上昇幅が大きいです。

図3:主要スポーツの外傷率の比較(2017年と2021年)

野球とテニスに何が起きた?

野球とテニスの外傷率の上昇の理由を探ってみようと思います。下図は2017年と2021年の保険加入者数を比較したグラフです。野球とテニスの保険の加入者数が急落しています。

図4:主要スポーツの保険加入者数の比較(2017年と2021年)

ほかの種目のように、一般論でいえば、母数集団が減少すれば外傷率も比例して低下するはずです。しかし、野球とテニスでは反比例する動きになっています。このことから、外傷率の高い層が保険契約を維持、一方で外傷率の低い層の多くが保険を解約した、という仮説が立てられそうです。

これを確かめるには、残念ながら手元のデータ(と私の熱意)が足りません。2017年の保険加入者の年齢構成データはありますが、2021年度分がないのです。なんとなーく、コロナ禍のロックダウンをきっかけに、多くのベテラン勢(=無理せず怪我しない程度に楽しむ社会人プレイヤー)が保険を解約したんじゃないかなー、と思うんですけどね。

剣道に関して言えば

とりあえず、2017年の保険加入者の年齢構成データを見てみます。なお、以下の図5~7は、公益財団法人スポーツ安全協会の「平成29年度版スポーツ傷害統計データ集」から引用しています。

図5:野球の保険加入者の年齢構成(2017年)


図6:テニスの保険加入者の年齢構成(2017年)


図7:剣道の保険加入者の年齢構成(2017年)

野球もテニスも、剣道と比べると社会人プレイヤーの割合が高そうですね。年取ると怪我しますからね。保険需要も高いのでしょう。私も今日の稽古で、2~3回ふみ込んだだけで右足痛めました。(圧倒的運動不足)

剣道に関して言えば、年を重ねるにつれて動きが洗練されていくと思われるので怪我する確率が下がるような気がします。(私は例外)
そもそも保険に加入している社会人自体、あまりいない気がします。実際、私も加入してないです。(入れ)
そして全部、気がするだけです。実際は知りません()

中途半端感が強いですが、番外編は、とりあえずここまで。

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