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読み聞かせ「ニンジャスレイヤー」

ニンジャは子どもたちに大人気!
しかし毎年お母さん方や、教師・保育士を目指す学生からの「子どもたちにどの様にニンジャを伝えれば良いのか分からない」というお悩みの声をよくネット上で目にします。

そこで私の経験による「ニンジャスレイヤーの読み聞かせ」のポイントをまとめ、2020年夏のニンジャソンの自由研究として発表することに致しました!

これはここ最近(8月1日より開始)2~3日に一度、寝る前に長女にニンジャスレイヤーを読み聞かせた私自身の体験談を元にしており、各エピソード毎の読む際のポイントや所感、注意点等をまとめみたものです。

貴方と子どもをニンジャで繋ぐ一助となれば幸いです。

用意するもの

ニンジャスレイヤー(物理書籍)

コンピュータ、タブレット、スマッホなど様々なアプローチがあるニンジャスレイヤーですが、“読み聞かせ”の観点からも物理書籍が望ましいと思います。絵の少ない本にまだ慣れていない子供にとって、多くの聞きなれない名称のニンジャネームは時として混乱を生じさせるので、“一つの解”としてエピソード毎の扉絵、挿絵、ニンジャ名鑑のある物理書籍は子どもたちの想像力の助けとなります。(子どもが慣れてきたら想像力を羽ばたかせて一緒にウキヨエを描くのも良いと思いますが、本レポートではそれについては扱わないものとします)
今回は物理書籍・第1部「ネオサイタマ炎上」1巻を用意しました。

リラックス出来る環境
エアコンの効いた部屋が望ましいです。水分補給を忘れずに。
疲れたら親子ともに適度な休憩を取り、続きを後日に読みましょう。

樹液
読んでる間にカブトムシが採れる場合があります。
※注意点※

大人ならまだしも、子どもにいきなり「マグロ」「スシ」「野球」いわんや「ロブスター」回など、インパクトがあり過ぎるエピソードを与えるのは如何なものかと思います。ニンジャスレイヤーの世界“ネオサイタマ”に一気にダイブせず、少しずつ慣らしていくような気配りこそが大人の役目だからです。(最初からニンジャ真実を与えると子どもは恐怖の余り逃げ出してしまい、母親に怖い話を読み聞かせされたと告げ口され……家庭のトラブルにも繋がりかねません)
ただし、読み聞かせをする相手が大人である場合はこの限りではありません。

尚、各エピソード毎に実体験による読み易さ☆5段階評価、☆が多いほど音読し易い)を表示しました。当然私の主観によるものであり、皆さんが音読する場合の一つの指針と思って頂ければ幸いです。
あと読む上でのポイントも併記致しましたので宜しければどうぞ。

ゼロ・トレラント・サンスイ

読み易さ:☆☆☆☆☆
ポイント:
物語の長さも短く、登場人物も最小限でとても読み易い。
ミニットマンの視点で物語は進むので読む際は、戦友イクエイションを失った悲しみ、謎多きニンジャスレイヤーを追う追跡者、復讐者としての雰囲気を意識して読もう。
イクサシーンも一瞬で決まる為、戦闘描写やシャウトも少ない。
驚くほど主人公、ニンジャスレイヤーの台詞が少ないエピソードだ。

(これまでのあらすじ)読み始めた途端にコレは食いつくか?と思ったが、最初はスルーだった。読み終えた後に
「この話の前の話が有るから(これまでのあらすじ)なんだね。こんな始まり方の話ははじめてだよ」
と納得していた。

「注意は一秒、後遺症が死ぬまで」。平安時代の哲人戦士ミヤモト・マサシの格言だ。

[物理書籍加筆箇所]
コレも食いつくか?と思ったが、そういうものだと思ったようだ。ミヤモト・マサシについてもそんな感じだった。
面白勘違い感はオリジナルを知っていてこそな部分があるので、これを機に「ことわざ」や「宮本武蔵」について親子で話してみるのも良いだろう。

「コートを着てもニンジャってわからない?」
「おかしいね」
最もな突っ込みだ。それ以前に人通りのあるアタマ・ストリートをニンジャ装束で通り抜けたニンジャスレイヤーって…とこちらも突っ込みたくなった。

「なんでみんなあちこちに落書きとかするの?悪くない?」
「生活している人たちの心の荒みがそういう形になって表現されているんだよ」
子どもの生活圏内でそういうモノ(ラクガキ)を余り見かけないのだから最もな疑問だ。

「センベイだって!」
「おかしいね」
埼玉県民では無いので聞きなれない地名なのは仕方がない。
草加せんべいについて説明した。

長女は幼い日にちらっとシヨンでニンジャスレイヤーがアイサツをするのを見ていた為、ニンジャのアイサツを“そういうもの”として受け入れている様だ。

「え!?」
「ニンジャはどんなジツやカラテを持っていてもソレを発揮出来ずに死んじゃう事も有るんだよ」
余りの一瞬の事に驚いていた。


べイン・オブ・サーペント

読み易さ:☆☆☆☆☆
ポイント:
このエピソードも短く読み易い。
ナンシーの視点で物語は進むので正義感、真実を求める心、同時に触れてはならない真実に近づく危険を意識して読もう。
前のエピソードでダークニンジャの登場から急にフルタマ・プロジェクトに場面が転換するので、混乱しないよう改めて物語の順番がバラバラである事を説明すると良いだろう。

「フリージャーナリストって?」
「会社に所属しないでニュース記事を書く人の事だよ」

「サシミって!?」
「ネオサイタマの人は毎日の食事にハマチを食べていたんだけれども、そこに身体に悪いブリが混ぜてあったんだよ」
このあとの下りで餓死者30000%には驚いていた。
今気付いたが2010年の投稿時はドンブリ・ポン社ドンブリ・ボン社になっていた。

「ニンジャスレイヤーが殺したの!?」
こういう時は特に説明せずに読み進める。
ナイス勘違いだ。

物理書籍では[臓器バンク]→[闇ブローカー]
「闇ブローカーって?」と聞かれたので闇の臓器売買について説明したら相当怖がっていた。
ナンシー=サンのピンチ!ヘビを操るコッカトリスと合わせて恐怖は最高潮だ!テンポよく読んで行こう。

物理書籍では「その前に、すこうしたのしませてもらうからな?」→「ソウカイヤをナメた報いだ。だがまずは肉体的に楽しませてもらう」
特に突っ込まれなくて良かった。
説明せずに済んだ。

物理書籍では「ニンジャを見れば、殺すのみ」→「通りすがりだ。だが貴様は殺す」
「カメ!」はやはりウケた。
その後もしばらくカメカメ言っていた。

物理書籍では[…ではないか!]→[…ではないか!コワイ!]
相当怖がっていた。
我々は腕からヘビが生えている程度では何とも思わないが、子供にとってソレは悪夢的光景なのだ。

「タヌキ…何だろう?」
我々は何となく気付いてしまう暗号だが、何だろうと思ってくれてありがたい。

ネオヤクザ・フォー・セール

読み易さ:☆☆☆☆☆
ポイント:
短く読み易い。いよいよラオモト・カンの登場だ。ビジネスマンとしての表の顔とソウカイヤ首領の邪悪なニンジャとしての面を切替ながら読もう。

「床にタン吐いたの?汚いね!」
普段目にしない行動に驚いていた。

流石にクローンヤクザとはいえ首がボーリングピンの様に飛ぶ様は怖がっていた。我々が感じるサイバーパンク世界のクローン生命=消耗品的発想が無いからかもしれない。

「なんで床汚したの?」
「おしっこ漏らしたからだね」
人の死を見て楽しみ、笑う、巨悪ラオモト・カンにかなりビビっていた。

メナス・オブ・ダークニンジャ

読み易さ:☆☆☆☆
ポイント:

ここまでのエピソードでは左程の苦戦を強いられなかったニンジャスレイヤーの前に立ちはだかる強大な壁、ライバル・ダークニンジャの登場だ。
スピード感あるバトルは流れるように、またダークニンジャは圧倒的強者として貫禄を持たせて読もう。
クライマックスのイヤグワラッシュは大変だが気合を入れて読もう!
読者の皆さんの中にニンジャ近代史を研究した方はおられようか?
何が起こったのか?読者の皆さんの中にニンジャ動体視力の持ち主がおられれば、その方には目にできたはずである。

物理書籍で大幅加筆&ハードモードになっている箇所である。
突然の地の文による問い掛けに戸惑っていた。
「え?ニンジャ動体視力?分かるの?」
「おかしいね」

「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」

大幅加筆された1ツイート分にも及ぶ「イヤグワラッシュ」である。
娘、大爆笑。

キルゾーン・スモトリ

読み易さ:☆☆☆☆
ポイント:

登場人物も少なく読み易い…がIRC描写が非常に多いエピソードなので、最初にナガムとサトウの会話がIRCで有る事とそのシステムを説明した方が良い。
ナガムとサトウはカチグミの傲慢さを強調し、それ故に死地へと迷い込むホラー的雰囲気で読もう。 

「恥ずかしいから紙袋かぶってるの?」
「はっきりとは分からないけれども、紙袋の下はすごくグロテスクな顔かもね」
「怖い!」

「ユウジョウって?」
「この世界での友達!みたいな挨拶だよ」
※ここのユウジョウはなるべく薄っぺらく読みたい。後にラスト・ガール・スタンディングのユウジョウと温度差を出したいので。

「ムラハチって?リンチって?」
「みんなで除け者にするイジメだね」

「あっ!アイアンヴァイス=サン、アイサツしなかった!」
(良く気付いたな…ニンジャがアイサツするのに慣れてきたかな?)
「ニンジャスレイヤー、冷蔵庫の中にずっと隠れていたの?」
「おかしいね」

キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー

読み易さ:☆☆
ポイント:

長い!想像以上に長い!そしてモブが多く、しかもセリフと悲鳴も多い。ビート描写や歌も多いので非常に読むのが大変だった。
ギンイチとアゴニィのパートが交互に来る。
ギンイチはまたとないチャンスにキラキラしながらも戸惑う雰囲気を、アゴニィは自分のセカイに没頭する狂人めいた雰囲気で恐怖を演出するとよいだろう…が程々に(ギンイチの葛藤や恋心がウケる!と思ったらアゴニイの恐怖が全て上塗りしてしまい終始怖がっていた。反省。)

物理書籍版では「ああー」→「アアー、アー」や「アー、アアー」に。
このあと「アアー」「イイ―」をとんでも無い回数読む事に…

「オブジェって何?」
「置物だね」
理解したのかしばらくオブジェという言葉に恐怖していた。
このあと「オブジェ」もとんでも無い回数読む事に…

黙読では何となく理解出来るのに音読するととんでもなく難しい。
あと三箇所くらいこういうのが有る。

ソレっぽく読んだ。
めちゃくちゃウケた。

ここまで延々と続いたアゴニィによる残酷描写だったが、最近お目に掛からなくなって久しい繰り返し描写、「アイエエエエ!」連呼と「アッ!アッ!アッ!アッアッ!」の四連続描写には流石に娘も笑っていた。
「おかしいねー」

だが、その直後のアゴニィの四肢を壁に縫い留める四連続スリケン描写にはドン引きしていた。

そしてナラクの残酷描写がアゴニィの残酷描写を上書きしてしまった……
さらにドン引きする娘。
確かにナラクといえど此処までの非道行為はなかなか無い気がする(フジキド、火打石持っていたのか…)

余りに凄惨なジゴクに灯る僅かな希望めいた言葉「アンタイセイ!」
しばらく娘もアンタイセイ!と言っていた。

アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル

読み易さ:☆☆☆☆
ポイント:

サヴァイヴァー・ドージョー初登場!
短くて読み易いが、一気に読むキャラクターが増えるのでそれぞれのニンジャの個性に合わせた読み分けをしよう。

「全部同じコンテナに放り込んだの?」
「おかしいね」

「マッポって?」
「お巡りさんの事だけど悪い言い方だから絶対に言っちゃダメだよ。特に叔父さん(※警察官)の前では」

「サワタリって名前聞いた事無い?」
「なんか覚えあるなぁ」
「ゲームで」
「あっ!スターデューバレーのパパのキャラクター!?」

「なんで?一目惚れ?」
(うーん、なんと答えたものだか……)

「うわ!大きなカエル怖い!」
(そうか、大きなカエルも子供には怖い場合が有るんだな……)

「うわ!こっちの方が怖い!」
(周囲では人気あるから怖いって思われると思わなかった……)

「コレも腕がいっぱいあって怖い!」
鬼滅の刃の鬼たちよりも腕の数少ないんだから怖くないでしょ?

「サヴァイヴァー・ドージョーって聞いた事無い?」
「なんか覚えあるなぁ」
「ゲームで」
「あっ!どうぶつの森のパパの島!うわっ!ニンジャの島だったの!?」

レイジ・アゲンスト・トーフ

読み易さ:☆☆☆☆
ポイント:

シガキ、ソウカイヤ、ニンジャスレイヤーと視点が変わり物語が進んでいく。シガキのやり場の無い怒りと同時に、何処かこの暴動に対する冷めた視線を意識して読もう。

「タマゴ最初に注文するの可愛いね」
(かわいいかな?)

「なんで最後マグロにしなかったんだろうね?」
「なんでだろうね」

「なんで腕を付ける時に確認しなかったんだろうね?」
「まあ、戦闘用は気付くべきだったね」

「え?このバンディットってアゴニィ=サンより弱くない?」
「一応シックスゲイツだよ」
「なんだっけそれ?」
「コッカトリスとかヒュージシュリケンとか出たでしょ?」
「え?でも弱くない?」

「浣腸って……。タイプミスでハラキリなの?」
「おかしいね」

「クローンヤクザっておしっこするんだね」
「パパも完全に忘れてたわ」

「クローンヤクザ、ポニーテールなんだね」
(完全に忘れてたわ……ポニーテールクローンヤクザなんて)

「なんかドリンク飲んで興奮している人たち怖いね」
「そうだね」
「ビホルダーって人の車椅子って絶対にウソでしょ?歩けるんじゃない?」
「どうだろうね」

「ドラゴン・ドージョーは分かるけど、ザイバツ?天狗ヤクザ?知らない名前が出て来たね」
(ここで罪罰影技組合とヤクザ天狗の名前出てくるの忘れてたわ)

「今回はちょっとだけニンジャスレイヤー危なかったね」
(ムーンウォークちょっとウケたけどすんなり受け入れたな)

「ポールダンスってあの棒の周りくるくるするダンスでしょ?おかしいね」
「おかしいね」

「車椅子本当だったの?」
「本当だったね」
「身体を操るジツ、スゴク怖かったけどそんなに強くなかったね。やっぱり怖いニンジャスレイヤー(注釈:ナラク状態の事)になったし」
「まあね」
「心で抵抗したシガキ=サンはスゴイね」
(フジキドのインタビュー開始)
「……!!(ぬいぐるみを抱きしめている)」

「シックスゲイツの名前いっぱい出たけど、ラオモトって適当に選んでない?」
「なんで?」
最初の人(注釈:バンディットの事)なんで選んだの?
「……それは長年の謎なんだ。ニンジャスレイヤーが強過ぎるだけで本当は彼も強いのかもしれないね」

サプライズド・ドージョー

読み易さ:☆☆☆☆☆
ポイント:

全体的に読み易い。
だが思っている以上にヒカリサン進学学園都市の描写が多い!
アースクエイク、ヒュージシュリケン、それぞれの立場で読むパートが多く、変化に富んでいるので読んでいて面白いエピソードだ。

「大きなシュリケンのニンジャと大きなニンジャってこの二人が組んだら無敵じゃない?」
「どうだろうね」
「なんとなくアースクエイクって方が怖そうだね」

長女、ヒュージの拷問に怯えながらも、繰り返し描写と分かると笑っていたので良かった(良くない)

「またリー先生って名前出て来たね。女の人?」
「男だよ」

「リアルニンジャって?」
「大半のニンジャは普通の人が急にニンジャになるんだ。修行でそうなるのがリアルニンジャだよ」

「豊満って?」
「胸が大きい事だね(ここまでも何度か豊満描写はあったけどはじめて聞かれたな)」

「10人中9人も倒せたならすごいんじゃないの?」
「どうだろうね、10人全員倒すのが当たり前と思っていたからね」
「シックスゲイツじゃなくなる事ってあるの?」
「うーん……どうだろうね?(インターラプターの事を考えた)」

「あっ!そういえばヒュージシュリケン爆発してない!絶対に生きてるでしょ!?」
(鋭いな!!)

「バンザイニューク?」
「小型の核爆弾だね」
「まきこまれた水牛と鴉は分かるけど、タケノコ必要?
「おかしいね」

あっ!これ絶対にヒュージシュリケン生きてるよ!ダークニンジャも死ななかったし!」
「どうだろうね」
リー先生に目とか機械にしてもらうんだ!
「!!(ほぼ当たりだ!)
「何度か名前の出て来たリー先生が気になる……この人絶対に強いでしょ?」
「普通の人間だよ」
「リー先生ってね、薬とかですごく強くなる人なんだよ、きっと。とても怖い人な気がするなぁ……」
「良いか悪いかで言えば悪い人だね」

ラスト・ガール・スタンディング

読み易さ:☆☆☆☆
ポイント:

そこそこ長い。冒頭から暴行シーンが有るので躊躇ったが結局そのまま読んだ(特に突っ込みや質問は無く済んだ)あと退廃ホテルの下り等はお子様の程度によっては読み飛ばすのもアリかと…(結局私は読みました)
女子高生同士の楽しい雰囲気とソニックブーム介入による日常の喪失の温度差を感じるように読もう。
ソニックブームの攻撃描写の後には「ブーム!」と音が入るので覚えておこう。

30人が訳も分からず死んだのには流石に驚いた様だ。

物理書籍では[ウミノ]→[フマトニ]
急に口調を変えて読んだので「うわっ!やっぱりニンジャだった!」と驚いていた。
「モジャモジャの人」
「アフロね、あとショーゴーね」
「強いと思ったけどシックスゲイツ来ちゃったね。やっぱりシックスゲイツ強いね」
(シックスゲイツ=強いってイメージ出来て来たな)

「オリガミってどんなの折るのかな?」
「次読む所で分かるよ」
3m×3mの紙で鶴とか折って、乗って飛ぶのかな?」
「(惜しい!)」
「3m×3mの銀のオリガミでシュリケン作って、ヒュージシュリケンみたいな事するかな?」
「(惜しくない!)」

「飛び降りて…それにぶつかったの?急に出てきて…そんな事あるのかな?」
「なにか運命的なモノがあったのかもしれないね」

度々出てくるソニックブームの語尾「エエッ?」。
常に恫喝めいているのでちょっと怖かったみたいだ。

こういうのいいよね。高校生になったら友達とカラオケ行って、カニが出てくるボタンを押したりするの楽しそうだなぁ
(カニが出てくるサービスのカラオケ店はないだろうけど、確かに楽しそうだよね)

「勝手にオリガミが折れるの!?すごいね!」
(裏表紙のイメージにようやく気付いたみたいだ)

退廃ホテルって?
「(うわ!忘れてた!…スルーしよ…あっ!ボンモーめ!なんで詳しい説明をこの状況で入れてるんだよ!?とりあえず早口で読も!)カップルがイチャイチャする為に使うホテルだよ(ボンモーめ!)」

ピンチ!そしてソニックブームの罵倒に委縮する長女!

あっ!分かった!!

(笑いながら)ニンジャスレイヤーだ!勝手に屋台のおソバ食べてたの?オスシソバって変だね
「おかしいね」

「ニンジャスレイヤーってかっこいいよね。攻撃した反動でまた攻撃したり、どんな遠くで悪い事していても見張っていたり、メモに相手の情報を調べて書いていたり
(戦闘描写が分かるようになってきたのはすごいけど、バトウジツが褒められてるのははじめて聞いたわ)

「ナラクニンジャだ!」
(( ))で囲まれた文章を読みだすと分かるようになってきた。

「(笑いながら)何言ってるのかさっぱり分からない!」
(ヤクザスラングも混ざって長くなると面白く感じるみたいだなぁ)

ユウジョウね、前のサラリーマンのは(手を広げて)こんなに離れてて相手の事を馬鹿にしているみたいだったけど、ヤモトとアサリはね(手をくっつけて)こんなに近くて本物のユウジョウって感じだった。でね、あとちょっとで本当の親友になれたのに、離れていくヤモトが寂しい感じだった。なんとなくヤモトの方がお姉さんっぽく感じたかな?オリガミ教えてあげたりとか。アサリの方がちょっと頼りない感じで…アサリの絵とか(名鑑を見ながら)無いの?」
「小説には無いけど(※後で気付いたけど扉絵にアサリ=サン居ました)マンガならあるよ」

……。

スーサイドさんは死んだの?


ニュー・メッセンジャー・オブ・ホワット

読み易さ:☆☆☆☆☆
ポイント:

このエピソードだけnoteより。読み易い。
スーサイドとフィルギアを上手く読み分けよう。特にフィルギアは冗談めかしてモノを言うので子供は混乱するかも?しっかりフォローを入れよう。

「え!?電車?なんで乗ってるの???」
(直後の描写でタラバ―歌カニ前だと分かる)
カロン・ニンジャ?カロンってマリオに出てくるあの骨のカメの?
「ギリシア神話にカロンって三途の河の渡し守が居るんだよ。あとこの人冗談で言ってるからカロン・ニンジャじゃないよ」

「フクロウとかコヨーテになるの?怖い!」
「どんなニンジャなのかはずっと先で分かるよ」
「スーサイド生きてたんだね、良かった。

最後に

普段、物理書籍やTwitter、noteでニンジャスレイヤーを“黙読”している訳ですが、実際に声に出して人に(特に子どもに)聞かせる為に“音読”してみたところその難しさや意外な発見(忘れていた設定や描写等)も多く、新鮮な気分で読み返す事が出来ました。

要所要所で説明や突っ込み、感想等が入るので、ある意味リアルな実況と言えるかもしれません(皆さんもニンジャスレイヤー実況の楽しさはご存知だと思いますが、それのミニマル版の様な感じです)

この読み聞かせは8月頭からはじめて2~3日に一回、寝る前に行っています。8月29日現在【フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ】の前半まで読了していますが、本日◇夏休み課題締め切り探偵ザザ 第14034話◇が有った様に締め切り間近なので、物理書籍・第1巻ネオサイタマ炎上1巻の読了までは至りませんでしたが、これからも継続して読み聞かせをしていこうと思います。

声に出す、それを聞く相手が居る、その場で感想や質疑応答がある、というこの体験はやってみてなかなか面白いので、可能であれば皆さんにも是非一度体験して頂きたいと思います。

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