私を支える恩師の言葉
「辛い時は学び続けなさい」
大学時代の研究室のボスが私に言ってくれた言葉です。
辛い時とは、人生に行き詰まった時、閉塞感を感じる時、不安に思う時、周りから迫害を受けていると感じた時、色々あると思います。
学ぶ行為は、わからないこととわかっていることの境界線をみつけるためには、必要です。その境界線の向こう側には、あたらしい世界が広がっています。
学び続けること自体が、辛いことと感じるかもしれません。でも、学ぶことで得たものは、誰からも奪われません。誰かを助けることができます。そして、自分自身を自由な世界に連れて行ってくれます。「自由な世界へ連れて行ってくれる」は大袈裟かもしれませんが、確実に不自由さを消してくれます。
私はこの言葉に支えられて、現在があります。
大学教員になって、この言葉を個人的に学生に伝えることはあまりありません。一年生の講義などで受講者全員に向けては発しています。言葉は、受け取るが側の準備ができていなければ、受け取ることができないからです。喉が渇いていない馬に水を飲ませることが難しいように、人も学ぶことを欲しないと学びません。学ぶことの意味がわかれば、自然と学び続けます。そういう意味で大学教育は大切ですね。
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