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3ヶ月でHSK3級に合格する方法


はじめまして、こんにちは!


この記事は

中国語を独学で勉強したい

✔HSK3級の勉強法が知りたい

✔とりあえずHSK3級に合格したい

といった方に向けての記事になっています。

中国語をこれから始められる方にぜひ見ていただきたいです。

ではいきましょう。 



0.まずはじめに

私は現在、中国語の資格はHSK5級までを保有しています。

以下HSK3級の成績表です。

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私は4月頃から中国語の勉強を開始して、7月にHSK3級に合格しました。

ではそもそもなぜ私が中国語を勉強しようと思ったのか、その経緯をお話します。

まず私は4月の頭に入社予定の会社から内定をいただき、就活が落ち着きました。

内定をいただいた会社は海外に多くの拠点を持つため、英語が出来ると優位になります。

私自身TOEICは900点を保持しているので、世間的には十分な評価をいただけると思います。

しかしその時私は英語だけでなく、もう1つ言語を操れるとより海外で働く機会を得られるのではないかと考えました。

ではなぜ中国語なのか?

それは転職しても英語×中国語を話せる人材は重宝されると考えたからです。

以下の表をご覧下さい。

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こちらは2017年で世界で最も話されている言語を示したグラフです。

これは母語話者・第二言語話者・言語習得者の全てを合わせた数字なので、よりリアルな統計だと言えそうです。

こちらにもある通り、

1位 英語 15億人

2位 中国語 11億人  


と英語の次は中国語話者が多いことがわかります。

さらに今中国では経済の発展がめざましく、アメリカを超えそうな勢いです。

そのため、英語の次に需要がありそうな中国語を選びました。

しかし私はこれまで1度も中国語を勉強したこともなく(第二外国語は韓国語を選んでいました)、本当にゼロからのスタートでした。


そこで私はまず中国語の勉強方法をひたすら調べまくりました。

具体的には効果的な学習法は何か、オススメの参考書は何かなどです。

次にその教えをできるだけ忠実に守って勉強を継続しました。 

勉強時間が少なくなることもありましたが、少しでも毎日中国語に触れることを意識しました。

発音やピンインの読み方、リスニングなどにはかなり苦しみましたが、継続しているうちに理解が追いついてきました。

そんなこんなで学習を続けた結果、


3ヶ月でHSK3級に合格することができました。


今回は、そんな私が実際に行った参考書や学習法をご紹介したいと思います。



1.HSK3級のレベルとは

まず最初にHSK3級のレベルの確認です。


以下の表をご覧下さい。

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こちらは各級ごとのレベルを示している表です。


HSK3級は

生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーションをとることができ、中国旅行の際にも大部分のことに対応できる。


さらに、語彙量の目安は

600語程度


合格に必要な学習時間は、

135時間


単純に3ヶ月間毎日1.5時間の勉強を継続すると到達する量になります。



2.私が費やした学習時間

では実際に私が費やした勉強時間はどれくらいか。

結論、180時間は勉強しました。

月によって偏りはありましたが、1日平均2時間の勉強は確保しました。

大学4年生で就活も終わっていたので、比較的時間が取れたのは大きなアドバンテージになりました。


3.使用した参考書

では次に私が実際に使用した参考書を、4つのカテゴリーに分けてご紹介します。

①発音

②単語

③文法

④過去問 


①発音

改訂新版 紹文周の中国語発音完全マスター

1冊目はこちら。

こちらは、のちのち紹介する「ゼロからスタート中国語」の参考書のあとにはじめました。

この参考書では、中国語の発音の仕方を図解で教えてくれるので非常に分かりやすいです。

また同じピンインで四声の違う単語を並べてくるているので、単語暗記にも使える参考書です。 

※ピンイン、四声については是非ネットや参考書で調べてみてください。

ただ私のような中国語初学者にはレベルが高い単語が多くあるので、私は発音の仕方だけを学びました。

中国語の1番の難所は発音であると良く言われますが、その通りだと痛感しました。

私は最初は四声を聞き分けられず挫折しそうになりました。

しかし何度も音声を聞く、他の参考書の音声を聞いてみるなどしてたくさん中国語に触れることである程度分かるようになりました。

ただ初学者の方がいきなり発音をマスターしようと意気込むのは挫折することにつながるのでほどほどが良いです。

しっかり発音を身につけるのは、独学より実際に留学や発音矯正の上手い人に教わるのが1番だからです。

今は発音ばかりにとらわれず、

ピンインが読めるようになること

✔四声の発音の理解

✔各母音と子音の発音方法の理解

以上にフォーカスしましょう。


②単語

キクタン中国語【入門編】

こちらは504語の単語が収録されています。

キクタン中国語【初級編】

こちらは560語の単語が収録されています。

2冊合わせて1064単語の単語を覚えることになります。

少々3級レベルは超えてしまいますが、次の4級の受験の際かなり楽になります。

単語の覚え方については、以前書いた私の記事を参考にしていただけると良いと思います。


③文法

新ゼロからスタート中国語 文法編

こちらは私が1番最初に手をつけた参考書です。

中国語の基礎レベルの文法を学ぶことができます。

例文も豊富で音声もついているため、非常に学習しやすく、初学者にオススメできます。

私は毎日2~3章進めていました。

具体的には、音声と合わせて音読を行いました。

ちなみにこの時の私は本当に初学者だったので、シャドーイングはハードでできませんでした。

私は参考書を3~4周は回して各文法項目を大方理解できたところで次の参考書に移りました。


HSK公認テキスト3級 改訂版

先ほどの「新ゼロからスタート中国語 文法編」の次に行った参考書です。

こちらは公式テキストとある通り、それなりに定評のある参考書です。

こちらの特徴としては

✔文法項目の解説+例文

✔3級レベルの単語も一緒に学べる

✔各章に練習問題付き

私は1日2~3章ずつ進めるやり方をとっていました。

私は各章の練習問題を解いて、リスニングはディクテーションを行いました。

ディクテーション(dictation)とは、日本語訳で「書き取る」という意味です。

具体的には、聞こえてきた中国語を1字1句書き取る勉強法のことです。

ディクテーションの詳しいやり方については、「ゆうきの中国語」チャンネルで詳しく解説されているのでご覧下さい。



④過去問

HSK公式過去問集3級 2018年度版

いよいよ過去問に突入です。

私はリーディングとライティングに関しては特に不安がなかったので、リスニングのみを解きました。

さらにリスニングの問題を解いたあとは、必ずディクテーション&シャドーイングを行ないました。

その中で私は聞こえてくる音と単語帳で覚えた単語を一致させるよう意識しました。結局リスニングが聞き取れるためには

''聞き取れない音をなくす"

これに尽きるので、どんどんディクテーション&シャドーイングで知らない音をできるだけなくしていきましょう。

ただそれでもまだ100%理解できるレベルにはさらに時間がかかりそうだったので、私は8割の得点率を目標にしました。

''完璧主義を捨てる''

これはどの資格試験にも大切な心構えです。

ちなみにシャドーイングの詳しいやり方については、以下の記事を参考にしてみてください。



4.具体的な学習方法

では次に具体的な学習方法をお伝えします。

まずは学習の手順ですね。

①発音→②文法→③単語→④問題演習

私はこの順番をオススメします。

詳しく解説します。

①発音

単語が最初じゃないの?

と思われたかも知れませんが、違います。

単語を勉強するために、発音を勉強するのです。

中国語の単語の発音記号が分からなければ単語学習も進みませんし、間違った発音で覚えてしまう可能性があるからです。

さらに中国語には四声という概念があり、発音が難しいのです。

四声とはアクセント(強勢)が4種類あるようなものです。

発音記号は4つとも同じなんだけど、強く読まれるところがそれぞれ異なるというめんどくさい言語なのです。

よって、まずはその四声とはなんぞや?ピンインとはなんぞや?を学んでからがスタートになります。

②文法

次に文法ですね。

え、発音の次は単語じゃないの?

と思われるかもしれませんが、私は文法をオススメします。

その理由は2つあります。

①単語を並べる語順を知らないと、単語を覚えても使えない

②文法を学習するうちに、基礎的な単語は勝手に覚えられる

よって、文法の基礎を固めてから単語学習に移った方が単語学習の目的が分かりますし、単語を例文で覚えることも可能です。

③単語

そして次にいよいよ単語です。

単語は覚え方でほぼ勝負が決まると思っても過言ではありません。

いかに効率的に単語を覚えるか?

少ない時間で成果を出すにはこれを意識するだけです。

ぜひこちらの記事で単語暗記のコツを学んでください。


④問題演習

そして最後に問題演習です。

ここまで覚えてきた知識をアウトプットしていく段階です。

読解や作文の問題集、過去問などを使って覚えた知識を使いこなせるようにしていきましょう。

参考書では文法を理解できても、実際に作文してみると文を組み立てられないことはよくあります。

くれぐれもインプットに偏りすぎないようにしましょう。

アウトプットがあるからこそインプットの定着が強固になるのです。



5.オススメYouTuber

最後に私が中国語学習のモチベーションに視聴したYouTuberをご紹介します。

李姉妹ch

トップバッターは「李姉妹ch」です。

最近HSKの運営側とのコラボ動画を出されるなど中国語学習者界隈では有名です。

✔初学者向けの中国語の解説

✔日本と中国の文化の違いの紹介

✔中国関連の面白いコンテンツ

と幅広い中国関連動画を投稿されているので、中国語学習のモチベーションにつながります。


ShuVlog

次は、「ShuVlog」チャンネルです。

Shuさんは現役の東京外国語大学生と、英語も中国語も堪能な方です。

1年ほどの学習で、ここまで中国語を発音良く、速く話されているのにはビックリしました。

さてさてそんなShuさんは

✔HSK各級の学習方法、オススメ参考書

✔参考書の具体的な使い方

✔HSKの各パートごとのテクニック

✔オススメ中国YouTube、SNSの紹介

などなどターゲットが中国語学習者向けに絞られている印象を受けます。

私もShuさんのブログやYouTubeには大変お世話になりました。

ぜひ参考にしてみてください。


ゆうきの中国語

最後に「ゆうきの中国語」チャンネルです。

ゆうきさんは最初Twitterで見つけた方で、イラストで解説する中国語が本当にわかりやすいです!


ゆうきさんは最初SNSで中国人と繋がっていくうちに中国語の基礎を身につけ、実際に中国にも留学されていた経験もお持ちです。

さてさてそんなゆうきさんのチャンネルは

✔HSK、中検の勉強法

✔SNSを活用した中国語学習法

✔中国現地の人の生音声を使ったリスニング練習

などがメインで、動画数はそこまで多くはありません。

しかし、最近始められたみたいなのでこれからの投稿が楽しみです。


以上のように、この3人のYouTuberはチャンネル登録マストですよ。






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