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コロンブスの卵

息子の国語の教科書に,ゆで卵を素早く回転させると立つという話が載っていたので,実験してみることにした。

この現象は,大雑把にいうと「逆さごま」と同じで,回転のエネルギーの一部が,重心を持ち上げるのに使われるために,回転が弱まりながら,卵が立つのである。

さっそく,息子と一緒にゆで卵を作り,回転させてみる。
長男「立った,立ったー。」
少しコツがいるが,すぐに立てることができた。
次男「こんどは僕にもやらせて!」
次男も興味をもったようで,中に入ってきたが,回転の勢いが足らなくて次男は立てることができない。
次男「難しいー。」

3人で何回か回転させていたが,そのうち,失敗して殻が割れてしまう。
僕 「もう,勢いよく回転させられないから,食べよう。」
3つに分けて美味しくいただく。

僕が片付けをしていると,次男が何かやっている。
次男「立った,立ったー。」
次男の方を見ると,おもちゃの卵(写真)を回転させて立てていた。よく観察すると,ヒンジの部分が,床面に当たるため,回転がそんなに速くなくてもヒョイっと卵が立つようだ。

僕 「次男君,よく見つけたねー。」

次男は得意げな顔をしている。

僕 「そうしたら,このおもちゃで実験をやってみようか。長男君,ネリケシ持っていたでしょ。これをテープで卵のおもちゃの内側に貼り付けておもりにすると,卵はどうなると思う?」
長男「ネリケシが下にくるのかな。」
僕 「実際に回してみて。」
長男「あれ?ネリケシがうえになって回っているよ。どうして?」
僕 「どうしてだろうね。」

僕 「長男君,逆さごまって持っていたっけ。」
長男「持っているよ。」
長男がおもちゃ箱から逆さごまを持ってくる。
僕 「逆さごまのこっちの球のほうと,こっちの柄のほうのどっちが重い?」
長男「球のほう。」
僕 「そうだね。そうすると,逆さごまを回して逆さになるってことは,重いほうが上になるってことだよね。これってさっきのネリケシをつけた卵と同じじゃない?」
長男「うーん,不思議。」

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