見出し画像

期限切れフィルムのすすめ。


久しぶりにカメラのことを書いていこうかなと思います。

最近は音楽の方に趣味が傾きがちではありますが、カメラの趣味も継続して楽しんでいます。デジタルカメラも好きこのんで使っていますが、フィルムカメラも手放せず両方とも重宝しています。

私のフィルムカメラの楽しみ方はいくつかありますが、今回はそのひとつを紹介していこうかと思います。
ずばり私は『期限切れフィルム』を使うことが好きで、それをたびたび撮影に用いることがあります。
これを読んで、期限切れフィルムとはなんぞや、と思う方も多いかと思います。なので、今回は期限切れフィルムについてお話をしていこうかと思います。
カメラに関しては素人なのでもしかすると知識的に間違えている箇所もあるかもしれませんがお手柔らかにお願い致します。
(あくまでも「私がこういう手段で楽しんでいるよ」という内容です。)


フィルムカメラは、カメラ本体にフィルムをセッティングしてシャッターを切るという流れで写真が撮れます。フィルムには期限というものがあります。フィルムが入っているパッケージの片隅に年や日付が書いてあります。これが『期限』です。ここまでに使ったら写真が綺麗に映るよという指標です。食べ物に対する賞味期限とほぼほぼ同じと捉えて良いかと私は思っています。
これを過ぎたらフィルムに写真が写らなくなるとかなんとか。ですが、私はその“期限”を敢えて無視して使うことが度々あります。

ここからは少し専門用語が増えますが、カメラの設定について説明していきます。

写真を撮る時、カメラでは『ISO感度』『シャッタースピード』『絞り』を調整して使います。
シャッタースピードは数値を大きくするほど動く被写体をブレずにとらえることができます。
絞りは数値を小さくするほどピントを合わせた被写体以外のものがボケます。
そして、ISO感度は数値を大きくするほど暗い場所でも被写体の輪郭をはっきり写すことができます。

パッケージの裏に書いてある年や日付を過ぎてしまうと、そのフィルムの中で推奨されているISO感度では被写体がはっきりと写りにくくなるそうです。そのため『期限切れ』といわれています。
ISO感度はフィルムの名前の最後に付いている数字が適正感度とされています。
例えば、FUJIFILMから発売されている『EXTRA400』というフィルムでは『400』です。
10年で1段下げる(落とす)と綺麗にうつるといわれています。先程の例でいうならば、『EXTRA400』の場合でしたらカメラ本体のISO感度設定を『100~200あたり』にして使うといいとされています。あくまでも聞いた事がある話で、フィルムの保存状態にもよって仕上がりが大きく左右されることもあるため、一概にそれがいいとは言いきれないかと個人的には思います。博打的な使用方法ではありますが、意外とはっきりと写ることも多い印象ではありました。
期限の切れたものは少し値下げされて売られているところを見かけたことがあります。フィルムも価格が高騰しているため、少しでも節約して楽しみたいと思う方にもおすすめかと私は考えています。

そんな期限切れフィルムで撮影した写真を紹介します。写真は特に加工をしていません。


1本目。
10年以上期限の切れたフィルムです。
FUJIFILMのVENUS800という種類を使用しました。
推奨されているISO感度は800ですが、350に落として使いました。
カメラ本体はフラッシュ機能が内蔵されていないものを使用しています。

渋谷駅です。


スクランブル交差点です。
影が差している箇所は粒子が目立ちざらざらした仕上がりになりました。


2本目。
これも10年ほど前に期限の切れたフィルムです。
DNPのセンチュリア100というものを使いました。推奨されているISO感度は100ですが、確か25くらいに落として使った気がします。

飛行機。
お酒。
背景の空の色に負けないくらいの
爽やかな水色です。
(とてもおいしかった)


3本目。
これも10年ほど前に期限の切れたフィルムです。FUJIFILMの業務用100を使用しました。(現在フジカラー100という名前で流通されているものと中身は同じだそうです)
推奨されているISO感度は100でしたが、確か50~25くらいに落として使った気がします。

夏の海です。
淡い仕上がりになったので海が映えました。
ちょっとノスタルジックな雰囲気。

ちなみに、このnote及びマガジンのカバー画像にも使われている猫の写真も、こちらのフィルムを使って撮ったものになります。


あくまでも私個人の作例ではありますが、期限切れフィルムを使用するとこのような写真が撮れます。使うフィルムや保存状態、カメラのISO感度を設定出来るかどうかなどによって結果は変わってくるかと思います。


ちなみにこの2枚はISO感度の変更できないカメラで撮ったものになります。(期限切れ)
色合いに独特な風味が出るので好き嫌いは別れるのではないでしょうか?
このような作例が好きな方はこういった楽しみ方もできるかと思います。

フィルムカメラを触ったことがある方もそうでない方も、気になった方は期限切れフィルムを使用してみるのはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?