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魚のつくる水の動き

魚が泳ぐときには,尾ひれで水を押しだして,逆カルマン渦という渦をつくって泳いでいる。それを実際に見てみようと,息子と一緒に実験を行った(そして息子はそれを夏休みの自由研究としてまとめた。この文章の結果は息子の自由研究からの引用です)。

【道具】
衣装ケース,バケツ,洗濯糊,絵の具(銀色と黒をまぜると見やすいようである),電池で動く魚のおもちゃ(本物の魚を使うといろいろと問題がありそうなので,今回はおもちゃにした)。

【方法】
① バケツを使って,衣装ケースに水をいれる。
② 絵の具をいれて,水に色をつける。
③ 洗濯糊をいれて,水の粘りけを出す。
④ 魚のおもちゃをいれて,水の動きを,観察する。

【結果】
結果を左図のようになった。右図のような逆カルマン渦ができているといわれれば,できている?逆カルマン渦の観測は,なかなか難しい。


ちなみに,スイッチを止めて魚を引っ張って動かすと左図のようになる。これは実際の魚が作る渦ではないが,カルマン渦といい,渦の向きが逆である(右図)。こっちのほうが見やすい。

魚は水を押し出した反動で前に進むので,渦ができるならば,カルマン渦の向きではなく,逆カルマン渦の向きにならなくてはならない。

ところで,1970年代に,Esko Vonarというルアーが「小魚が泳いだ際にできる渦を再現する」というキャッチコピーで売られていたらしい。パッケージを見ると,逆カルマン渦が描かれているけど,ホンマかいな。ルアーは魚のように水を押し出して進むことはしないので,にわかには信じがたい。

オークションサイトなどでたまに出るらしいので,こんど見つけたら買ってみよう。

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